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202411-4_内省浪漫

今年から始めることにした週ごと、月ごとの個人的に学べたことや気づけたことの振り返りを今週もしていこうと思います。

D2Cのストーリーテリング

オフトピックでNIKEのD2Cのコンテンツを聞かせていただきました。

NIKEがD2C戦略をする上で、パフォーマンスマーケティングに比重が傾いていくことで、ランニングコミュニティとの関係性が希薄化し、競合の台頭などを話されているかという理解です。
これは、ファストフードの時の話でもあった、本来のカルチャーからずれてきてしまったため、どんな企業なのかが分かりにくくなってきてしまったのかなと思います。
ヘルスケアでも、今様々な健康ブームがあり、サードプレイスとして機能してきている中で、どういうコミュニティとどういう関係性を築いていくのか。トランプ大統領の再選から見ても、ただただ競争していくというよりは、共創の文脈の方が今後は合っており、リニアコマースのように、コミュニティとストーリーとサービスカルチャーがうまく連動しないといけないのかなと思いました。
また、この流れで、何かしらの不満や普遍的な課題に対してヴィランとして設定することの重要性についてもお話がありました。
ヘルスケアにおいて、ヴィランをもし設定するのであれば通常は不健康になるのが多いのかなと思います。ただ、慢性疾患においては、それは一生倒せない敵となってしまい、そのため対立が成立せず、どうでも良くなってしまう傾向も一部あるのかもしれないなと思いました。キュアからケアへ、その流れの中で、ヴィランとすべきなのはむしろ、理想的な健康、インスタ映えしているような手の届かない健康像というものとなる可能性もあるのかなと思います。理想的な健康などを追い求めることは、相当な精神力などを必要とし、少なくとも僕には自身の生活に組み入れるのはなかなかハードルが高くも感じています。それよりも、身の丈に合った健康というものを理想的な健康のカウンターカルチャーとして考えていくことも、一つの方向性であってもいいのかなと前から思ってましたので、そういった考えとヴィランというのは繋がる部分があるなと思いました。

AIによる真のオートメーション化

中島聡さんのメルマガで紹介されていたAIによる真のオートメーション化に関する記事を読ませていただきました。

この記事では、従来のRPAがしていた自動化は不完全であり、厳密に定義されたプロセスである必要があり、変更にあまり強くない限界があったことが説明されています。その上で、AIによるオートメーションでは、柔軟性が増し、非構造化データの取り扱いやよりニッチな専門業界への可能性が広がってきているのかなという理解で読ませていただきました。
今までは一番多い固定タスクしか解決できなかったものが、必要なデータを整理することでちょっとした変動タスクも可能となり、そのため、今まで定額毎月課金が主体だったものから、1回あたりいくらの成果報酬型へとビジネスモデル自体の変革も起こる可能性があるというのはとても興味深かったです。

IoTデバイスデータを使用したパーソナライズされた検索

The Daily UpsideでMicrosoftの検索への取り組みに関する記事を読ませていただきました。

IoTデバイスからのデータを使用して検索結果をパーソナライズすることを模索されているようです。
IoTの情報を検索に活かすのがどういう体験につながるかには興味があります。一方で、IoTがこのように検索に統合されていくと、例えば、冷蔵庫の中身がお酒いっぱいだったら、お酒関連の検索が増えるのか、飲酒を抑える方向性の検索が増えるのか、どのようなアウトプットになっていくのか1つの解答型の形式では難しいような気がします。

マーケティングとPR

NewsPicksで、マーケティングとPRに関するコンテンツを拝見させていただきました。

マーケティングの定義が競争的な側面から、ステークホルダーとの関係性や社会のことにも触れられるようになり、考え方が変わってきていることなどが説明されているかと思います。そして、広告とPRの違いにも言及しており、PRは同じものを見つけて褒められることで、自分たちじゃない人にいいんだと言ってもらう。広告は違いを見つけて褒められることで、自分たちで良いんだということであり、合意形成がPRの本質だという話だったかという理解です。
これは同じNewsPicksの売上の地図のコンテンツでも似たようなことに触れられておりました。

広告は自分達が主語のため、いくら発信しても相乗効果は認められず、PRが今後は大事な時代であると。マーケティングでは、アウトプットである売上に対して、インプットである売り場、想起、プレファレンス、広告・PR、メディアを考えていく必要があり、自分達の商品カテゴリーにはどういう特性があるのかを考えながら、これらの要素の比重を考えていく必要があるという話だったかという理解でいます。
上述のストーリーテリングでも類似した話があったかと思いますが、PRにどのようにつながるかをデザインしていき、社会を見据えたマーケティングを考えることが大事なのかなと思いました。
また上述のIoTとのつながりなどが通常となってきた場合、生活者インターフェース市場がより深化され、思いもよらないつながり、PRへとつながっていくこともあるのかなと思います。

界隈消費

博報堂が公開している界隈消費のレポートを読ませていただきました。

SNSの特性であるエコーチェンバーなどにより、同じ好きや興味関心を持つ界隈と呼ばれるコミュニティが形成され、界隈内での情報が他の界隈などに伝搬していく、そのような界隈起点の消費を界隈消費というようです。
なので、インフルエンサーとかの起点ではなく、今回学んでいた他のトピックとも繋がりがありそうですが、ランニングなど、ちょっとした興味関心のゆるい繋がり、小さなコミュニティであり、それこそノットワーキングに近いのかもしれません。
個人的なイメージとしては、地元ネタに近いのかなと思い、そのような小さなコミュニティ内でのちょっとしたブームのようなものが、仲間内の盛り上がりのようにSNSを介してじわりと広がっていくようなことなのかなと思いました。

プロダクト開発

m3の山崎聡さんの記事を読ませていただきました。

プロダクトのロードマップは敢えて作らず、プロダクトのビジョンを作り、アジャイル開発の考えを取り入れながら柔軟に対応していくことの大切さを話されているという理解でいます。個人的には、楽じゃないが儲かることと楽だし儲かることについてのくだりがとても勉強になりました。
最初から楽だし儲かることを目指していてはいけず、楽だし儲からないから楽だし儲かるにはなかなか辿り着くことはできず、楽じゃないけど儲かるから楽だし儲かるを目指していくべきということかと思います。
個人的にも、今楽じゃないけど儲かるよう頑張っていることに関して、もっと楽にしなくちゃいけないなと自問自答しておりましたが、今はそのフェーズではなく、きちんと儲かってから、楽になるよう効率性の部分を考えていく必要性が出てくるのかと思いました。今は、ビジョンから外れないようにしつつ、顧客のニーズに合わせて柔軟に頭を悩ませながらプロダクトを修正して、楽じゃないけど頑張るべき時期なのかなと思います。

ヘッダー画像:generated by DALL-E

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