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画集を作る|吉岡雅哉画集「思春期」
吉岡雅哉画集を、11月10日から始まる個展の開催に合わせ発行します。
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データは印刷会社へ入稿しました。今のところ予定通り進んでいます。
画集の発行は、7月に開催した吉岡雅哉個展「2011-2023」が終わった後に思い至りました。
個展「2011-2023」の余韻がまだ残っているようなときでもあり、画集を作るなら、内容は今回の個展に関するものにしようと考えました。
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画集といいつつ、個展のカタログとかパンフレットとは違うのか?、ともその時点で考えました。
実際に内容をまとめた今、カタログとしての機能もあるだろうと思っています。
なら今後は個展前に作っても良いのかもしれませんが、抽象的な言い方ですが、個展後に作るというのはなにか、個展を再演するような試みで面白く感じています。ギャラリー空間での個展「2011-2023」は終わってしまったけど、本という別の空間の中ではまだまだ開催してます、といいますか。中には個展後でしか盛り込めないことも、あるのではないかと思っています。
個展の作品ラインナップは、ギャラリーと作家がそれぞれセレクトした50数点の作品から、会場空間を考慮して30点弱に絞ったのですが、画集にはそのあたりのことも分かるような頁を設けました。
(よくあるパターンですと、個展に向けて制作した新作が展示の中心になりますが、このときは新作ではない過去約20年間に制作した作品からも候補作品を挙げて、その中から絞るというプロセスでした。そのこと自体、現在も活動する作家の個展としては比較的珍しいパターンだったのではないかと思います)
この個展はどういうプロセスで作られ、展示内容は、その結果はどうだったのかという事実を、一区切りした段階で記録として振り返れる形にしておくこと。
個展に足を運んでもらった方、来られなかった方にも、追体験してもらえるような内容にすること。
そんなことを念頭に編集作業を行いました。
その視点であれば、やはり個展なり、その他の活動なり、イベントが終わった後に作るという順番になるだろうと思います。
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カタログとの違いでもう一つ言えそうなのは、個展内容を本の内容にしながら、本のタイトルを個展タイトル「2011-2023」にしなかったこと、ということがあります。
今回の集録内容は個展「2011-2023」ですが、大きくいうと作家の活動記録という主旨であり、シリーズ化も最初から想定しているので、今後より広範囲の活動、その他の内容(インタビューとか対談とか)をカバーできるように、タイトルは「思春期」ということにしました。画集でありつつ、雑誌的な側面も今後持てないだろうかという考えです。
ですので思春期というタイトルに「'23 夏」を加えたのは、シリーズ化を想定してのことですが、Vol.1,2,3といったナンバリングではない形式が、この本には合うように思いました。「北の国から」みたいな感じもしますが、情緒的な感じがしていいなと思っています。
実際「北の国から」は21年間も続いたわけですから、長く続くものにしていけたらなと思います。思春期は永久に不滅です。
現在は印刷会社から届くのを待っている状況です。完成が楽しみです。
吉岡雅哉画集「思春期 '23夏」は、11月10日から始まる個展の開催に合わせ発行します。
ぜひ会場のギャラリーで手に取って頂けたらと思います。
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吉岡雅哉 来し方行く末 SEASON 1 | 2023 AUTUMN
2023年11月10日(金)~19日(日)
12:00-19:00
休廊:11月14日(火)
自己模倣あるいは反復的なスタイルから、夢と現実が渾然一体となった世界を描く画家、吉岡雅哉の現在地を紡ぐ、シリーズ個展第1弾。
本展は、作家の最新作を中心に、2010年代以降やそれ以前に制作した作品を加え、吉岡の描く予測不能な世界の物語をお届けする展覧会です。