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「自分ゴトで考える。殻を破る。」セミナー開催しました

今週25日「KM Iマーケティングセミナー&ワークショップ」を開催させていただきました。お忙しい中ご参加いただきました皆さま、ありがとうございます!

今回のテーマは「自分ゴトで考える力をつけることで、ポジティブな変化を与えるようになる」と設定し、無意識に他者モードに侵されてしまった脳に意識を戻すことによって気づきを与え、自ずから脳の解除を行えるようにする、と考えました。

また新規の方も多くご参加いただきましたので、これまでの過去セミナーで取り上げてきた自分モードと創造性のテーマについては、意識して専門用語(ビジョン思考、センスメイキング理論など)といった言葉を使わないで実施するということも念頭に入れておりました。

1時間半では時間も限られており、かなり早口でお話させていただいたこともあったかと思います。
改めてこちらでコンテンツへの意図を含めて記させていただきます。今後の参加を検討いただける方含めて、一読いただけると幸いです。

坐禅体験

吉田大侑僧侶(@ZENトレプレナー研究所代表)に今回ゲストとして登壇いただきました。禅のエクササイズは、現代人のストレスに向き合う為の診療法的な側面ではなく「創造性を養う為に自分をいったんゼロクリアしようとする生産的な狙い」が主眼です。

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たった数分間のエクササイズとなりましたが、参加者からはこのようなフィードバックをいただきました。

シンプルに初体験で、仕事をしている時に3分呼吸だけというのは新鮮すぎて、気持ちの切り替えの際に取り入れてみたい。

忙殺される日々の隙間時間に、今回ご紹介した準備体操や、息を整える大切さに気づきを得ていただいたことを嬉しく感じました。また一方で、禅の本格的な学びを期待された方にはご不満な声も頂戴したのも事実ですので、次回以降反映していきたいと思います。
(確かにZENという大きなテーマを数分でというのは無理があったかもしれません。素直に受け止めます)。

ビジョンスケッチ

ビジョンスケッチ」は事前課題として参加者にご提出をいただきました。

■事前課題:「今あなたが1ヶ月に1000億円を手にしたら」 についてラフスケッチをA4で描いてみて下さい 

この課題については、初めてご参加の方には戸惑いが多いらしく「イラストじゃないとダメですか?」「写真と文章で提出したい」「絵が苦手なんです」等といったご質問を多数頂戴いたしました。確かに大人になってから絵を描くなんて普段しませんよね。しかしながら「あえて手描きする」、それが一番重要な意味を持っていて、あえてこのような課題を出させていただきました。

ビジョンスケッチ」は、上手く描く事が目的ではありません。箇条書きではなく(箇条書きは、その時点で左脳をフル稼働しているので思考が先に進まなくなります)、まずは自身の中でイメージすることに加え、そのままを手を動かして描くこと(パソコンを使わない)で、モヤモヤした思考をモヤモヤしたまま視覚情報に落とすことが重要であるエクササイズでした。一言で言うと「自分の頭中をありのままにアウトプットして考える」手法です。

今回のセミナーでもラフスケッチのように、浮かんできたものを順々に描いて説明してくださった方もいらっしゃいました。なかなか難しいかもしれませんが、頭の中のモヤモヤをスケッチして、考える手段にするエクササイズですので、ご自身で何度も繰り返して行ってもいいですね。

さて、先に示したように事前課題は「今あなたが1ヶ月に1000億円を手にしたら」でした。1000億は、通常一ヶ月では使い切るのは容易ではありません。無意識のうちに自分に課している制約を外すことが目的でした。これはイリノイ大学でのカリキュラムを参考にしたものです。

今回ご参加いただいた方の「ビジョンスケッチ」はこのようなものが集まりました。参考にされてください。

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VTS(Visual Thinking Strategy)

VT S」では、今回三作品をご用意いたしました(参加者の皆さま>>時間の関係で1作品になってしまったことをここでお詫びします!!)

改めて少しだけ復習です。

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今回テーマ「自分ゴトに考える」において、このパートは参加いただいたメンバーにとっても非常にわかりやすかったようで、当初自分が持った意見を他のメンバーの感じた意見聞いて、改めて見返して自分の意見が変化していく作業を感じていただけたと思います。

ストーリーとニュアンスをそれぞれ感じることができたのは面白く、他の方の発言を重ねるたびに視点が変わるというのはマーケティングに通づるものがあった。 感情という面ではなく、視覚だけでイメージを膨らませると
いう作業は通常の生活の際にも活用できると感じた。
単純に物事を視る心の目で他人の意見を聴くことや物の見方が素直になったような気がします。
普段使わない右脳というかといっても右と左が交差する自分がみえて面白かったのと、組織で仕事をすると、なんとなく自分が感じた事だけでなく「いい回答」を探してみたり…という中で改めて人の話を聞くということをやってみて、自分自身を振り返るきっかけになりました。

所感  -まとめとして-

自分ゴトで考えることは、実はなかなか意識されていないことが多く、他人の評価を気にする生活になってしまってはいないかという問題意識から今回テーマとして取り上げさせていただきました。若い世代というなら、よく報道での問題にも上がっていますがSNSの「いいね!」や「スキ!」を気にしながら、朝から寝るまでスマホを手にしている生活が自分を見失っていないかという指摘、よく聞きますよね。

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「自分は何者なんだろう」「どこに向かっていくのだろう。」ゴーギャンが描いた作品がありますが(参考:「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」)今こそそれを問いながら、考えてみようか、と今回のセミナー&ワークショップを企画いたしました。
知識を得ることではなく何故を繰り返しながら思考続けることが大切。自分だけでなく他者の意見を聞きながら、また自分の考えをまとめ、共感領域を自ら見つける、そんなことを体感いただけたら嬉しかったなと思います。

また吉田僧侶とのコラボレーションとして坐禅として弊社プログラムに組み込むことはかなりチャレンジでした。私自身としてはあの呼吸法がリズムにあると考え思い切って20分導入しましたが、評価が二分されました。良い機会と評価くださった方と、物足りなさを感じる方。これも次回以降の検討とさせていただけたらと思います。

補足するならば、西田幾多郎氏の「善のすすめ」にある純粋経験(なにものもとらわれない分別すること前の状態)と鈴木大拙氏の「禅と日本人」の根底を追求する姿勢、恩師野中先生がおっしゃっている「暗黙知」の高質化が私の中にありました。しかしながら難解な説明をあえて今回はいたしませんでした。まずは言葉ではなく、体感、体験、共感、共鳴を感じて欲しかったからです。

セミナー後はいつも反省してしまいます。参加いただいた方に満足いただけたのか、自分はちゃんと伝えることができたのか、少しでも何か気づきを感じてもらえたのか。

第1回の弊社セミナーはすでに7年前のことでした。ありがたいことにそこからずっと参加してくださっている方もいらっしゃるので、毎回新しいお話をしたいと努めつつ、今回初めての方にも共感だけではなく、少しでも共鳴していただければ幸いです。

次回開催には参加者の皆様いただいたご意見を反映しつつ、より楽しんでいただけるものとして尽力いたします。これからもよろしくお願いいたします。

(完)