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今、仕事を辞めれるか?〜ライフシフト要約〜

今!読むべき!

今読まずして、いつ読むべきなのか。と思いました。

この本を読むことで、今後の働き方だけではなく、今後どういう人生を歩むことができるかを自分でデザインできるのではないかと思います。

2016年ごろに出版され、人生100年時代を提唱した本書ですが、存在は知っていたが読んだことがありませんでした。

けれど、転職をしたこと、子供が生まれたことから今後の人生を見直したいと思い、「ライフシフト1」を読みました。

読んだ感想としては、2024年の日本を予言していたのかというぐらいビタビタにハマっており、びっくりしました。

  • 終身雇用制度の崩壊

  • 働き方の変化

  • ライフステージの見直し

  • 現役世帯の税金過重負担

  • 年金問題

  • 共働き必須の社会制度の仕組み

  • テクノロジーの進歩

本書の主張とまとめ

本書の主張

個人が100年まで生きる時代の中で、きちんと考えて人生を歩んでますか?歩んでなければ、高齢者となった時に激しく後悔するだろう

本書のまとめ

社会全体が長寿化する中で、3ステージからマルチステージに移行しようとしている。そのような社会の中で、個人はどういう戦略を選択できるかを解説した本

人生100年時代の準備はできているか?

・長寿化により、3ステージからマルチステージに変化

終身雇用が崩壊する。

この言葉をより実感することになったのは、良くも悪くもコロナがきっかけだと思っています。

コロナを起点に働き方が一新されました。

  • 通勤しなくても仕事ができる

  • 現地に行かなくても会議できる

  • 場所を問わず仕事できる業種もある

  • 紙の書類を回さなくて良い

著者によると今までの働き方は3ステージだと言います。

教育→仕事→引退

よく言われる終身雇用です。

昔はこれで問題ありませんでした。

なぜなら、60歳ともなると、健康的ではなくなり、70歳ほどで人生の幕を下ろすからです。ただ、現代医療の発展で社会全体の寿命が伸び始めます。

https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/taiyo-magazine/longlife/001/index.html#

寿命が伸びるということは、その伸びた分のお金がかかります。でも、年金は少子化問題があるので、下がる見込みしかありません。となると、60歳を超えて70歳、80歳まで働かないといけないことになります(絶望)。

実際、今の日本社会では60歳超えての再雇用は、会社に雇用してもらえれば、70歳でも働いている人もいます。(部長クラスまで上り詰めた人が多いですが)

ここに問題があります。寿命が伸びたぶん、お金はかかる。でも、再雇用を受けようにもスキルや経験がなければ再雇用してもらえないという明確な問題があります。平社員で退職した人は例外なく、60歳で会社から消えます。本当に容赦ないです。確かに、エクセルも使えないという感じなので、雇用されないのは分かりますが。

これを解消する考え方が、マルチステージという考え方です。

大学を卒業して新卒で働くのではなく、世界一周の旅に出る。外国でバイトや働く。その後民間企業に勤めるなど。従来の「教育→仕事→引退」といった一つのことを極めるのではなく、複数のスキルを身につけて、人生設計しようということです。

これにより、60歳を超えた時点ではスキルを複数持っている状況で、60歳以降も健康であれば、働けるという考え方です。

・年齢による働き方がなくなる

マルチステージが社会に浸透すると、年齢による働き方のイメージがなくなってきます。

つまり、自分で考えて、キャリアをデザインしていく。

従来では40歳では課長になって、50歳ごろに部長かな。という流れがぼんやり見えてますが、マルチステージでは働き方がバラバラになりますので、40歳でも平社員or役員ということが起こり得ます。この年齢に対する役職のイメージが払拭されれば、65歳で働くことも違和感がなくなってくると言います。

・テクノロジーの進歩で、職が分解・再構成される

これは一番実感しています。

言わずもがなChatGPTです。

少し怪しいところもありますが、おおむね正しい回答が返ってきます。事務職の仕事がなくなるということが現実的にするツールだと思います。

ただし、本書ではこうもいっています。
職はなくなりはするが、また新しい職が出てくる。

動画編集であれば、テロップ編集、台本編集、動画構成の編集など細分化された仕事があります。

本書ではこのように記載されてましたが、事務職の自分のイメージは「与えられた仕事を時間内にこなしていく」というイメージがあります(失礼ですが・・・)。もしこの働き方であれば、他の企業は雇ってくれるのかな?とも思います。

