スケボーウィールの選び方
こんにちは、ようへいです。
今日はスケボーのウィールの選び方のお話。
ウィールというのは、スケボーに履かせるタイヤのことです。
一口にスケボーと言っても、オリンピック種目で使われていたようなストリートタイプ、滑走を楽しむクルーザータイプ、サーフィンのオフトレに使うサーフタイプと、様々種類があるように、ウィールもスケボーに合わせて種類が様々あります。
ウィール買いたいなぁ、けどどんなウィールを買えばいいのかなぁ
こう悩んでいる方に向けての記事になります。
ウィールを選ぶ時の参考になればうれしいです。
ウィールとは?
スケボーに装着するタイヤのことで、1本のデッキに前後で2個ずつ、計4個付くパーツです。
1セット(ウィール4つ)で販売されています。
ウィールは、固さや形状、大きさで色んなバリエーションがあります。
用途に合わせたウィールを選ばないと、ベストなパフォーマンスが出せなくなる、とっても大事なパーツです。
例えば、オリンピックで行われていたようなトリックをする場合には小さくて固いウィールを、滑走(クルージング)を楽しむ場合には大きくて柔らかいウィールを選びます。
ウィールは「ハードウィール」と「ソフトウィール」の2種類に大別できます。
ハードウィールは、一般的なスケートボード(ストリート)用に作られた固いウィールで、地面を滑る感覚が直に伝わり、細かな足の動きをスケートボードにダイレクトに反映します。
但し、小さな砂利を含んだような粗いアスファルトなどの路面では固さ故にクッションが効かず減速しやすく、「ガーッ!!」という大きい走行音が発生するので、住宅街で使用すると苦情の原因になりやすいです。
ソフトウィールはPennyなどのクルージング用に作られた柔らかいウィールで、走行音が静かで、ウィールのクッション性から路面が悪い場所でも減速しにくく、滑走(クルージング)を楽しむのに適しています。
クッション性が高い分、足の動きを反映しにくく、トリックには不向きです。
固さは通常「○○A」と表現されていて、数字が小さいほど柔らかくなります。
一般的には78A~101Aで固さが展開されていて、99A以上がハードウィール、99A未満がソフトウィールという分類です。
大きさは直径で表現され、50~78mmの間が一般的です。
スケボーの用途がトリックの場合は55mm未満、クルージングの場合は55mm以上を選ぶと良いと思います。
選び方については後述します。
ウィールの3大要素
ウィールのバリエーションには、3つの要素があります。
①大きさ
直径が長くなるほど、ウィールが一回転する際に進む距離が伸びるため、スピードが増します。
ストリート用デッキではスピードはそれほどいらないので短いものを、クルーザーではある程度スピードを乗せてクルージングすることが求められるので長いものが良いと思います。
②形状
ストリートデッキのウィールのような接地面の少ない形のものや、クルーザーのウィールのような円柱状の形をした接地面の大きい形のもの、また、SHARK WHEELのような特殊な形状のウィールがあります。
接地面が大きくなるほど乗った時の安定感が向上します。
SHARK WHEELは溝があるおかげで、路面の小さな凸凹による衝撃が感じにくく、快適性に優れた形状になっています。
ストリートデッキではトリックをするのが主な目的なので、小さく接地面の少ないウィールが最適です。
クルーザーでは安全にクルージングをすることが主な目的なので、接地面の大きいウィールが最適です。
③固さ
固さで路面の衝撃吸収性に大きく違いが出ます。
固いウィールは衝撃吸収性が低い分、足の動きをデッキに反映できますが、走行音が大きい。
柔らかめのウィールは衝撃吸収性が高い分、足の動きをデッキに反映し辛いですが、走行音や衝撃が少なめ。
ストリートデッキでスケボーパークで滑ることが多い方は固め、住宅街でストリートデッキで滑ることが多い方やクルーザーを好む方は柔らかめが良いと思います。
ウィールの種類
ハードウィール
固さ99A以上のウィールがハードウィールです。
横から見ると楕円形で、接地面が少ない形です。
カチカチに固いため、路面のグリップ力は無く、走行中の安定感にやや欠けます。
グリップ力が無い分、スライド系のトリックに適しています。
固いが故、路面のガタつきを吸収することができないので、ガタついている場所では走行音が大きく、すぐに失速してしまいます。
(走行音は、たっぷり荷物が入ったキャリーケースを引いた時の音と思ってもらえれば良いです)
スケボーパークのような、綺麗に舗装された場所に適しています。
ソフトウィール
固さ99A未満のウィールがソフトウィールで、形状はハードウィールと同じです。
柔らかさがあるので、路面のグリップ力が高いのが特徴です。
グリップ力が高まることで、走行の安定性がアップします。
また、柔らかさが路面の衝撃を吸収してくれるので、走行の快適性が上がり、滑走音が少なくなります。
グリップ力が高くなるため、スライド系のトリックには不向きなウィールです。
クルーザーウィール
Pennyのようなクルーザータイプのスケボーに装着するソフトウィールがクルーザーウィールです。
形状はソフトウィールやハードウィールと異なり、直径が大きく、接地面が広いため、走行中の加速性、安定感がとても高いのが特徴です。
スケボーのウィールは直径が大きいほど加速性能が高くなります。
クルーザーウィールは直径が大きいものが一般的で、スピードを追い求めたい自分は72mmをPennyに履かせています。
クルーザーウィールの中でも、ハイスペックなSHARK WHEEL(シャークウィール)というウィールがあり、異質な形状が快適な乗り心地を実現してくれ、クルージングに最適です。
注意が1点あって、72mmのような大きいウィールを装着する場合、ウィールバイト(ターン時にウィールとデッキが接触して急ブレーキがかかる現象)には気を付けてください。
ウィールバイトする場合、ライザーパットを挟んで車高を上げてください。
ウィールの選び方
用途を軸にウィールを選ぶのが、買って失敗しないコツです。
スケボーパークでトリックしたい
スケボーパークは綺麗に舗装された路面なので、断然ハードウィールをオススメします。
トリックする場合、大きいウィールは足に引っかかってしまったり、重さでデッキコントロールが難しくなるため、55mm未満の軽めのハードウィールを選択することをオススメします。
自宅周辺、公園でトリックしたい
住宅街でトリックの練習をする場合は音に配慮が必要なので、55mm未満の小さなソフトウィールをオススメします。
80A以上の柔らかさがあれば軽減できると思います。
クルージングを楽しみたい
クルージングを楽しむならば、クルーザーウィール一択です。
柔らかいほどウィールのクッション性が上がって走行中の快適性が上がるので、78Aを選ぶと良いです。
大きさは、どれだけスピードを求めたいかによるかと思います。
極力スピードを求めたいのなら、72mmと大きい直径のもの、そうでなければ60mm以上のウィールを選ぶと良いと思います。
さいごに
この記事で書いたように、ウィールには大きさ、形状、固さと様々なバリエーションがあります。
自分の用途に合わせたウィールを選択することがスケボーを長く楽しめ、モチベーションを保ってたくさん練習できる秘訣であると思っています。
ぜひ、この記事を参考に自分のスタイルにあったウィールを考えてみてください。