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第3区域 無所有処 作戦企画室にて〜ラーマと黒猫の会話その2

Re: 脳内メモ39

この物語は 一部フィクションです。
登場する人物・団体・名称等の一端は架空であり、
部分的に実在のものとは関係がありません。


無所有処むしょうしょ

 何ものも本当には存在せず、自分(見る側)と他のもの(見られる側)の区別はないことです。

第3天 無所有処 (作戦企画室) ─ 無色界フロア

── ここは国際宇宙ステーション(ISS)ヴァイクンタ、無色界フロア 第3区域エリア「第3天 無所有処」作戦企画室。

── ラーマと黒猫は、本とARディスプレイに囲まれつつ会話をしている ……

黒猫:このアニメ面白いにゃ
2期はないのかにゃ?🐈‍⬛

ダンタリアンの書架

かつて所領の半分を一冊の稀覯本と引き替えにしたほどの好事家であり蒐書狂(ビブリオマニア)の祖父は、古ぼけた屋敷とそこに納められた蔵書の全てを青年ヒューイに残した。

条件は一つだけ。『書架』を引き継げ──と。遺品整理に屋敷を訪れたヒューイは、うず高く本の積まれた地下室で、静かに本を読む少女と出会う。

漆黒のドレスに身を包んだ少女は、胸に大きな錠前を隠し持っていた。
それこそは禁断の幻書を納める“ダンタリアンの書架”への入り口、悪魔の叡智への扉だった──。

amazon.co.jpより

ラーマ:原作はこちらですね。幻の書、幻書にまつわる話です。

三雲 岳斗 (著), Gユウスケ (イラスト)

ラーマ:レイ・ブラッドベリの「華氏451度」のように、焚書官も出てきますね。

華氏451度

レイ ブラッドベリ (著), 伊藤 典夫 (翻訳)

華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。

だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!/掲出の書影は底本のものです

amazon.co.jpより

黒猫:本を焼くなんてとんでもないことだにゃ🐈‍⬛

ラーマ:「華氏451度」は短く軽薄なコンテンツが流行って、みんな本を読まなくなる未来の世界の話です。まるで、本を読まず思考が浅くなった現代人への予言の書となっていますね。

黒猫:みんな「おバカ」になりましたにゃ🐈‍⬛

ラーマ:皆様、ネコにバカにされていますよ〜。

── 黒猫は怪訝な顔をしている、「ネコだからってなめんなよ」と言いたそうだ。

なめ猫 免許証(なめられたら無効)

ラーマ:冗談ですよ、黒猫さん。


── 気を取り直して、黒猫は猫の手でとある本を差し出した。

黒猫:この本面白いにゃ🐈‍⬛

ビブリア古書堂の事件手帖

三上 延 (著)

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。

だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。

これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。

amazon.co.jpより

ラーマ:実在の本を題材にした物語を、物語が扱うとはメタ的ですね。

黒猫:メタ・メタ・メタ・メタ構造だにゃ🐈‍⬛

ラーマ:メタが一個多くないですか?

黒猫:にゃ?🐈‍⬛


大曼荼羅


ラーマ:クロネコノートは完成しましたか?

黒猫:大体終わったにゃ🐈‍⬛

ラーマ:じゃ、無所有処 作戦企画室に飾っておきましょう、
この五色の「黒猫大曼荼羅」を ──

無色

ラーマ:私たちも急いで向かいますよ、大図書螺旋回廊に。

黒猫:わかったにゃ🐈‍⬛

── ラーマを追いかけて黒猫は駆けて行った …

続く〜

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