エアチューブのお話

ごぎげんよう、おつかれさまです。
今日は、お仕事まわり、FA機器のエアチューブのお話をちょびっとしていきます


エアチューブとは

ここ見に来る人はご存じかと思いますが、ざっとご説明。
ファクトリーオートメーション、いわゆる工場で使う機械=FA機器では、エアシリンダを使うのが一般的です。空気の圧力で動作するアクチュエータです。この空圧を伝えるのに使うのがエアチューブです。

エアチューブの種類

 細かく分けるといろいろですが、自分がよく使うのはウレタンチューブ。
 ポリウレタンでできているエアチューブです。耐圧が0.7MPa程度でそれほど高くないですが、実用十分。通常0.6MPa程度が最大なのでこれくらいがちょうどよい。
 ある程度の柔軟性があり、比較的安価、色や長さの選択肢も多い=入手性がよく比較的安価。そして欠点が少ない。

ほかには、強度が優れたナイロンチューブ、耐薬品性に優れたフッ素チューブ、柔軟なソフトナイロンチューブ、そのくらいかな。
 形状違いでスパイラルチューブとか、特殊機能の湿気だけ通すモイスチャーコントロールチューブとか。まあ特殊用途なので各自で調査ください。

チューブ径

チューブ径は何種類かあって選ぶことができます。空気を通すので、内径のほうが重要なのですが、外径で呼ぶことが多いです。
 チューブをつなぐ継手は、外径に合わせて使うことが多いことと、ウレタンチューブだと各社内径を共通化しているために、特殊用途以外では気にしないでよい状況になっています。

 自分がよく使うチューブ径は、Φ4、Φ6、Φ8としています。ごくまれにΦ2、Φ10あたりを選ぶことがあります。インチサイズもありますが、混ざると面倒なので選びません。

 選定理由として、継手共通化、在庫削減などありますが、そもそも必要とする径がそれくらい、となっています。

チューブ径の選び方

「必要とする径?」と疑問に思った方はセンスがあります。思わなかった方はFA機器経験者です。
 いわゆるエア流量でチューブ径を決める必要があります。細い管に大量の空気を流せないというのは感覚的にお分かりかと思います。じゃあ全部太くしておけばいいじゃん、というのもありますが、太いと硬い、スペースを取る、というデメリットがあります。デメリットが大きいですね。

 選定条件としては下記あたりが思いつきます。

  • エアシリンダのサイズ(ボア径、ストローク)

  • 動作頻度(1分間に何往復するか)

  • 移動速度

エアシリンダのカタログから読み取る必要があります。各自で調べてください。(丸投げ)
ただ、エアシリンダによって取り付け可能な継手の選択肢はあまりありません。継手接続口がM5だとすると、エアチューブはΦ4かΦ6‘あたりになります。

まとめ

元も子もないことを言ってしまえば、
「エアシリンダに合わせて、つながる奴を使え」
「できるだけ共通化するべし」
ですね。

制限の中でできるだけ細い物を選ぶ方がメリット大きいです。
取り回しがラクになる、シリンダに水が溜まりにくい(後日解説したい)、チューブ代が安くなる、といったメリットがあります。

余談 負圧で使う場合は?

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