常識に怯えた自分へのエール
今期も無事開講「産地の学校」スタディコース。27人の受講生さんと共に、日本の繊維産地とのつながりをつくる4ヶ月の講座。
昨年末の立ち上げから関わり早一年が経とうとしている。受講生の多数を占める、経験豊富なアパレル業界の人たち。
事務局として学校を運営していく中、そんな人たちとの繋がりが増えた。
EVERY DENIMを立ち上げた頃の僕たちは、全く業界との関わりがなかった。だからこそ慣習にとらわれず道をつくれたという利点もあったし、知らなすぎて苦労した欠点もあった。
業界の知り合いが増える中で、たくさんの「常識」を知った。たくさん学ぶことがあった。
そして少しだけ、目の前の景色に足がすくんだ。無鉄砲さが怖くなった。
目を丸くする人、首を傾げる人、鼻で笑う人。たくさんの反応をもらってなお、自分の道を信じられるのだろうか。
僕らが叶えたいと思う未来は、今の実力では考えられないほど大きい。だからこそ常識に対して完全に背を向けることはできないと思う。
常識を知り、身につけ、仲間にしてしまう。うまく付き合っていけないのなら、閉じた世界の中で満足する寂しい人間になってしまうだろう。
無知は役に立った。0から生み出す限りにおいて。ここから先はたくさんの知識が必要になる。
そんな時「産地の学校」の同志はこの上なく心強い。
豊富な知識に基づいて定石通りに進む人たちを、僕は決して笑わない。色んなことを教えてほしい。
互いに学び合い、共に産地に貢献できれば、それに勝る喜びはない。
山脇、毎日。