恋の始まり1
マッチングアプリで知り合って、付き合うことになった彼の話。
きっかけは、彼からのいいね。私は、この人とマッチするか、正直悩んでいた。時間を置いてから、まぁ話してみてダメだったらやめようとそんな気持ちから始まった。
彼と繋がったのは、私がアプリを始めて、4日後くらい。既に何人かとマッチして話をしていたが、返信がものすごく遅い人、あまり話が発展しなくてもうやめようかなぁなんて思っていた時だった。
彼の第一印象は、猫を抱っこしている写真。猫好きなんだろうなぁ。猫好きに悪い人はいないって、誰かが言ってたなぁと。あまり共通することはなかったが、職業に惹かれてしまった。
友達が働いているのもあり、言葉に馴染みがあった。
彼は、今までの他の人と違って、何日も会話が続いた。それだけでとても嬉しかった。だが、お互いの休みがなかなか合わず、会えたのは約1ヶ月後だった。電話を試みることもあったが、私のアプリの不具合なのか、電話機能が使えず、会話のみになってしまっていた。
彼と会えたのは、11月の初旬。市内の駅で待ち合わせすることにした。
彼との距離は、車だと1時間半くらいだ。遠いとも近いとも言えない何とも言えない距離だ。
私が絵本が好きということで、初デートは絵本のあるカフェに行くことしていた。
彼との待ち合わせ。文字だけでずっと繋がっていた人間と会うのは久しぶりだ。それも、これから恋愛対象になるかもしれない相手に。
待ち合わせ場所で先に見つけたのは、私だ。写真のままの彼を見つけた。
写真と変わり映えしない。写真詐欺されていない、そこにいるのが本物なんだと思った。途端に緊張して、友達に「逃げたい」とLINEを送りまくっていたのは私だ。彼の方もようやく見つけてくれたようで、近づいてきてくれた。
ぎこちない距離で歩いたのは、今はもう思い出だ。お店に着くと、注文をうけつけてくれるまでに少し時間がかかった。お互いに絵本を手に取ったり、話をしたりした。高校生以来の来店なので、懐かしさと新鮮さを感じながら、料理を楽しんだ。その後、どうしようかと悩み、田舎の困ったときの命綱、イオンモールさんに頼ることに。
彼の推し猫がいるという猫カフェに立ち寄ることにした。ドリンクを片手に昔話をした。話す話題もあまりないので、元カレの話もちらほら。
彼の推し猫にはなかなか巡り合えず。帰り際に寝ている推し猫に会うことができた。
そのあとは、私の買いものに付き合ってもらった。腕時計が欲しくて、店をいくつか回った。気に入った商品があったので、購入。
その後、駅の改札まで送ってもらった。彼から連絡先を聞かれることはなかったが、もし電話とかする機会があるならばと、私から連絡先を聞くことにした。断られたらどうしようと、ものすごく緊張したのを今でも覚えている。
後日談、彼は嬉しかったらしい。
こうして、初デートは幕を閉じた。
良かったなぁ、また会ってもいいなあという印象だった。
こうして、次は2回目、3回目のデートへと話は移るが、その時の話はまた後日。