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コットンテントも結露します。ポーランド軍幕ポンチョテントで検証

 こんにちは、ワイです。

 コットンテントでも、結論は、結露します。秋冬キャンプで特に悩みの種となるのが、テントにくっつく結露。撥水スプレーを使えば水を弾けますが、その量を減らすというのは難しいもの。そこで結露しにくいと言われるコットン素材が使われている、ポーランド軍ポンチョテントで結露具合を検証しました。

1.コットン(ポリコットン)はなぜ結露に強いと言われるのか

 結局のところ、繊維が水を吸収するから、見た目上は天幕に水分が少なくなる。ということみたいです。

 表面上に水気がなければ、拭き取るのも楽チンで片付けの手間と時間を大幅に削減できるのは大きなメリットですね。

 とは言ってもだ、結局は生地が湿気を持っているわけです。そのため完全に乾かさないとカビる原因になります。

 冬場は乾燥しているのでいいですが、夏場となれば高温多湿な日本独特の気候が悪影響することは想像にたやすいところ。

 本国ポーランドは海に面している地域もありますが、内地は乾燥しているのでカビの心配はないでしょう。

 これは使用環境に大きく依存するため、まあ一言でいうと扱いづらいテントと言えるのではないでしょうか。それでも使いたくなるあたり、人間の欲望がいかに愚かなものか、考えさせられます(笑)

2.実際にどうだったか

 この軍幕について補足しておくと、ポーランド軍ポンチョテントは文字通り、ポーランド軍が使用していたテント兼ポンチョで、2枚のポンチョを組み合わせることでテントになる優れもの。

 あるものを有効に活用する、2WAYなプロダクトは僕の理念にも合致するので非常に魅力的でした。

 もっともデッドストックなので国内で入手できるのはサイズ1〜2が基本。サイズ3は180cmのコットも収納可能という点から非常に人気で、入手困難となっています。

 僕は本国ポーランドから輸入しました。

 梱包はなかなかしっかりしていて、黒いビニールでしっかりと圧縮してパッキングされており、投げつけられたら痛いんじゃないかなぁってくらい頑丈でした。

 で、本題。

 まあ結露なんて年中するもんですが、特に日中の寒暖差が激しい日を狙った方が、より実験の効果を感じられやすいもの。

 というわけで使用した日は晴れ、最高気温21度、最低気温7度という絶好の実験日和でした。

 ちなみに結露は、内側、外側ともに起きるもので、内側は主に人間の体温によって室内温度&湿度が高くなることが要因と考えています。

 夜の20時、22時すぎ、翌朝5時半の状況を以下の動画にまとめているのでご覧ください。

 結露は夜から見られ、翌朝はガッツリと結露していました。コットンテントでもこんなに結露するものなんですね。幕を手でなぞったら跡がついています。

 指にもしっかりと水滴が確認できるレベルでした。

 寝ている際にシュラフの一部がテントに触れていたため、その部分が濡れてしまったのは残念でした。ここは寝袋の配置とテントのポールの配置を工夫することで解決できそうです。

 ちなみにポールは拾ってきた木を中心に立てるオーソドックスな方法を用いましたが、二股化させることで内部の空間を広く確保する戦法も今度試してみようと思います。

 不幸中の幸いと言いますか、水滴が滴り落ちてくることはありませんでした。

 以前、amazonで¥2000のテントを購入し、夏場に使用したら結露で髪の毛がぐっしょりと濡れていた経験があります。それと比べれば雲泥の差ですし、今後も使用していけるレベルに感じています。

 また、軍幕が到着する前までは、Black Orcaの模造品見たいなテントを使用していて、これは耐水圧が3000mmの天幕が使われている1.6kgの軽量なものでした。

 この人は結露が酷くて、内側にも外側にも結露がびっしり。幕を叩くことで水滴は確かに跳ねるのですが、あまりにも多すぎて全く落ちきらないんですよね。

 最終的にはタオルで拭き取るのですが、軽く3回は絞れます。撥水性が良いぶん、通気性は悪く乾きが遅いため、キャンプ場での撤収に時間を要します。

 今後はビニール袋に突っ込み、帰宅後に再度広げ干した方が早いのではないか、とも考えています。

 ちなみにキャンプ翌日の天気が晴れでないと、この手法は厳しいですね。


3.諦めるしかない?結露との付き合い方は

 まあ結露は付き合っていくものとして、半ば諦めがついた経験でもありました。日本ならまだ良い方で、欧米諸国なんて寒暖差が20度に迫る地域があるのは普通のこと。きっとみんな、テントは結露するものとして捉えているのでしょうね。

 今回は軍幕を畳んで持ち帰り、天日干しを2時間くらいしたら端っこまでよく乾いてくれました。これからは日差しが弱い季節になっていくので、乾燥機に打ち込む計画も立てた方がいい気がしています。

 で、結露と共存することになったわけですが、それでも結露を減らしたいと思うのが僕の性分。どうするか考えた挙句3つのアイデアが出ました。

対策1.撥水スプレーを使う

 まずは"外側"の対策から。内側にも使えるでしょう撥水スプレーをかけるのは一つの手段に思えます。

 これはまだ実践していないので大きなことは言えません。

 ただ、防水加工ワックスを使って外側からシャワーをぶっかけた方の動画を見ると、一定の効果は期待できそうな予感。

 ただし片付けの手間が省けるのかはぶっちゃけ微妙ですね。


対策2.テントと地面に隙間を作る

 結局、結露ができる原因て温度差なわけですから、温度差を無くしてしまえばいいわけです。なのでテントを貼る際にペグを歯止めに直接打ち込むのではなく、少し離してペグと歯止めロープでくくりつければ隙間ができます。

 Black Orcaのレポートを読んだところ、全方位に地面との隙間を設けることで、空気の入れ替えが5分で完了するとのことでした。

 結露をなくすことに注力すればこの方法がいいでしょう。

 ただし冬場はもれなく隙間風にさらされるため、居住環境が著しく悪化する可能性があります。

 この場合には、まずシュラフを二重化することで保温効果を保つ作戦が考えられます。これはかなり効果的らしいので真冬を楽しみにしているんですよね。

 夏場だといい感じに隙間風が扇風機の代わりになる予感。ただし虫も一緒に侵入すると思うので蚊帳がマストなのは明白ですね。


対策3.暖房を使う

 ようは車の曇りとり(デフロスター)と同じ理屈です。室内を畳めて結露や水分を飛ばしてしまおうという作戦。

 以前、ワンポールテントの中で薪ストーブを炊いたら上部の水滴が一気に飛んでくれました。どうしても熱気は上りたがるので、テント下部の水滴を落としきることは難しいのでここは諦めどころ。

 あと、密室内で火器を使うのは安全上推奨されることでは当然ありません。やるなら自己責任の下、一酸化炭素警報機の設置がマストです。

 なので湿気を取るべく薪ストーブや灯油ストーブを使うなら、起きている最中に使用するのがベターということになるでしょう。

 というわけで、コットンテントの結露具合とその付き合い方について綴ってみました。

 結露は付き合っていく存在だと受け入れて、これからもキャンプを楽しんでいきます。

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