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結婚式の友人スピーチにポエムを書いた話。
結婚式の友人スピーチって、ポエムっぽくなりがちなので、ちゃんとポエムに寄せたら好評だったので公開。
新郎のKは会社の元同期で飲み仲間。お嫁さんとはスキーで出会ったらしいので、その辺のネタを盛り込んだ。
以下、原文。
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01. 挨拶
K、○○さん(お嫁さんの名前)、そしてご両親・ご親族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
02. 自己紹介
ただ今、ご紹介にあずかりました新卒で入った会社の内定者時代からの付き合いのどいと申します。
僕らの出会いは築地。内定者懇親会。オフィスは夏には東京花火大会が見通せて、すこし浜風の強いところ。タバコの火が付けづらい。
「どいはん。」
いまどき、京言葉かよ。そんな風に僕を呼ぶKを見て、京都に染まった変な奴め。生まれ兵庫やんけ。と思っていた。後から聞くと、お茶屋さんでバイトしてると聞いて、京都被れとか思っていた自分を反省した。
こんな内定者での出会いから、東京の家も近く、部署も同じになったKとは本当によく遊んだなと思います。
今日は、ちゃんと大人に向かって進んでいるKへ、大人になり切れない29歳が送るお祝いの言葉です。
03. エピソード
僕らはいつも飲んでばかりだった。
初めてのLINEは4月の日曜日、11時。
「昨日はごめんよ!完全に酔っぱらってたわ!笑」
KとのLINEは大体こんな感じ。
上京して、Kは森下駅へ、僕は隣駅の清澄白河駅へ。自転車で行くと、8分くらいの関係。お互いに関西から出てきたこともあって、仕事の話から遊びの話まで、本当によく喋ったし、よく飲んだ。
春はカタン、未踏の地の開拓者として。
夏はタコパ、学生時代から積み重ねた熟練の技。
秋はポーカー、オールイン。
冬は鍋、コスパ重視のキムチ鍋。
明け方過ぎ。そろそろ帰ろうか。明日も仕事。
帰りの清澄から森下へ向かう橋は、少し登っていて、自転車で登る僕らの息を上がらせていく。
酔っぱらいきった僕には少しつらいし、飲み過ぎと寝不足の気持ち悪さもあるけれど、橋の上からの朝焼けは気持ちよかった。
ふと思った。
もうあの橋を渡ってKに会いに・Kと飲みに行くことはないんやなって。
東京から大阪へ向かう新幹線の中で。なんか寂しいなって。
「どいはん、変わらんなあ。」
久しぶりに飲んだKからそんな言葉をかけられた。懐かしい安心感と少しの不安を思う。
僕も変わっているんだ。2杯目からは生からハイボールに変えるくらいには大人になってるんだ。そう思いたかった。
起業して、スキーして、結婚しても好きって言って。
スキー場と言えばこれだよね。広瀬香美。ゲレンデも溶ける。
ほんとはまだ小さかった頃の曲だから、サビしか知らないけれど。
「絶好調 真冬の恋 スピードに乗って」
思い立つとすぐに動く。そこがKの良いところ。
そのスピードに乗って、○○さん(お嫁さんの名前)との生活も、そして仕事も、全部絶好調に進んでいくことを願って、友人からの挨拶とさせていただきます。
04.結びの言葉
ありがとうございました。
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エモさはこれで勉強した。ハイボールのくだりはパクった。