回顧録39【テベ・コンヒーロ コウメ太夫で笑ったら即芸人引退SP】
テベ・コンヒーロ コウメ太夫で笑ったら即芸人引退SP!(5/29)
2012年6月の記事です。現在まさかのテベコンがTVerで配信されるという奇跡みたいなイベントが発生中。しかもこの伝説と銘打ってしまって差し支えないコウメ太夫の企画まで。もう12年前になるんですね。20代のお笑いファンだとリアタイできていない可能性もあるし、この企画が『橋本真也負けたら即引退スペシャル』のオマージュであることなど知る由もないでしょうが、現代であっても全く古さを感じさせることなく新鮮に笑える面白みが内包されています(ただし、10年も経過すれば今の時代にそぐわない表現は見受けられますが)。今は時間がなくお笑い番組を倍速視聴することの方が自分は多くなってしまいましたが、やはり倍速にするしないで何%かは面白さが落ちるとは思っています。でもこの企画を1.75倍速で見てもやっぱりめちゃくちゃ面白いので、本当に面白い番組ならあんまり関係ないのかなとも思わされます。
この企画がいかに画期的であったかはこの記事の総括を読んでるとよくわかる。この時代の自分はそんなことをあけすけに公表できなかったんだと自分自身でも驚かされるばかり。2020年代は有吉の壁のようなゴールデンの番組でさえエンタの神様をイジるような表現がとられることはなんら不思議なことではありませんが、この時代はまだそうではなかったということ。この企画をTVerで初めて視聴するお笑いファンの方にはそうした背景があるからこそ、芸人がコウメのネタで笑うわけがない、笑ったら恥だというフリがただの企画の為の設定というわけではないというところにも着目して視聴してもらいたいです。