太宰治ゆかりの三鷹跨線橋から生放送
JR中央線三鷹駅から下り方向に10分くらい歩くと、三鷹跨線橋という古い鉄道施設があります。この跨線橋は線路によって分断された町の南北をつなぐため、昭和4年鉄道省が設置しました。以降90年以上にわたり国鉄、JR東日本が管理維持してきましたがこのたび撤去されることになりました。
このように耐震強度の問題があり、設置を続けるのであれば莫大な補修維持費が必要です。そして単に線路を横断する目的であればすぐ近くの地下道を利用すれば問題ありません。
JRとしては早く取り壊したいところですが、地元住民の反対で簡単には決まりませんでした。反対の理由は大きく2つあります。ひとつはこの橋自体がとても歴史が古く貴重な産業遺産であること。もうひとつは、三鷹市が推している太宰治ゆかりの施設であること。太宰の仕事場や通ったお店など19施設をゆかりの場所として指定していますが、ほとんどは取り壊され当時の面影が残っていません。この跨線橋は、当時の姿を留める最後の現存施設でもあるわけです。
この橋の建設には古いレールが再利用されていて、1911年の文字を見ることもできました。
みかのはラジオ東京支局でも配信しました。