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202411-2_内省浪漫

今年から始めることにした週ごと、月ごとの個人的に学べたことや気づけたことの振り返りを今週もしていこうと思います。

How Health Care Disruptors will Transform the Field in 2024

American Hospital Associationのレポートを読ませていただきました。

本レポートを読むと、各社さまざまな視点からヘルスケア業界に変革を起こそうとしており、いくつかの視点から書かれています。
方向性としては、コストが安く患者数の多い医療分野の開拓、オンラインとリアルの統合による顧客体験の向上、アウトプットと報酬のバランスが主な視点なのかと思いました。
これらにより、以前もAmazonファーマシーを例に調べておりましたが、在宅医療やプライマリケアで成功モデルを確立していくことが重要となりそうです。前週、ニュースメディアでの学びからもあった通り、自社の一丁目一番地をどこにし、そこまでの道をどう整理していくか、メインがオンラインなのか、リアルなのか、セカンダリーケアなのかプライマリーケアなのか、慢性か急性なのかで、交通整理は変わりそうだと思います。

準同型暗号化

中島聡さんのメルマガで紹介されていたので、少し読んでみました。

Appleは、ユーザーのプライバシーを保護しながら、サーバー側の情報を利用したデバイス上のエクスペリエンスを構築するために、準同型暗号(HE)を使用しているという記事です。内容は難しくて僕にはちんぷんかんぷんですが、要は、デバイス上での計算処理には限度があるため、個人情報保護を担保したままサーバー側にデータを送り計算してそれをデバイス側に返すという仕組みなのかなという理解です。これにより、個人情報は保護されたまま、高度な機能も使っていけるということかと思います。健康に関する情報は、日本でも要配慮個人情報とされています。そのような分野では特にこのような方法は今後重要になってくるのではないかと思いました。

生成AIの推論能力の向上と新たなビジネスモデル

こちらも中島聡さんのメルマガで紹介されていましたので自分でも読んでみました。

本記事では、OpenAIの新モデル「o1」についての説明や可能性について書かれています。
今まで、生成AIは回答スピードや内容の相関性に焦点が当てられてきた印象ですが、この「o1」では立ち止まり考えることができるようになってきており、これはAlphaGoの思考プロセスから着想を得ているということです。本記事でも言及されていますが、行動機材学でいうところのファストスロー理論のシステム2の思考ができるようになってきているということです。
これにより、SaaSビジネスに大きな影響が出る可能性が言及されています。従来のSaaS企業は、オンプレ型からクラウド型に移行させたのと同様に、AI型?への大きな移行が起こるのかもしれません。このことはオフトピックでも言及されていましたが、AIデバイスを作る際には、AIベースドな設計にしないといけなく、ソフトウェアに関しても、既存のSaaSにAIを乗せるというよりは、AIベースドにSaaSの在り方を考えていく必要がありそうです。
本記事では、そのために、「認知アーキテクチャ」の必要性を訴えており、「認知アーキテクチャ」とは、AIシステム、特にAIエージェントがどのように思考するかを定義するものです。これは、ユーザー入力を受け取り、行動を実行したり、応答を生成したりするためのコードとモデルの相互作用の流れを指します。
システム1的なプロンプトは、量産されてきておりますが、今後は、システム2を設計するための技術が求められてきて、それぞれの洗練されたモデルに対して、サブスク型のビジネスモデルから、成果報酬型のビジネスモデル若しくはオフトピックの「Googleのムーンショット」で言及されていた複数のAIモデルを統合するスーパーアプリ型のブレインモデルへと転換されていく可能性があるのかなと思いました。

ラグジュアリーソフトウェア

オフトピックで、ラグジュアリーソフトウェアについて話されている回を聞かせていただきました。

「ラグジュアリーソフトウェア」とは、ソフトウェアがコモディティ化し、無料または安価で利用できるベーシックな機能がスタンダードになる一方で、差別化のために、より高品質でプレミアムな機能や、ブランド、アイデンティティ、ステータスを重視したソフトウェアを表しています。
ラグジュアリーをどう表現していくのかが大切になりそうです。

リアルのラグジュアリーブランドビジネスは、現状苦戦しているところが多い印象ですが、自動車会社ですがフェラーリなどは、参考になりそうな部分があるかと思います。希少性と顧客体験をリンクさせているところが面白いなと思います。

また、アメリカでは、Xドル払うとY機能が使えるというモデルが一般的だが、中国では、ゲーミフィケーションを組み合わせ、利用頻度などから、Y機能がアンロックされていくモデルが多いらしいです。これだとY機能がしょぼくてもなんか嬉しい特別感を感じることができるのかと思います。このように、有料特典と獲得型特典を組み合わせることがインセンティブ設計に重要なことが示唆されています。
今後上述でも示したように、機能はすぐにコモディティ化していく可能性があり、そこにどう体験を紐づける仕組みを作っていけるかが重要なのかと思いました。

アメリカ大統領選挙

WeeklyOchiaiで、アメリカ大統領選挙の回を聞かせていただきました。

今回のアメリカの大統領選では、Demographic型からイシュー型の属性変換があり、ビジョンドリブンというよりは、アラカルト化したイシューのいいとこどりになってきている様相に言及されていました。これは、TikTokなど消費の短時間化、フィルターバブルによる情報の蛸壺化・上澄化が進んでいる傾向とも取れるかと思います。
自分にとって程よい温度感の部分だけ見て、都合の悪い部分は見えないようにしていくことが一般的となり、集団知となった時、民主主義ではどのような世界になっていくのか。医療ではよくある雑誌の◯◯はダメに強く影響されたりや健康に◯◯はいいといったものがスーパーから売り切れるみたいな事象が、あらゆる領域で派生し、文脈も細切れにされ埋め込まれていくのかもしれません。
不合理や陰謀論的なことがさらに加速していく世の中となっていく可能性があるのか、今後も考えていきたいなと思います。



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