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工具は正しく使いましょう(2)
ごきげんよう、お疲れ様です。
工具のお話その2。今日はボールポイント六角レンチのお話にしましょう。
六角レンチとは?
こんなやつ。正六角形の棒を曲げた形をしている工具。
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https://www.monotaro.com/g/00130792/#
六角棒レンチ、アレンキー、ヘキサゴンレンチとか名前がある。呼び名は六角レンチという名を聞くことが多い気がする。
六角穴付きボルトなど、六角穴に差し込む工具です。
穴と工具のサイズがぴったりだと回せて、合わないと空回りするので回せません。プラスドライバーとは違いますね。
インチとミリの混在注意!
基本的にはサイズが異なれば回せないのですが、インチサイズの六角レンチもあります。こいつは微妙なサイズがミリネジの頭に入れることができ、ギリギリ回せます。
ヤードポンド法滅ぶべし
微妙なハマり方をするので、ねじ頭を損傷する可能性が高まるわけです。こいつのおかげで何個のねじ頭を破壊したか。本当にヤーポン滅ぶべし。
ボールポイントの使い方注意
六角レンチの片方がボール状に加工されており、斜めに挿しても回せる工夫がされています。スペースがないところでも回すことができ、非常に便利です。
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ただし、便利な反面デメリットもあります。
ボルトと工具の接触面積が減るので、高トルクがかけられない
斜めに挿せるので、ねじ穴に対してボルトが斜めに入る危険がある
というか、狭小作業なのでボルトが斜めに入る可能性ありボルトを緩めた時、保持ができないのでボルトが落下しやすい
という感じ。その機械の構造やら設計で回避できそうな項目もありますが。。。
一番覚えてほしいところは、高トルクが苦手ということ。高トルク可能な工具も世の中にはありますが、やはり本締めはボールではないほうで実施してほしいところ。
ボールポイントのせいでねじ頭が破損すると大変。なぜならポールで回すくらいスペースが限られた場所ということで、ねじを外す作業が非常に困難だから。
ほかに
ショートヘッドタイプ、ダックスキーレンチ、みたいな狭小向け工具もあります。これらが必要な設計にならないようにしましょう、という締め。
自分が出張で持っていける工具だけですべて事足りるように機械設計をしましょう
という予想しなかった着地点とします。
はい、というわけで、今回は六角レンチに触れてみました。本当はもっと深いと思いますが、作者が浅いのでこの辺で。いじょ。
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