物欲が消える物

自分がホントは納得していないモノを選ぶと、無意識に心を満たそうとして、余計なモノを買ってしまうという話。いくつかの本に書いてあった。本当かもしれない。
トーネット（とのことらしい）の、このベントウッドロッキングチェアに揺られているとそんな気がしている。木に包まれる居心地のよさが好きだったんだなと思いはじめる。木のもつパワーと、職人の技術、技にこもる念が好きなのかもしれない。
そんなことを考えていると、こんどは十五代浅子周慶さんのとある御神輿にであった。美しくて渋くて好きだと思った。そして皆嬉しそうに御神輿を囲んでいらした。
突き詰めて行くと、個人でもてるものには限りがあり、皆で愛でるものの性根の美しさに至るので、物欲が無くなるんではないか…そんな考え方の段階に行きそうな気がしている。