①ファシリテーションや会議の冒頭でやるべき4つとやってはいけない1つのこと
株式会社東風社 https://www.tofusha.co.jp/ 代表取締役 幸本陽平
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ファシリテーションとは
ファシリテーションという言葉はかなり浸透してきました。
簡単にいえば「会議などをうまく進行すること」で、学ぶための書籍や講座なども多数存在します。
しかし、浸透してきたがゆえに、安易にファシリテーションを行って失敗してしまうこともしばしば。書籍や講座で「なんとなくできそう」と思ってしまい、安易に実践することで「生兵法は大怪我のもと」になり、会議などがかえってぎくしゃくしてしまうことも。
そこで、本格的なファシリテーションを学んだり挑戦したりする前に、ファシリテーションの場面の冒頭、開始時に「やるべき4つのこと」と「やってはいけない1つのこと」をご紹介します。
私、幸本陽平は研修講師として研修を行ったり、企業のコンサルタントとして会議を行う上で、必ず最初に行う4つのことがあります。それによって、研修や会議が円滑に行われます。
この4つをやっておき、さらに「やりがちだがやってはいけない1つのこと」を回避すれば、よいファシリテーターとなり、円滑な会議となることでしょう。
冒頭でやるべきこと その①
自己開示、自己紹介
ファシリテーション、会議の進行を行うとする「あなた」が何者なのか、情報を開示するのです。
あなたが知らない人に囲まれた会議に参加していると想像してください。
「はい、会議を始めます。あなたは○○してください。意見を出してください。となりの人と話し合ってください。」
ちょ、ちょっと待ってよ、と思いませんか?
進行役のあなたは何者なの、もっと言うと「なぜあなたが進行役なのか」「なぜあなたの指示に従わなければならないのか」と思いますよね。
知らない人がいきなり「仕切り」始めると、まずはあなたは誰?あなたは仕切る資格があるの?という気持ちが先に来てしまいます。
もし一旦そうなってしまうと、「なんかこの人、指示を出しているけど、誰なの??」の気持ちが最後まで残ってしまいます。
そうならないように、ファシリテーター(進行役)が最初にすべきは「自己開示」です。
ファシリテーター、進行役自身が
「私は何者か」
「なぜ、進行役を務めるに値するのか」
を説明するのです。
具体例
単なる自己紹介でもよいのですが、ポイントは後者の「なぜ、進行役を務めるに値するのか」です。
これは決して立派な経歴や経験が無いとダメ、ということではありません。
基本的に会議はファシリテーターの進行に従います。
その際、「なんであなたの進行に従わないといけないのか」という疑念が生まれてしまうと、会議はうまくいかなくなるからです。
もちろん「私は進行役に値する経験や実績がある」と言えれば一番望ましいです。
とはいえ、必ずしも自分のスゴさをアピールしろ、ということではなく、
「本日は私が会議の進行役を務めます。慣れない大役で不手際等もあるとは思いますが、みなさんのお力を借りながら、よりよい会議にしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。」
でもよいのです。
簡単に言えば、「今日の進行役は私だから私に従えよ」と釘をさすのです(笑)。
※ちなみに、このコラムの冒頭の「私、幸本陽平は研修講師として研修を行ったり、企業のコンサルタントとして会議を行う上で、必ず最初に行う4つのことがあります。それによって、研修や会議が円滑に行われます。」も自己開示の一つです。「私自身やっていて、実績もあるから、コピペのインチキじゃないよ」と強調しているわけです(笑)。
こうして自己開示をした後は、出席者同士にも「自己開示」してもらいましょう。
これもまた同様に、会議で話し合う相手が何者かわからなければ、心を開いて意見を発信できないからです。
人数が少なければ一人ずつ自己紹介してもよいですし、多ければグループになって自己紹介しあえばよいでしょう。
その際、「きょう参加した理由」や「何を期待しているか」など一言加えてもらうとよいでしょう。
ただし、初対面同士の場合は、あまり込み入った話をさせるとこれもまた心のドアを閉ざしてしまいます。あくまでも話しやすいテーマにしましょう。
このとき、関係性を深めるために、会議と関係ないプライベートなことを言ってもらう、たとえば「趣味」や「好きな旅行先」などを話して打ち解けよう、とするファシリテーターもいます。これはやめたほうがよいです。
特に初対面同士の自己紹介の場合、「なんで会議に関係ないのにそんなこと話さないといけないの?」が先にきてしまいます。
別の回でも述べますが、無理やり心を開かせようとするとかえって心を閉ざしてしまいます。
気をつけましょう。
ファシリテーションや会議の冒頭でやるべき4つのこと、一つ目は
「自己開示、自己紹介」
です。
株式会社東風社 代表取締役 幸本陽平
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