イギリス人の彼氏ができて1年半、いま思うこと。心得的な。
最近特に、日々彼に対して思うことがあるので
思わず書き流したくなった。
言葉にしたくなったというか。
noteは完全に、わたしの自己満はけ口です。
いつも何も言わず受け止めてくれてありがとう、note。
日本人脳とその他外国人脳。
もし仮に、世界の脳タイプをこの2つに分けられるのだとしたら、
もちろん、絶対的に、わたしは日本人脳だと思ってる。
日本人特有のグループ思考というか、「こうあるべき」「こうしないと」っていう狭い考えやルールを好む自分だった。
今まで海外に住んだこともなく、歴代(そんないないけど)の恋人も全員もちろんジャパニーズオンリー。
だがしかし。
ひょんなことから彼と出会ってしまい、好きになり、付き合い、共に過ごしたこの1年くらい
めちゃめちゃ大変だった。
そして、わたし自身、めちゃめちゃ考え方が変わった。
何が大変だったかって、
「え?それ普通言う・・?」
「なんで我慢できないの・・?」
「もう少し気遣いできないの・・?」
のような、彼に対してのちっちゃい不満というか、
「相手が好きだからこそ発生するモヤモヤ」みたいなものが積もり積もって、付き合いたての頃は毎日ケンカしてた。
彼は、日本が大好きで、付き合う頃には約3年くらいこっちに住んでいた。
性格ももともと少し日本人寄りというか。日本人の感覚というものも幾分持ち合わせているような、不思議なイギリス人だった。
それでも、やっぱり、イギリス人はイギリス人。
考え方や感じ方の違いはぜんぜんある。
付き合い始めの頃って、頭がお花畑で、いいところしか見えなくて…みたいな感じだと思ったけど、真逆。
わたしはというと、
自分と違うところにばかり目がいって(主に性格)、普通はこうするのに、なんでこうしないの・・・と、今思えば自己中女だったと思う。
わたしもしんどかったし、相手ももちろんしんどかったろう。
そして、こんなイライラばかりの自分が嫌になって、メンタルやられてた。
どれくらいやられてたかって、実際起きたストレスフルな出来事を、アホみたいなギャグ漫画にして描くくらい、やられてた。
わたしにとったら本当に辛い出来事だったんだけど、
もう笑い話にしてしまいたくて。
こういうやり方でしか乗り越えられないものって、あるよね。
でも、イライラも、ケンカも、なにもかも、
それは結局わたしの考え方が狭くて、未熟だったから起こっただけなのではと、今になって思う。
彼はぜんぜん、1ミリも、悪くなかった。いや、1ミリくらいは悪かったかな。
まだまだ修行が必要なわたしだけど、
やっと、1年半付き合って、気づいたことをここにつらつらと残せたらと思う。
わたしは、もう本当に、下手な生き方してきてる。
辛いときも、「だいじょうぶ〜!」が合言葉かのように、無理して笑顔作って、周りに心配かけたくないタイプ。
だから自分でも気づかないうちにストレスを溜めて、あるとき溢れて、病気になって気づく。
彼は、あんまり、がまんしない。
感情を100%、表に出す。爆発。隠さない。
落ち込んでるときは、誰に対しても笑えない。
めちゃくちゃ優しい彼も、怒るときは、しっかり怒りを表現する。
そんなときは、良い対応ができない。
良い対応というのは、相手に不安を与えないように愛想笑いするとか、無理くりテンションを上げて感じの良い人を演じるとか。
わたしならそうしてしまう。
でも、彼はしないし、できない。溜め込まない。
最初は、大人ならがまんしなよ…と思った。
でもあとから気づいた。
それって、めちゃめちゃ健康的なこと。
泣きたいときはがまんしなくていいし、怒りたいときは怒っていい。
メンタルがやられてる時は何か予定があっても休む。自分の居心地の良い場所で、好きな時間を過ごす。
彼のおかげで、ひょっとするとわたしは自分に厳しめだったのかな、と気づいた。
だからストレスが溜まって、よく体調を崩してた。
いい人を演じることに慣れていた。本当の自分を隠して。
自分の悪いところを見られたら、みんな離れていくような気がして。
でも本当は逆。
誰だって欠けてるところはあるし、それが見えたほうが人間味があっていい。
隙があったほうが、本当に大事な人は寄ってくる。
それに、人間はひとりひとり違う。
自分ができること=相手もできるなんて大間違い。
違うから助け合うし、できることも2倍になる。
自分の当たり前を相手に押し付けない
ってことを、彼と出会って気づいて、自分を変えることができた。
よく、彼は文句を言う。ほぼ毎日、なにかしらのことに文句を言っている。
わたしは最初、それが受け入れ難かった。
だって、文句って楽しくないじゃん。ネガティブなこと言っても、何にもならないし。どうせならポジティブなこと言って、その場が楽しくなった方がいいのに、と。
でも彼は喜々として文句を言うことをやめない。
あるとき、わたしは「文句言わないで。ネガティブになるでしょ」とはっきり言った。彼は少しびっくりしながらこう言った。
「文句を楽しんでるんだよ。ネガティブじゃない!
