年越しは爆破音
恥ずかしながら、私はウルグアイに対して、これといったイメージをまるで持っていませんでした。
農牧が盛んで、とにかく牛肉をよく食べる国民性だというのも、ウルグアイ行きが決まってから知ったぐらいです。
南米の一国ですから、ビーチ沿いでは若者が踊り、夜の街はテキーラショットで盛り上がっている、そんな予想をしていました。
しかし、実際の首都モンテビデオは想像とは随分と違いました。
ヨーロッパによる植民地時代を感じさせるコロニアル調の建物が立ち並び、街には緑が溢れています。
街づくりにおいて緑化が意識されたのがよく分かります。
静かに時が流れています。
1月ですが、まだ至るところにクリスマスの飾りがありました。
時に南米のパリとも称されるモンテビデオ。
高級感漂う街の空気に触れるとその意味がよく分かります。
南米でも比較的、治安が良いと言われるのも納得がいきます。
取材の合間にスーパーマーケットを訪れてみました。
オレンジが1kgあたり日本円で約250円
リンゴは1kgあたり約580円
1kgですよ!
私、日本では朝は基本的に季節のフルーツと小松菜のスムージーを飲みます。
そこにゆで卵。
炭水化物は基本的にとりません。
うっとおしいですね。
ツッコミ大歓迎。
日本だとリンゴ一つ買えば、、、
ブドウなんて手に取ってしまえば、、、
イチゴなんて、もらった時だけで、、、
果物が安いのは羨ましいです。
ウルグアイは実はワインの生産も盛んなんですって。
それもあってか国産ワインは、
白のボトルが約520円で売られていました。
もちろんワインはどこの国もピンキリ。
日本にも500円ぐらいのワインはスーパー等では売られていますね。
ただ、520円のウルグアイ産ワインが、もしそれなりで、日本のスーパーで買うところの1800円ぐらいのクオリティであれば、ハウスワインとしては中々嬉しいのかなと。
仕事中なので買って飲んでみることは控えましたが、味が気になるところでした。
さて、今回、私はウルグアイでの年越しも経験しました。
昼間は街中で若者たちが飲めや歌えやの大騒ぎ。
私も近付くと引き込まれてアルコールまみれに。
甘酸っぱい味がしました。
この時期のパーティーではリンゴのアルコールを飲むのが多いのだとか。
ヨーロッパのシードルと似ているのかな?
夜モンテビデオのビーチ沿いにはカウントダウン直前に大勢の人が集まっていました。
特にアナウンスメントがある訳でもなく、皆んながカウントダウンを声に出して行うのでもなく、何となく年が明けたなというタイミングで家族や友人と抱擁を交わし新年を祝う様子でした。
印象的だったのは、それぞれがまあまあ大きな手持ちタイプ(?)の打ち上げ花火を持参し、自由に空に向かって打ちまくっていたことです。
それが、ちょっと日本人の感覚からすると割と威力が凄まじいと言いますか、日本だと何らかに規制がかかりそうなパワーでした。
それとは別に(正確には大きな川が外洋へ流れ込む河口が海に見える)では打ち上げ花火が上がります。
これまた音が凄まじく、ボケっとしていると何かが爆破されたのではないかと思う程の大きさ。
とにかく日本の打ち上げ花火の様なドーンと風流な音とは違い、爆発音が鳴り響くんです。
現地の皆様にとっては、これが新年の到来を告げる心地の良い音なのかもしれませんね。
ところ変われば、ですね。