認められ続けるということ
ブランドを構成する要素の一つに"安定感"というものがあると思う。
そういう意味で僕らEVERY DENIMが真のブランドと呼ばれるまでには、まだまだ程遠い。
毎日めまぐるしく状況は変わるし、翻弄されながら何とか前に進んでいる状況。描く未来に投資してくれている人たちに囲まれて、少しずつ価値を高めていっている。
それはお客さんも同じ。本当に暖かく応援してくれるみんなが僕らを立派にしてくれている。コントロールしている気持ちなんて微塵もない。
お客さんが価値をつくってくれる。
だとしたら、ブランドの価値を高める上で「どうしたら素敵なお客さんに集まってもらえるか」を考えることも、大切な戦略の一つなんじゃないかと思う。
「EVERY DENIMの周りには暖かい人が多い」
よく言ってもらえるこの言葉が、僕は本当に嬉しい。
僕がEVERY DENIMを通して毎日素敵な人たちと出会えているのは、紛れもなくこれまで応援してくれた人たちのおかげで、それを忘れてはいけない。
僕にとって暖かい人たちが、これからも暖かく居てくれるように、全力を尽くさないといけない。
決して排他的になるんじゃない。"EVERY"="みんな"からは絶対に逃げない。常に新しい人に受け入れてもらえる余裕のあるブランドでありたい。
出会いがあって、お金と交換してもらったデニム。それを履き続けてくれている大切な人たちに「ありがとう」しか言えないのが心苦しい。
だから、僕らがたくさんの人に認められることで恩返しをしたい。買ってよかったといつまでも思ってもらえるように、ずっと前進し続ける。
これまで認められた数の裏側には、これから引き受ける覚悟が潜んでいる。
あなたと出会った人生が、あなたと出会わなかった人生をなくすように、出会いはいつも不可逆で元には戻れない。
モノを生み出すということ。それを届けるために人と出会うことは、大げさでは済まない可能性を孕んでいるのかもしれない。
山脇、毎日。