「生物季節観測」の発展的な試行調査がはじまりました
令 和 3 年 3 月 3 0 日、気象庁と環境省が同時にプレスリリースを発表しました。ポイントは大きく2つあると思ってます。
ひとつは、気象庁が「生物季節観測」の対象種目を変更したこと。もうひとつは、動植物の調査をアプリによる市民参加型として環境省に軸足を置いたこと。
リリースに先立って、気象庁は「生物季節観測」の対象種目を変更を変更しました。この変更は要するに「動物観測を廃止」と「植物観測の対象種目の絞り込み」です。
つまりトカゲ初見、セミ初鳴き、など長年気象庁が担っていた動物観測は「いきものログ」に移行しました。なんかホノボノした行政活動が合理化される風潮の寂しさはありますが、市民参加によるこれまで以上の充実が期待されます。
植物観測は引き続き気象庁の調査と「いきものログ」が平行運用されるみたいです。気象庁は項目を大幅に絞り込むため、市民参加型調査の力量が問われる所です。
僕は今回の発展的試行調査に賛成で、行政と市民が協力して取り組む素晴らしい試行だと思います。ただ、市民参加のウエイトが大きいので、「いきものログ」をもっと周知した方がいいかもしれません。
「いきものログ」の便利ポイント
絶滅の危機にさらされている生物RDB/RLが分かりやすい
見かけた動植物を問合せして、ある程度の回答を貰える。
最後に、毎年恒例の「靖国神社のソメイヨシノ開花宣言」がどうなるか気象庁に聞いてみました。「例年と変わらず実施の予定です。」と回答頂きました。