「好きなことをするために大学に行く」は悪なのか?そして、バカを褒め言葉にしたい件
「お前が言うな」という批判が殺到しそうですが、今の大学生って本当に時間とお金の余裕がないのですよね(厳密には、余裕がない学生も多いのですよね)。就活も早期化しており。気をつけないと何かにつけ、「これは就活に役立つのか」「ガクチカになり得るか」という話になりがちで。
大学に行くにも、何かと目的のようなものを(本音かどうかは別として)求められ。考えている風の態度をとらなくてはならなかったり。
でもね。
「好きなことをやるために大学に行く」
「やりたいことが見つからないから、とりあえず大学に行ってから探す」
という人がいてもいいと思うのです。というか、未だにいるのではないかと期待しちゃいます。はい。
あれは中2、中3くらいでしたかね。当時のJICC出版局(のちの宝島社)からでていた『彼らの若き日々』という本で、鮎川誠さんの言葉と出会い。「大学に行って腹いっぱいロックをやろう」と、彼は九大に進んだのでしたよね。
バンドに没頭したい、テニスに明け暮れたい、海外を放浪したいという、勉強以外の目的ありきの大学生活があってもいいのではないか、と。
そして。非常に言いにくいことですが。大学生活において、もう一度「バカ」を「褒め言葉」にしたいのですよね。ここでのバカは罵倒する意味ではなく、何かに夢中になっていること、振り切れていること、バカそのものなのだけどどこか愛すべき要素があること、そんな意味です。いや、コンプライアンス上も今は言いにくいですよ。褒めのニュアンスであれ、私が言ったら一発で問題になりますよ。でも、私が大学時代は先輩や仲間、ときには先生から「バカだなー」と言われたな、と。いや、何かに振り切れている状態っていいな、と。
昨年は内地にでてきて30年だったのですが。今年は、立川の錦町2丁目に自らのお金で、意志で引っ越して、30年です。今や、多摩地区の人気エリアとなった立川ですが。私が住んでいた頃の錦町二丁目は、超絶繁華街、歓楽街で。ギャンブルも風俗もサラ金もAVショップもブルセラショップも飲み屋もそれぞれ徒歩30秒〜2分というエリアに2年半住み。大人の世界を垣間見た2年半でした。学生生活ではプロレス研究会とゼミに没頭し。一方、毎日のように本を読み漁り、映画を見て。あぁ、バカな大学生活だったなぁ、と。
ちなみに、今日は山田監督が出演するライブイベントで川崎に行ったのですが。立川時代をふと思い出し。ライブハウスと同じビルにガールズバーがいっぱい。1ブロック先は◯ープ街と。立川時代を思い出しました。
自分の生活圏内でいうと、川崎、蒲田、五反田あたりの猥雑な雰囲気が好きで。思えば、20代は立川→大山→小岩→今池とディープな街にしか住まなかったことを思い出し。
自分語りが長くなりましたが、「目的」が「明確すぎない」大学生活の余裕が復活するといいなと思ったり。「バカ」がポジティブな言葉になればいいなと思った次第です。はい。
さ、明日は出勤。楽しく行きますかね。