ゼロにしない〜土偶的もの書き生活
第二回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト 佳作入選のご報告
久しぶりの入賞です。2年越しで狙って書いたのでそれはそれは嬉しい。
6月にご報告いただいて、この秋発売の『幻想と怪奇16』に掲載です。著者校正の段階に入り、ようやく実感が湧いてきました。
初めての商業誌掲載!
ちょっと躍り上がってもいいでしょう。
『怪奇と幻想」編集部の誠意ある対応に胸が熱くなる日々です。
作品の裏話については掲載後にできたらと思います。
今回はここしばらくの投稿生活で感じたことを書きます。
1、選ばれると選ぶの両天秤で
投稿します。選考にかけられます。選ばれたり、選ばれなかったりします。
「選ばれる」って受け身です。
でも、どこに投稿するか決めるのは自分で、これは受け身じゃありません。
決めて、狙う。すこぶる能動的な姿勢です。
どこに出すかってとても重要な気がします。投稿歴も大してない、知り合いの載る文芸誌しか買わない(これから増えそうでww)土偶なので、決め手は匂いです。
クンクン、フンフン、と嗅ぎまくります。選考って価値観ですから、ある一定以上になると「合う・合わない」が発生します。
受賞作も読んで、すげーと思うところに投稿します。
最近では、第一回「カモガワ奇想コンテスト」大賞受賞作の「窓の海」 がすごくよかった。というか受賞作みんなスゲ〜。こういうところに投稿したい。
プラス主催者の人柄が信頼できるところを選びます。
とはいえ、いつもそんなキレイにはいかず、ちょっと合わないなあと思う賞でもアイデアが降りてきたらありがたく作品を書き投稿します。結果、納得できなくても、ひとつオリジナル作品ができたからいいや、と考えることにしています。
2、ゼロにしない
誰にでもあることですが生きていくのは大変です。仕事が順調なのは嬉しい。けど時間がない。ひと段落ついた、と思ったら家族の紛争で神経削られる。
この8月そんな感じでした。いくつか出したい賞はあるけど、クリエイティブな時間がまるで取れない。精神的疲労感ハンパなかったです。
そういう時、出すのを諦めようかなあと何度も思います。こんな完成度の作品を出していいのだろうか。
言っちゃえば、出さないよりいいとクモハは思います。
ほら、そっと蔵の在庫を見てみて。あそこではダメだったけど、もう少し磨けば輝きそうなあの作品とかこの作品とか眠ってないですか?
「歌舞伎町文学賞」の時がそうでした。あの厨二丸出しの作品が、一次通過しました。
…しかし、その後どうなったんでしょうね。
消えてしまった…。
今日だって、もう時間ないから諦めようと思っていたコンテスト提出しました!
あれでよかったかどうかはわかりませんが、一つやって(これから午後のために着飾る)自分を褒めちゃうよ〜。
「ゼロにしない」ってとても大切だと思います。今年ダメなら来年だ。
クモハの魂、受け止めてくれるところを探して進み続けます。
締切を抱えているあなたに届け!
あ、次の目標は…「原稿依頼」ってやつを受けてみたいんです。
引き出しありますよ〜。