カッコつける番がやってきた
NPO法人ETIC.が運営する年間プログラム「MAKERS UNIVERSITY」の第2期を締めくくる一大イベントが11/5(日)に開催された。
第1期生して参加した僕は当時、年間を振り返って最後にこんな言葉を残していた。
MAKERS UNIVERSITYの生徒としての魅力は、なんというか、一言でいうのはむずかしいんですが、ぼくは「個人の価値観を見せ合える場所」なんじゃないかなあと思っています。
「私はこう思う」とか「こうは思わない」とかを、言葉だけで主張し認識し合うだけならば、いくらか話せば充分なのかもしれませんが、
長いあいだ接することで、言葉だけでない、態度やふるまいを通じて、滲み出るようなその人の価値観に触れることができます。
そんな「点じゃなく線で見える」価値観は、揺れ動く分、とってもリアルで、そんなものを同世代のみんなと見せ合えたことが、一番貴重でした。
少なくともぼくにとっては、同世代のみんなと同じ席に座り、偉大な先輩起業家方の”なにか”を目にした。その事実こそが、何より大切だったと、振り返って今思います。
(中略)
ぼくたちは社会で生きていく以上、関わり合いの中にいる”当事者”であることからは逃げられなくて、事業を興しても興さなくても、やりたいことがあってもなくても、なんでもありなんだけど、なにもしなくていいわけじゃなくて。
本当にいろいろと難しいですが、MAKERS UNIVERSITYというコミュニティきっかけで、また多くの人と、今を生きれたらなあと考えています。
「今を生きようと思えた」(2016.10.12「山脇、毎日。」より)
少なくとも、僕にとって自分の「強いところ」と「弱いところ」を同時に見せられる相手は本当に居なくて、だから彼ら同期はとても貴重だった。
強い自分と弱い自分。カッコ良い自分とカッコ悪い自分。ほとんどの対人関係において、人は、どちらか一面の自分しか見せられないんじゃないか。
家族、恋人、親友、同級生、同僚、先輩、後輩、一回会った人、よく会う人。
どちらも知ってくれている人を頭に思い浮かべられたなら、それは本当に幸せなことだと思う。そんな相手にこそ、心の底から受け入れられてると感じるんだろう。
等身大で素直に夢を語れる、掛け替えのない存在。
「すごいですね。」と言われるのは簡単で、
「大したことないね。」と思われるのも簡単だから、
自分が思う自分を知ってくれて、自分が描く未来を信じてくれる。そんな難しい、奇跡みたいな仕業をやってのけた仲間を、僕は本当に大切にしたい。
そしてみんなにはいつも、新しくて愉快な話をしたい。「それ前も聞いたよ。」なんて絶対に言われたくない。
だからちょっとだけカッコをつける。少しだけ背伸びした、少しだけ先の自分。
今回のイベントで、久しぶりに会ったみんなへ。次はまた新しい話をしよう。
いきいきと生きる姿を見せ合って、心の豊かさをいつまでも絶やさないでいよう。
山脇、毎日。