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『書く技術・考える技術』が理解できれば、文章が伝わる

結論、

文章が理解されない=論理的に正しくない

論理的に誤りがあると理解されません。


『考える技術・書く技術』を最後まで読んだことはありますか?

有名ですが、『何言ってるかわからんわ』と途中で読まなくなった人もいる本です。

しかし、そこで諦めて放っておくのは、あまりにも勿体無い。

読んで、自分のものにすれば、論理的思考ができるようになります。

まず、この本の結論は「ピラミッド構造で思考しようね」しか言っていません。

ピラミッド構造とは下図のようなものです。仕事に取り組む前に、このようなピラミッドをあらかじめ組むことで、常に論理的思考ができ、仕事の内容自体も無駄がなく納得感のあるものになります。

私が化学系の研究者なので、このようなピラミッド構造を書きました

本書を読むことで得られるスキル

  • ピラミッド構造で思考できるようになる。

  • 嫌でも論理的思考になる

  • 上司に自分の報告書を理解してもらえる

  • とりあえずこの仕事から手をつけてみるか〜みたいなギャンブル仕事がなくなる

  • データが全然足りてない!という事態が減る

とはいえ、私も途中で読まなくなった1人でした。

新卒の頃にこの本を読みましたが、中盤で挫折しました。

内容の重要性が全く理解できなかったためです。

まぁ、変な翻訳+慣れない論理的思考の方法論となると理解のハードルは上がります。

ですが、そんな私も社会人7年目になりました。さまざまな仕事や経験をして、自分なりに論理的思考やビジネスライティングを勉強し、そのスキルを仕事に活用できるようになってきました。

最近、何気なく本書を読んでみたところ 

「めっっちゃわかるし、理解できる!今までなんでこれを読まなかった!?」

と思うぐらい、衝撃を受けました。

そこには、数年かけて学んできた仕事に対する考え方や向き合い方をサポートするピラミッド構造の利点が示されていたからです。

一つずつ紹介していきます。

①考えることに専念できる

考える作業と書く作業を一緒にしてはいけない

本書では「考える技術」書く技術」を分けて記載しています。

この分けた理由がずっと謎でしたが、下記の記事を記載した後に気がつきました。

「書く」と「考える」を同時にすると、スピードが遅い「書く」ほうにに合わせることとなります。その結果、思考スピードが低下し、頭が活性化しないことにつながります。

また、書く作業は文章の体裁や表現方法を考えながら、行う作業になります。そのため考えながら、書く作業をすることはエネルギーを分散させていることになり、とても非効率です。

マルチタスク状態を作り出さない

マルチタスクは脳にとって弊害しかありません。

実際、私はマルチタスクが嫌いです。
頭がすぐにパニックになるからです笑

まずは、文章を考える前に文章の内容を練る。
その後に、考えた内容に従って文章を書き上げていく。

作業を分ける。このことを意識するだけで、分かりやすい文章を書き上げることができるはずです。

論理関係が明確になるため

論理関係は言語よりもイメージの方が本質を理解しやすい。

百聞は一見に如かずという言葉があります。

中学生の時に習った円周角の定理で説明します。

1 つの弧に対する円周角の大きさは一定であり,その弧 に対する中心角の半分である。

円周角の定理

いかがでしょうか。文面だけですぐ理解できた人は少ないかと思います。

ですが、下図のような図を用いると、一発で理解できます。

同じ弧から出ている円周角はどの円周上でも同じ角度で、中心角と円周角は半分の関係にあるのかぁ。とすぐに分かります。

論理関係の間違いに気がつきやすい

下図の右下にある★を見てください。

一つだけ「そして、官能基も・・・」となっています。横一列を見比べてみると、この赤★のみ順接(そして)で繋がれており、ただ1文と1文が繋がっただけともいえます。このように横と比較して乖離があるのは論理が破綻している状態です。

このような状態も文章だけでは判断しづらく、同じグループが横並びになっているからこそ、判別できます。

最低限の根拠を考えることができるから

書きながら考えると、全体の様子が見れない

書きながら考えていると、その文章に集中してしまい、文章構成まで気がまわりません。その結果、文書を作ってみたけど、根拠に乏しく何を言ってるかわからないものになってしまったことはないでしょうか?

「君の意見はわかったけど、エビデンスはあるの?」

一度は言われたことがあるかと思います。論理性に乏しい内容だと、上司から見て、根拠の乏しい内容に見えます。ですので、自分の主張を支える根拠を十分固めておく必要があります。

ピラミッド構造では話の内容を縦横に論理的繋がりを持って展開するので、抜けや漏れがなくなります。

最初に構造を考えることで、仕事の見通しがつきやすい

ピラミッド構造は最初に全ての可能性を洗い出すので、ほぼ次やることが目に見えています。つまり、過不足なく仕事ができます。

なぜならば、ピラミッド構造で書き出した内容は論理的に正しく、抜け漏れがない状態だからです。

また、見通しがつくことで副次的な効果もありました。大体の納期がわかることです。やるべきことがタスクとして目に見えているので、「大体2週間ずつで3ブロック分やるとすれば2ヶ月はかかるかな」などと計算だせるようになります。このピラミッドがないと「大体1ヶ月あればできますよ!」と言った根拠のない納期を言ってしまい、地獄を見ることになります。

まとめ

今回、「考える技術・書く技術」で展開されていたピラミッド構造の効果や重要性をまとめました。おそらく、学生自体は論理的思考を学んだ人はほとんどいないかと思います。ピラミッド構造は特徴をおさえてた上で活用すると、論理的思考をする上では強力な武器となります。

上司から論理的じゃないよなぁ。と指摘を受けた人はぜひ本書を読んで、論理的思考を身につけてください。

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