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ジュディス・ヒルとネバーランド
マイケルジャクソンのドキュメンタリー映画「This is it」を観た事ある方ならおそらくご存知ジュディス・ヒル。
マイケル・ジャクソンと共演しただけでなく自身のアルバムをプリンスがプロデュースするなど多くのアーティストから認められ聞く人全てを魅了する強烈な個性と素晴らしい歌声を持ったシンガーです。
僕は何度か彼女のショーで演奏した事があります。
冒頭の写真はローランドが2016年に開催したイベント「909 Day」の時のもの。世界の様々な国で色んなアーティストが24時間入れ替わり演奏してその様子をストリーミングで流すと言うイベントでした。ジュディスのバンドは僕以外にドラムがグレッグ・ビゾネット(電子ドラムのパッドを叩いております)でベースがバビー・ルイスと言うこのイベントでしか実現しなかったであろう豪華でちょっと珍しい組み合わせでした。
ジュディスと共演した中でも一番印象に残っているのが2018年にマイケル・ジャクソンが所有していた事で有名な「ネバーランド」でのショーです。
ネバーランドはロサンゼルスの北に位置するサンタバーバラという街からさらに北に行った大自然が広がるエリアに位置します。
質素なゲートに看板も無いので住所を知らなければ絶対に見つけられない場所ですがゲートの向こう側にはちゃんと警備員がいて目を光らせているので一般人は絶対に入れない空気を醸し出しています。
広大な敷地の中には小さな鉄道が走り人口の湖や滝が流れる楽園のような世界で、マイケルが亡くなった後もそのまま残されているようです。
その日は、とある富豪が貸し切りでプライベートパーティーをしていてその余興としてジュディスのショーが行われました。
湖をバックに設置されたステージで観客はパーティー主催者の家族親戚などほんの20〜30人ほどの小さなコンサートです。
ジュディスはピアノも上手くてピアノを弾きながらダイナミックに歌う彼女のパフォーマンスは鳥肌が立つほど感動します。
ショーの後はマイケルが実際住んでいた家で食事休憩。マイケルのベッドルームも見せてもらいましたが彼の死後は家の中の物は家具含め全て片付けられてしまったので部屋は空っぽでした。トイレを利用した際にはこの便座にマイケルも座ったんだろうか、など想像しながら感慨にふけりました。
ひと気も無くひっそりと静まりかえった駅の建物がキラキラと輝いていました。
古めかしくて可愛いネバーランドの消防車。