冬の記憶は断片的、冬眠したがる動物の記憶と、仕組みに従わされる人間の体がせめぎ合う季節のためか。この記憶は誰の記憶?わたしの?あなたの?かれの?
2月、東京芸術大学作曲科では作品提出が行われていた。一番福を求めるように、最初に提出する学生。譜面が黒くなっていくと共に、顔が青白くなる学生を見かけるのはよくある光景だった。
学生「次の提出、頑張ります」
YK先生「頑張って書くと・・・・」(不安そうに)
Y先生「(タイトルの)『Disruptio(羅)』って『Disruption(英)』でしょ?皆んな、戦々恐々としているよ」
学生「はあ、、」
Y先生「モーツァルトのパロディみたいだな」
学生 「モーツァルトが好きなのかな〜と思われるかなと」
Y先生「そうは聴こえないよ〜」
学生「あ〜、なんか、○×△☆♯♭●□してる感じが出てるんだと思います」
Y先生「う〜」(涙目)
学生 ((( Y先生具合が悪いのかな〜?お大事にね〜 )))
Y先生「ぎりぎりだったよ〜(小声)」
「でも、それでいいんでしょ?」
学生「は~い」
Y先生「たいしたもんだ」
学生 ((( ? )))
学生 ((( 血圧が高いのかな??お大事にね〜 )))
学生「おはようございます」
T先生「お、、おはよう」
学生 (( ? ))
K先生「曲のタイトルには、気をつけなければいけません....」(横向き)
学生 (( ? ))
学生「そうそう、室内楽のタイトル『Disruptio』ってつけたんだよ。
英語でいうとDisruption(崩壊)」
学生B「そのせいですよ!そういう意味ですよ!」
学生 (( 笑 ))