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正座して展示を見る美術館

富山駅北口から徒歩……何分?車で行ったからわかんねえ。あっ10分らしい。パンフに載ってる。

「樂翠亭美術館」に行ってきた。

この美術館の企画展はいつも広告が通勤路にデカデカとあるため気になってはいたのだけど、初訪問だ。正直、富山県美術館とか富山ガラス美術館とか、そういった「デカい」「わかりやすい」美術館じゃあないのか、行ってみるまでどんな建物なのかもわからないままだったが、行ってみるとどうやら古民家(わりとカネモチの家)を改装・修繕して美術館にして解放しているらしく、街中にデデンと存在していた。

で、入ってみると外から見るより広い。というか元の家がデカい。そして庭が広い。さらに畳敷きだ。畳に座って展示物を眺めるというのは初めての経験だった。

風呂まで公開されていたが、和風なだけでなくモダンであった。浴槽からは庭が一望できる贅沢仕様。

もちろん土足厳禁だが、なんとスリッパを履いて庭に出ることができる。というか庭や蔵にも展示があり、蔵へ行くためには外に出ないといけない。

とまあ、美術館そのものだけでおなか一杯になりそうな施設だったが、ここは美術館なので作品の展示がある。今回の長谷川竹次郎展では一部を除き写真撮影+SNS投稿可だったのでバシバシ撮ってきたのだ。

蜻蛉だ。公式サイトの企画展案内ポスターに載っている作品だが、想像していたものより50倍くらいデカかった。5センチくらいの精細な金属細工だと思っていたのだが、1メートルくらいある大迫力な金工作品であった。

茶器だ。全部が全部作ったわけではなく、他所から調達してきたものに金属装飾をつけたものとかもあるらしい。

ヤジロベエだ。虫や鳥などの意匠があったが、正直作品単体よりもこの庭をバックにした展示の並びがゼンだと思った。

蚊だ。デカい。

カブトムシだ。作者が子供にプレゼントした作品群も展示されていたのだが、解説文を読むといい父親感がスゴイ。ただしこの20センチあるカブトムシを1歳の息子にプレゼントしたエピソードは笑ってしまった。

翅は実際綺麗だ。

そんなわけで、わりとステキな空間でステキな展示を見ることができた。新幹線駅からも近い上、シーズンごとに異なる景色を見せてくれる立派な庭もあるということで、興味があったら行ってみるのもいいかもしれない。

わたしも、少し雪があるころにもう一度行ってみたい。

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