【映画レビュー】スクリーム

あらすじ
ある夜に、女子高生のケイシーとそのボーイフレンドが惨殺されるという事件が起こる。この街は以前にもレイプ殺人が起きており、人々は悪夢の再来だと騒ぎたてた。やがて、かつての被害者の娘でありケイシーのクラスメイトであるシドニーに、その魔の手が伸びつつあった。

レビュー自体は少し前に書いてたんですけど操作誤ってか別の記事を上書きしてしまったみたいなので思い出しながら書きます。しかし以前のレビュー見にくかったので良い機会かも。

よかったところ

・謎が謎を呼び、目が離せない展開
ネタバレ厳禁、との呼び声高く最初から最後まで「そうきたか〜〜!!」の連続で楽しめました。なんていうか登場人物が全員怪しい!一体誰が犯人なのか?というハラハラ感がすごかったです。人物は多いんですけど死ぬ率も高くて気が抜けません。

・狂気と好奇は似て非なる
ホラー映画が好きという若者が多く、実にメタフィクション的。映画ファンならクスリとくるネタが飛び交うのですが、同時に作中で起きる事件は彼らにとって映画の延長感覚で、ある種狂気すら感じます。笑いとサスペンスが同居する、本作の最大の特徴だと思います。「童貞だから死ななかったんだ!」は最高の名ゼリフですね。笑ったわ!

逆によくなかったところ

・ホラーではなくサスペンス
血がドバーだったり殺害方法が結構悲惨だったりしますが、ホラー的な恐怖はなく、人間の心理に重きを置いてる感じです。殺人鬼ゴーストフェイスも返り討ちにあったりしていてどこかコミカル。正体を知ればそりゃそうだってなるんですけどね。しかしながら欠点というほど気になるものではないです。面白いので!

・犯人が分かってからの展開が長い
ホラー映画のお約束を劇中で提示し、そのお約束に準ずる又は反するよう作られているようなのですが、その影響でラストの「まだやる?」感はありますね。死んだと思ってた人物が実は生きていて……はちょっと繰り返しすぎるのでは、と思いました。それともそういう天どん的笑い?

総括

最後まで目が離せない展開で本当に面白かったです。サスペンスながら笑いも抑えていて、ホラーというジャンルについて色々考えてしまいました。私はそこまでホラー映画を見たわけじゃないので分からないネタがちょいちょいあったのはやや悔しいですね…。
序盤で女の子が好きなホラー映画を聞かれてエルム街と答えたのち「でもよかったのは1だけ」という言葉には監督ゥーー!!となりました(同一監督作品)。遊びゴコロ満載ですねぇ!
娯楽の色が強いので表現もマイルドですし、万人にもオススメしやすい映画だと思いました。

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