自分をつくってくれる人たち

先週末、地元兵庫県加古川市のニット工場を見学させてもらった。

案内してくれたのは、1年ほど前に工場を継ぐことになったという僕の2つ歳上の方。

若さと覚悟と熱意を持った彼の人柄に惹かれ、短い時間でたくさんの刺激を頂く良い機会だった。

思えば、僕たちEVERY DENIMは、何もない0からスタートしていて、それは知恵や人脈・経験も0なんだけれど、同じように背負うものやしがらみも0だった。

そんなことに、つい最近まで気がつけていなかった。何も背負わずに新しいことを始められるのは、本当はとても自由で、幸せなことで、それがどれだけ恵まれているかを「継ぐ人」を間近で見て思い知らされた。

それぞれに、固有の人生があって、他人が優劣をつけることなんかできない。

人の数だけ存在する事情は、当人が受け入れたときに初めて、ぐっと輝いて見える。

だから僕も、僕なりの人生を受け入れようと思う。輝かせたいと思う。

0から挑戦できたのは、挑戦させてくれた人たちの、自由に行動できたのは、自由で居させてくれた人たちのおかげだ。

軽やかに、伸びやかにいさせてくれてありがとうございます。僕はその力を持って、絶対に光を掴み取ります。その光をみんなで浴びたいから。

「誰によって自分はつくられているのか」

顔の見える相手の、想いをきちんと受け止められるようになったとき、そしてその想いを何倍にもして返せたとき。

自分という人間が、少しだけ、はっきりと見える。

山脇、毎日。