土台の話〜カシミアってあったかいんですね
家庭科の科目が得意だった。
中学校は3年間、高校は1年生の時しかなかったけど、料理したり裁縫したり、物を作ったり、楽しみながら一通りできた。
授業で、人間の生活に必要なのは衣食住であると学んだ。
その時は「そうなのか」くらいの感覚で、最近まで「まあ衣食住が大事なのはそりゃそうだよな」と、当然のことを受け入れるような感じで考えていた。
ところで、皆さんは肌着をどうしているだろうか。
小さい頃は何でもかんでも肌着を着ていたが、だんだん大きくなるにつれて着なくなり、そして普通に着るように戻っていった。
でも、「どんな肌着を着るか?」「肌着で体温調節をするか?」ということまで考えられていなかった。
生まれ育ちからくる貧乏性も働いて、夏物の肌着を冬に着るなんてこともあった。
しかし、それで寒がっていたところ、妻に「寒そうなのは見てて辛いから温かいウール入りとかの肌着を買って!」と言われて、渋々着始めた。
これが温かいのなんの。
もう着るのが楽しくて仕方がない。
時期同じくして、ニットのセーターも数着購入した。あったかい。
さらにムートンのコートも買った。超あったかい。
「陽平は、衣類で体温調節することを覚えた!」
食事を作ったり、美味しいものを食べたり、
快適に過ごせる住環境を整えたり、
というのはやってきていたが、
快適に過ごせる衣類を揃えるということがどういうことなのかが腹落ちした。
セルフインテリジェンスの中に、
自分の土台となるものは何かというのがあるが、
自分にとっての土台はこの「衣食住」が充実していることなのだと思った。
この衣食住は「幸福」にも密接に結びついていると思う。
生活に関する全般について、能力が高いと言われていたが、
土台には生活があり、それが脅かされる状態はやはり好ましくないと感じる。