企業が求めるのは、自分で考えて仕事ができる人だと思います。事務仕事の仕組みを作り上げたなどのことができればいいですが、自分の頭で考えて仕事ができない人であればAIで十分じゃんとなります。

・・・厳しい社会です。

・見えない資産を構築しよう

次に、生活を営む上で大切な資産のお話です。

見える資産はお金、不動産、金、時計などです。

ここでは、下記の見えない3つの資産が重要だと言います。

  • 生産性資産

  • 活力資産

  • 変身資産

◆生産性資産

仕事で活躍できるスキルや他社でも役立つ能力
いいかえると、転職に使用する資産ともいえます。

転職の時にこの資産のありがたみを実感しました。転職の時に募集要項に載っている「必須条件と歓迎条件」これを満たしていないと、まず書類通過できません。

一度転職活動を経験すると、働き方が変わります。スキルを身につける働き方を意識するようになります。

◆活力資産

活力資産は心身の健康です。

80歳まで生きれるとはいえど、若い時から酒タバコで体を壊しては元もこもありません。

私はお酒は週に1回だけ飲むようにしています。

タバコは吸いません。

筋トレも週に2~3回しているので、同世代と比較して少し健康的だと思います。

◆変身資産

変身資産は自己分析、多様性への理解、探求心といった現状の問題を分析し、環境を変えれるかという能力資産です。

正直この資産は必要だとわかっていても、軽視しがちな資産だと思います。

自分を分析するのはめんどくさいです。就活の時ですらめんどくさかったのですから尚更です。

しかし、マルチステージを生きるビジネスパーソンには必須の能力だと思います。

転職の時には必ず自己分析し、新しい環境に飛びこむ勇気、馴染むことが必要です。正直、これの鍛え方としては、常に転職活動の準備をしておくことかなとも考えます。

・マルチステージでの働き方の自分の考え

正直、この本で提唱しているマルチステージの生き方は今の日本ではリスクが大きく、実践できないなぁというのが率直な感想でした。とくに、仕事を辞めて新しいことを勉強する。というステージは憧れるものの、安定した収入を手放すのは家庭を持っている自分にとってリスクが大きい・・・

ただ、このままサラリーマンとして30年働き続けるか?と言われると、今の管理職の働き方を見ると、過重労働すぎて絶対無理!とも思う。管理職は罰ゲームだ!とはよくいったもので。管理職になれれば、1000万の給料になるが、税金でたっぷり差っ引かれて700万前後の手取りになる・・・悲しい・・・

なぜ、自分がマルチステージの生き方ができないか。理由は、はっきりわかっている。

お金がないと不安だからだ。

だから自分は新卒のことからお金は全て投資に回してきた。

そのおかげである程度の資産は築けた訳だけれど、本書に書かれていた見えない資産は全然築いていなかった。今後はこの見えない資産を築く時だとも思うし、それが現実的にできるとも確信している。

結局、人生は準備したもの勝ちかなという想いがつよい。
準備することで、いざ実行したい時にスムーズにできる。
でも、準備することは今を我慢するわけだから、すごく難しい。

2024年での現状

2024年はAIの転換期とも言える年だと思います。

AIの普及とともに、AIの進歩が日々報道されるようになりました。実際、業務レベルでもAIを使う機会は多く、議事録のまとめなどは、ChatGPTに丸投げするとある程度まとめてくれるので、非常に助かっています。

ただ、同僚の話を聞くと弊害もあるようで。

「子供が宿題にChatGPTを使用して勉強していない」これこそ、ライフシフトで指摘していたことかと思います。一方はきちんと宿題をして思考力を鍛え、一方は思考力を鍛えず、ただ時間を浪費していく。こうやって人材の空洞化が起こるのだなと痛感しました。

常日頃から、新しい技術や知識を取り入れ自分のものにしておく。場合によっては会社を休業や退職したりしてまとまった時間で学習する。このような生き方が今のAI時代に必要なのかなと思うようになりました。

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