イギリス人の特徴かもしれないけど・・・
"こんなクソみたいな世の中だけど、
でもがんばって生きような"、みたいな感じなんだよ」
もうわたし、びっくりして。
文句を楽しんでたんだ?!と。
ある日、彼と一緒に映画「ノッティングヒルの恋人」を観ていた。
物語中盤で、家族や友人が集まる夕食の席で、「自分が絶望していること」について、ひとりひとり告白するシーンがある。
みんな話し終わったあと、
「ま、みんなそんなもんだよな!」と笑って解散する。
これを観て彼は、
「イギリス人が文句を楽しむって、こういうことなんだよ」
と言った。
・・・なるほどね。妙に納得した。
人生って、納得いかないことだらけだ。
でも、それはみんな同じ。ひとりひとり、抱えているものはある。
だから文句を言い合って、「お前もなかなかだな」なんて笑って、また明日を生きる。
それ以降、わたしは彼の文句を聞くのがだんだん好きになっていった。
そういえば日本の番組って、
何かを食べれば「わ〜おいし〜!」
何かを見れば「わ〜きれ〜い!」
ポジティブなことしか言ってないな、と今になって気づく。
イギリスの番組は、「うーん、まぁまぁかな。(食レポ)」とか
「キン○マみたいなふざけた建物だな!ガハハ!」とか平気で言う。
ほんとにもう、お下品なことを言う国だわ。
いまでは、そんな飾らないイギリスが大好き。
イギリスに住む日本人の友達は、「イギリスの文句文化嫌いだわ」と切実に言っていた。(苦笑)
ま、好き嫌いはあるよね〜。
よく彼は、「日本は○○がだめ」「日本では○○を教わらない」「日本人は○○な人が多い」なんてトピックを挙げては、わたしに話した。
イギリス人の彼から言われると、なんだか自分が日本代表みたいな気になって、最初はわたしに対して悪口を言われている感覚だった。
そして、言われるたびに腹が立ってた。イライラ・・・。
でもそれって悪口じゃなくて、ただ国と国の特徴を比較してるだけ。
そしてほんとうに日本って、イギリスよりも、というか
その他多数の外国よりも、色々遅れてるんだよね。
日本の学校の世界史で教わることも、世界から観たら不十分。
「え!こんなことも習ってないの!?」と言われたときは、恥ずかしさと気遣いのない彼の言葉に腹が立ってケンカになったこともある。(子どもか)
まぁ単純にわたしが世界史苦手で覚えてなかったっていうのもあるかもだけど。
いまでは、日本人=自分じゃなくて、もっと俯瞰して世界をみることができてる。
たしかに日本人は世界と比べて不十分なこともあるし、逆に日本が優れていることも、もちろんある。
人種差別じゃなくて、悪口じゃなくて、ただの事実。
そこから教わることはたくさんあったし、世界的にみて知らないと恥ずかしいことも、言われて気づいて勉強するようになった。
いろいろ教えてくれてありがとう。って今では素直に思えてる。
それでもたまには虫の居所が悪くて、
「イギリス人だって○○○やん!!」とか言い返すと、笑いながら
「そう!たしかに!!」なんて言ってくる。
イギリス人は、自国の自虐も楽しむのである。
なんというか、さすがだ。
さっきも言ったように、イギリス人は文句が好きだから、悪いことも躊躇なく言う。自国のことでさえ。
ネガティブなことを極力隠す日本って、どうなんだろうね。
悪い部分にフタするような。
汚いものを見なくて済んで、気分はいいかもしれないけど、無知の知は持っておくべきなんじゃないか。
わたしもまだまだ知らないことだらけ。
彼と出会って気づけたことは、以上3つが大きなものだと思う。
最初から視野が広い人や、海外の自由な考え方を持ち合わせている人だったら、まずこんな壁にぶち当たらないのだと思うけど
考え方もゴリゴリのジャパニーズのわたしは、たいへん苦戦しました。そしてたぶんこれからも、苦戦しまくるだろう。
いまは、いろいろなことに気づけて、自分をいい方に変えることができて、彼とは付き合い当初よりもうまくいってる。と思う。
ケンカも、ぜんぜんしてない。
相手のことでイライラすることもなくなった。
もう楽でしゃあない。
フラットな思考って、こんなに平和なのね、と思う。
わたしばかり変わったんじゃなくて、彼もまた、わたしが心地よいようにと日々考えて、歩み寄ってくれているんだと思う。
日本と海外で、考え方が結構ちがうから、国際恋愛はむずかしく思われがちだし、事実そうだと思う。
でも、うまくいかないときこそ、自分の気づきのチャンスというか。
自分がもっといい方に変わるチャンスがそこにはあると思うから、わたしは彼と出会って、変われて、よかった。
わたしは、世間知らずで、視野の狭い、思考が偏った女だったから。
この先、もっともっと厄介なことがあるとは思うけど、
それと一緒に、もっともっといいこともあると思う。
絶望するヒマがあったら、まずは自分を見つめ直してみる。
相手に求めない。
その方が、イライラするより、泣くより、喧嘩するより、有意義な時間だと思う。
それでも今回は相手が悪いわ!と思ったら、怒ればいい。
国際恋愛といえども、結局はノーマルな恋愛と同じ、人対人。
ぜんぜん違う性格の人と人が、分かり合えたり、気づき合うのって、うれしいし幸せなものだから。
これが国際恋愛のいいところなんじゃないかなぁ。と、
国際恋愛ペーペーのわたしは、いまそう思う。
まぁ、まだ付き合って1年半。
この先なにがあるかわかりませぬ。
けど、彼には感謝しかない。
出会ってくれて、
変わらせてくれて、
ありがとう。
イギリス人の彼と付き合って1年半のいま、
わたしが思うことはこれに尽きる。