タフティングワークショップをした話
(2022年)10月8日と9日の2日間、盛岡歴史文化館でタフティングワークショップを行いました。上の写真が私のブースです。背景用に大判作品2点を
飾ってもらいました。家族以外では初お披露目です。
2月のロシアによるウクライナ侵攻に対して、自分なりに何かウクライナ市民への支援ができないかと、小さなラグを作りました。
このラグを買っていただき売上金をユニセフ経由ウクライナ支援に送ろうと考えました。たまたま話が繋がってこのイベントに参加する事になりました。ただ、販売するにしても商品がこの7点だけなのと、そもそも売れる「商品力」があるのかと言う大問題があるわけです。正直、自分のためだけ文字通り趣味として始めたものなので商品としての品質には、例えば耐久力や細かいところでの品質(裏面の処理)など本来備わっていて当たり前の事に自信がありません。
そこで、イベントに協力する意味も含めてタフティングの体験をしていただきながら、そうした事情も会話の中でわかっていただき購入(=寄付)して頂こうと考えました。
1m四方の基布を概ね4分割して、初日の練習用、本番用、2日目の練習用、本番用と分けて、参加者には何度か練習をしてから本番用の場所に打ち込んでもらいます。最初に糸の色を選んだあと、直線、下から上にと最も基本的な動作で各自1本or2本の縦線を描いていただきました。
幾つか想定していた事がそれぞれ良い意味で覆されました。
参加希望者が殺到したらどうしよう!!
この事態への対応策は深く考えていなかったので、心配していたのですが、実際には杞憂で終わりました。逆に希望者が少なかったので小学生の子供にも参加してもらいました。クラフト市なので、それぞれ興味のあるジャンル、陶芸、革細工、布関係あるいはアクセサリー、小物、など希望のお店を探して他の方面にはあまり目を向けなかった人と全般をぶらぶらと見て歩きながら市の雰囲気を楽しむ人と分かれていた感じです。
上手く出来ずに基布が傷んだ場合の対応
予備の基布は用意して有ったもののその参加者ががっかりするだろうし難しいと感じてしまったら体験会そのものが失敗になるので、ひたすら「ガンを布に押し付けて」と話し続けました。
予想をはるかに超えて、(数人を除いて)ほぼ本番では問題なく刺すことが出来ていましたし、練習エリアでも基布を痛めたのは1か所だけでした。
参加者が少なすぎたらどうしよう
と言うのはごく普通の想定なのですが、当日の人出が、特に建物の外のテント側クラフト市が私の想像を超えるお祭り騒ぎになっており、その人たちが建物のトイレに寄るついでに私のブースに立ち寄る形で、ちょっと興味のある人、ぶらぶら歩きで好奇心のある人などが話を聞いてくれました。おかげで自分の絨毯の自慢を一杯出来て幸せ(笑)でした。事前にRug Tuftingを知っていたのは2~3名と言う所。
ウクライナ人家族がブースに立ち寄ってくれた事
全く想定外、子供連れの若い女性が立ち寄ってくれました。
こちらがドギマギしてしまいほとんどお話をお聞きできなかったのが残念でした。
それぞれ隙間を埋める形で私が多少加筆??をしていますが、面白い作品になったと思います。
参加者が基布をあまり痛めないで出来たので、これもバックシートを貼って仕上げました。こちらは参加者が皆初めてなので色合いなど全く意図しないで刺した為か、とても面白く出来ています。
2日目の練習エリアもバックシートを貼って仕上げました。
こちらも面白い。練習エリアは、途中まで、とか、途中から(意図せず)色が始まっていたりするので、むしろ面白かったりします。
初めてのワークショップ、作品の展示、そして作品販売でした。
販売は、7枚中4枚お買い上げいただきました。
ただし、その4枚は2人の友人が2枚づつ購入してくれたのです。
大変ありがとうございました。せめて残り3枚のうち一枚でも一般の人に買っていただきたいと思ったのですが、新人保険セールスマンのような結果になってしまいました。ユニセフへの寄付額については清算完了後別記事のどこかで報告しましょう。