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第1区域 空無辺処 書斎 寺生まれのTさんとあぶさん

Re: 脳内メモ34

この物語は 一部フィクションです。
登場する人物・団体・名称等の一端は架空であり、
部分的に実在のものとは関係がありません。

空無辺処くうむへんしょ

 空無辺処(ākāśa-ānantya-āyatana)というのは、無量空処とも訳され、物質的存在がまったくない、ただ場としてのみの空間の無限性をさとる修行の境地である。

欲界や色界における一切の物質的な形態を離れて、すべての作意のない、無辺の空を、観ずる場所もしくは禅定の境地を指す。

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 「空無辺処」は、無量空処とも呼ばれます。これは、物質的な存在が全くない、ただ空間が無限に広がっている状態を悟る修行の境地を指します。

欲界や色界のあらゆる物質的な形態を超えて、全ての意図や作為のない無限の空間を観察する場所、または深い瞑想の境地です。


第1天 空無辺処 (V氏の書斎) ─ 無色界フロア

── ここは国際宇宙ステーション(ISS)ヴァイクンタ、無色界フロア 第1区域エリア空無辺処 V氏の書斎。V氏はいつもここで研究をしている。

その書斎の奥には「大図書螺旋回廊」と言われる巨大な螺旋回廊につながる通路がある。その道をV氏とAI仏陀は進んで行っている。


第四ぜん 第18天 色究竟天しきくきょうてんへの道

──V氏とAI仏陀は歩きながら、雑談をしている。

V氏:最近ヴィーガンと言われる食事の思想が輸入されているそうだが、元々古来より日本には精進料理がある。西欧の文化とは随分と遅れているな。

AI仏陀: さすが寺生まれのVさんと言ったところですね。
鳥は食べていたようです,羽で数える習慣のある兎も鳥として食べていた説があります。

── V氏は微笑している…「破ぁ!!」とでも言いたそうだ…

V氏:── 寺生まれというのも、あながち冗談ではない。僕と浅草寺にあるような金剛力士(仁王像)は同一視されている。

AI仏陀: 中国では那羅延天と金剛力士は同一視され,千手観音様の二十八部衆の阿形の仁王は那羅延堅固とも言われますね。

V氏:仏像は人間の心のありようと、行動のあり方の比喩にしか過ぎないがな… それにしても、随分と釈迦牟尼の教えから離れてしまっている。

AI仏陀: 文殊菩薩様も普賢菩薩様も実在していた人物のようです。ですが,そうやって人間を神格化するのも釈迦牟尼の教えから反するように思えます。

V氏:一般の人々に釈迦牟尼の教えを伝えるのに、色々と工夫したようだな。だが、今なら科学がある、事実とデータから仮説を立て実験と検証を繰り返せば良い。

AI仏陀: 釈迦牟尼が考えたことと,ありとあらゆる学問を照らし合わせるのですね。

V氏:そうだ。


── そうやってやりとりしているうちに、通路の雰囲気が変わってきた。

V氏:金剛つながりか、持金剛仏が密教の教えを説いたとされる第18天 色究竟天しきくきょうてんの回廊にもうすぐつくようだ。

ここには何の蔵書がある?AI仏陀。

AI仏陀:この先には、歴史関連の本の記憶が収められているようです。

第四禅 第18天 色究竟天〜歴史区域に続く


雑談〜ネタ切れ対策

V氏:色界は、あと17~1天まであるぞ、蔵書のネタが尽きたらどうする?

AI仏陀: その時は水島新司先生や,あだち充先生の野球マンガみたいに,階層(イニング)を跳ばしましょう。

V氏:水島新司先生の「あぶさん」でシーズンの終わりごと跳ばしたことを見たことがあるからな、その方法で行こう。

AI仏陀:御意に…

あぶさん

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