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セブ島で現地ミュージシャンとバンドを組み、日本でアルバムをリリースすることになった話②(セブ島移住編)

前回の投稿では、私が連載を始めた背景と、Hourglassについての簡単な紹介をしました。

今回は、Hourglass結成のきっかけとなった、私のセブ島移住についてお話します。

1. そもそもなぜセブ島なのか

Hey, Nissato. Are you interested in working in Cebu?(おい、新里。セブ島で働いてみないか?)

2017年1月、インドからやって来た新しい上司のこの一言で、私の人生は一変しました。

フィリピン・セブ島...。東南アジアに足を運んだことなどない自分には未知の世界。

一方で、そのとき東京で新卒2年目のしがないITサラリーマン生活を送っていた自分には、「もっている英語力を活かしたい」「一度は海外で働いてみたい」「ここではないどこかへ...」という欲求が心のどこかにありました。

翌週、私は上司にYesと回答し、社内初のフィリピン転籍メンバーとなりました。

はじめての海外勤務。過去に海外留学(イギリス1年)の経験こそあれ、海外で学生をやるのと仕事をやるのでは、天と地ほど状況は変わってきます。

当時私は外資系IT企業の日本支社に勤めており、セブ島には、その開発センター(すなわちフィリピン支社)がありました。私の転籍は、一旦その日本支社を退社し、フィリピン支社に現地採用で入社、という形式に。

諸々の条件付きではあれ、給料もフィリピン水準となってしまい、私の月収は手取り約8万円になりました。

※ちなみにフィリピンのIT系新卒社員の平均手取り月収は5万円弱(2017年時点)

日本にいたらあり得たような未来予想図や、東京の友人たちとも別れを告げ、具体的な目標もなく、せっかくのチャンスなのだから実のあるものにしたい、とだけ思っていました。(金銭感覚に疎かった当時の自分には、それが「自己投資」だという感覚すらありませんでした。)

慣れない海外移住手続きワークビザ申請、A型B型肝炎や狂犬病の予防接種などの準備を済ませ...。

2017年4月23日、期待と不安を胸に、フィリピン航空でセブ島へ。

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2. なにか始めたくなる、終わりなき夏

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「若い」「活気がある」「みんなよく笑う」「誰にでもやさしい」「時間にルーズ」

典型的ではあれ、着いてから私はそんな印象をセブの人々に抱きました。

フィリピンの平均年齢は25.7歳。(日本は48.4歳。)オフィス街やショッピングモールに溢れるのは、中古のスマホを片手に和気あいあいとハングアウトする学生や20~30代の若者たちばかり。

毎月のように開発されていく新しいコンドミニアムや、次々とオープンしていくヒップな商業施設。(タピオカミルクティーも日本よりずっと早かった。)いつまでも燦々と照りつける太陽。終わりなき夏...。

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そんな環境に身を置いていると、否が応でも「自分もなにかしないと」「自分も成長しないと」という気持ちにさせられます。

私が働き始めたオフィスも、そんな場所でした。

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ITパークと呼ばれるセブのオフィス街に位置していた私の会社は、その1つのオフィスビルに当時で約800人の社員がいました。そしてやはり、そのだいたいが20~30代の若者たちでした。

当時25歳だった私--日本から来た「エイリアン」--も、現地の社員はとても暖かく、盛大に迎え入れてくれました。

(フィリピン人に会ったことはありますか?あんなフレンドリーな人たちを私は知りません。)

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そんなセブに所在する企業では、「チームアウティング(遠足)」「誕生日パーティー」「年末パーティー」「ハロウィンパーティー」「カラオケ大会」などの数ある社内アクティビティに加え、「クラブ活動」が極めて盛んであることがわかりました。

私のオフィスでは、覚えているだけでもバスケットボール、フットサル、ダンス、ヨガ、チェス、読書、ブロガー、写真、イベント企画、トーストマスターズ(パブリック・スピーキング)など、この他にも沢山のクラブがありました。まるで大学のサークルです。

そして、その中にミュージック・クラブがあるのを、私は見逃しませんでした。

次回予告

次回の投稿では、そんな社内のクラブ活動で、どのようにして私がHourglassのメンバーと出会い、意気投合し、バンドを結成するに至ったかについてお届けします。

続けて読む

「セブ島で現地ミュージシャンとバンドを組み、日本でアルバムをリリースすることになった話③(結成前夜編)」

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Hourglass 1st Album『Quarter Life Crisis』10/14(水)発売予定
トレイラーぜひご覧ください!


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