Hourglass、ついに来日公演やります 🇵🇭→🇯🇵
今年こそは
1978年。神宮球場で、1回の裏にヤクルトの先頭打者デイブ・ヒルトンが二塁打を打った瞬間に、村上春樹は「小説が書けるかもしれない」と思ったそうだ。
ちょうど1ヶ月前。いつものように8時間PCと向き合いその日の仕事を終えようとしていた時、自分は「今年こそはHourglassの来日公演ができるかもしれない」と思い、そのまま帰りに突然友人のギタリストを恵比寿のブリティッシュパブに呼び出して、サポートで弾いてくれないかお願いした。
そんな風にスタートし、この1ヶ月で少しずつ色んなことが決まってきました。今のところ、こんな感じです!(今からぜひ予定押さえておいてください🙏)
2020年にアルバムをリリースしてから
2020年、パンデミック最中にリリースしたアルバム『Quarter Life Crisis』。あれから今年で3年が経とうとしているけど、まともなプロモーション活動をすることができなかった。
悔しい。
いかんせん、自分は日本、残りのメンバーはセブ島にいるため、コロナで会うことすら出来なかった。(昨年ようやく会えた)
自分たちには常に「日本でライブをやりたい」という気持ちがあった。日本でCDを全国流通させて、タワレコ、ミュージックマガジン、NACK 5など、色んなメディアで紹介していただくことができた!泣
フィリピンからメンバーを呼ぶ
ただでさえビザの要件で海外を旅行することすら難しい、経済的な余裕もないローカルのフィリピン人のインディーバンドが、ライブをするために日本へ行く、なんてことはまずあり得ないこと。(なので、自分がスポンサーとなり、セブのメンバーを招待する、というかたちで来日公演を実現させます。)
セブのメンバーたちはよく、来日公演のことを「人生におけるハイライトのような、子供の代まで語り告げるようなことになるはずだ」と言う。
自分には、それを彼らに「実現させてあげたい」という気持ちももちろんあるけど、今までこのバンドにどれだけの時間と情熱を自分が費やしてきたかを思えば、彼らに関係なく、自分だってこれをやらずにはどこへも進めないと、ずっと思っていた。
今年9月に2週間メンバーをセブから滞在させることにした。
2回の週末を使って、2公演。
Zoomミーティングでセブのメンバーにそのことを伝え、「ついにこの時が来るんだなー」なんて話してたら、ドラムのDennisがCebu Pacificで格安プロモのフライトを見つけてきた。
セブから成田往復で、およそ3万円だった。これはかなり安い方だ。
メンバーたちのパスポート情報を全部集め、一気に3人分のフライトを予約した。早速自分のクレカには10万円弱の請求がきた。
今回来日するのは、ボーカルのAndrew、ドラムのDennis、ベースのWillordの3人だ。
リズムギターのScadは、今はパートナーとビジネスを始め、別の島で多忙な人生を送っている。今回の来日公演も、今後の活動にも、恐らくこれからは参加は出来ないことになった。実質的な脱退だけど、自分たちは仲間外れにすることなく、今でも彼はHourglassのグループチャットにいる。(それがフィリピン流)
日本からもサポートを呼ぶ
そんな訳で、自分は仕事帰りに、望月慎太郎を恵比寿のブリティッシュパブへ突然呼び出し、サポートでギターをお願いした。大学の時からの、一番長い付き合いとなるギタリストである。(ギネスを飲みながら「そんな大事な役目を、僕なんかでいいんですか?」と言われたけど、君じゃなきゃダメです!)
また、もう1人絶対声をかけないといけない方がいた。アダチヨウスケさんだ。アダチさんにも、長いこと音楽活動周りのことでずっとお世話になってきた。
2015-17年頃、よく自分が弾き語りで出させていただいていた渋谷cabotteで、お話を聴いていただいた。つい話は盛り上がり、帰れなくなっていたので、結局アダチさん宅に泊めていただいた。
アダチさんのおかげで、今回の来日公演にまつわるたくさんのことが少しずつ決まってきていて、本当にありがたい泣
サポートメンバーで入れようと思っていた、キーボード、バイオリン、チェロの方々も無事見つかった。ハコや対バンも恐らくもうすぐ決まる。
あと、来月はライブに向けて「Pacing Forward」(アルバム9曲目)のMVも撮ることになった。なんと私の地元、栃木県佐野市で。
乞うご期待!