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ヘイトクライム

米国アトランタの3つのスパにて今月起きたヘイトクライム。8人が銃撃され死亡したが、そのうち6人がアジア系アメリカ人ということで、米国中はアジア人に対するヘイトクライムとしてデモが起きている。

メディアでは、昨年のCovid-19によるパンデミックが始まって以来、アジア系民族が人種差別のターゲットにされていると報道している。

いつの時代でも差別の問題は存在するが、これは、まさに現在のパンデミックが始まる前からずっと起きているパンデミックである。被害を受けた人、その家族たちはずっとそのトラウマを引きずっていかなければならない。まず我々にできる人は、周囲の人たちの「違い」を受け入れることである。

韓国のポップグループのBTSもツイッターにてアジア系へのヘイトクライムに対して抗議文を出した。

人種差別というと、南北戦争時代のアメリカのジムクロー制や、1954年のローザ・パークスのバスの席を立たなかったことで逮捕され、バスボイコット運動が起きたことで始まったキング牧師が中心となった公民権運動、1991年にロサンゼルスで起きたロドニー・キングへ白人警察官たちが暴行を加えた事件など、いずれもスマホやインターネットが普及する前から起き、草の根的に社会を改革しようという市民の動きは歴史にも残っている。

こういった事件を見ると日本ではまるで人種差別がないなどと世論は取り上げるが、僕は間違っていると思う。日本こそまさに、「差別」が存在しているのに、気付いていない、もしくは見て見ぬふりをする、もしくは知らなかったで済ませる傾向が非常に強い。そういった意味では、米国ではこのように世論が国中にデモに発展させるだけのパワーがあるが、日本人はこの点ではまだまだプリミティブな考えが強いと思う。

日本人は他国で起きていることは全くうわの空で流す傾向がある。やはり、長年鎖国を貫いてきた結果なのであろうか?という分析の仕方もあるだろうが、いやいや、今はもう令和の時代。鎖国があったのは17世紀。今は21世紀である。400年以上も変わらずでいたのであろうか?

これからは世界が一つになるべきときがまさに来た。

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