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スペイン発の羽なし風力発電が画期的な件
風力発電には大きな代償が伴っていると思っている。
それは渡り鳥の命だ。
毎年、数万羽の鳥が命を落としている。大変嘆かわしいことだ。そこまでして電気が必要なのか考えさせられる。
とはいえ自然エネルギーを使って生活に必要なエネルギーを作り出すことには賛成だ。いわゆる持続可能・サスティナブルな社会を築くことは、人間が地球上で他の動物とともに生きるための使命のようなものに思う。
鳥の命を奪い、生態系を壊す人間であることは嘆かわしく思うのは元鳥人間としても自然なことなのかもしれない。
そこで見つけた次世代風力発電が、羽なしの風力発電だ。
これはスペインのメーカーが考案したもので、鉄柱をなぞる風によって発生する振動を電気エネルギーに変換するシステムが採用されている。
強い風が吹いている時「ビュオーーーー」という音が電線やビル街から聞こえてきた経験はないだろうか?
あれは風が物体を通過した際に断続的に発生する渦(カルマン渦)が、空気を振動させて出す音だ。この振動を応用し、鉄柱自体を振動(共振)させることで、そのエネルギーを電気に変換する仕組みだ。
これなら電気も手に入るし生態系への影響も最小限。また製造コストも下がるし輸送や整備もしやすくなる。ちなみに風力発電の羽、あれめちゃくちゃでかいんですよ。50メートルから200メートルのものまで、つまり学校のプールには収まりきらない大きさなんです。
今後の課題は景観を損なわない工夫をしてもらいたいなと思っている。
ソーラーパネルも普及したが、あれ、遠目から見ると異質に見えませんか?
せっかくハイキングしにきたのにパネルのせいで自然の中に人工物が埋まっている感がなんとも解せない。
ヨーロッパでこそ景観そのもに価値があるという考え方から、屋根を同じ色に統一したり、建物と自然の配置を絶妙なバランスで保っていたりする。
いっそのこと、この鉄柱をストーンヘンジのように、デザイン性のある配置にでもして人を喜ばせ、自然に負荷のない方法で導入して欲しいなと思っている。