
二千年の時間の中で咲く蓮の花
梅雨も過ぎた頃、からりと晴れる夏の暑さの中で鮮やかなピンク色をした花が咲き誇ります。
私は人生で初めて目にしたのですが、一目惚れと呼ばずしてこれをなんと表現したらいいのかと思うほど、この蓮に恋をしました。私が見たのは、推定2000年前の古代ハスたち。普通の蓮よりも大きく、人の頭ぐらいある花を咲かせます。
何度見ても美しい…この子に出会った時の話を少しだけ話させてくれはしないだろうか𓃠
─────────── ꙳ 𓇬 ☽
夏の暑さが本気を出してくる8月、出来るだけ見にくる人も減っていく見頃を過ぎた時期に行こうと決めていた。
池のある公園へと向かう途中、時期も遅いし咲いていないかもしれないと若干気持ちに雨雲がかかりはじめたとき、ひとつの蕾が。咲いていなくてもよかった、そう思っていたはずなのに胸が高鳴るのを抑えるのに精一杯で。早朝に此処にいるのは私だけで、どう嬉しさを表現したらいいのか困り果ててしまったほど。
本当に可愛かった。単純な言葉だけれど、溢れて仕方がなかった。蓮の花は咲いてしまうと4日ほどの命だと知って、ますます愛おしさが込み上げていた。泡のように消えてしまう儚さを表現したく、後ろの池の反射を玉ボケに利用して写真を残した。木漏れ日とはまた違うきらめきがある。
この子に出会ったあと、池のそばをまた散策した瞬間、最初に載せた蓮の花と出会ってしまった。
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ちょっとした出会いを綴るのは、枯れた今でも忘れたくはないから。ただ、語るよりも写真で蓮の花の魅力を8月の手紙にして贈りたい。
そんなnoteの使い方もいいよね。たくさん載せちゃう。誰かに届いたらうれしいな。
水面に浮かぶ花びらさえ綺麗でした…
最後の2枚は、水面に波紋ができるのを眺めていて撮りたいと思ってじーっと睨めっこしてました。好きな瞬間を待つ時間だけはやっぱり楽しくて仕方がないですよね。
ではでは、またお会いしましょう。︎︎🌙