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【自作PC】超小型ゲーミングPCを作りました【Velkase】

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僕が所属している、株式会社PARTYではガジェット手当のようなものが毎月3万円まで出るので、毎月少しずつパーツをあつめて、自作PCを作ってみようかと、ある日思いつきました。

※ 2020年8月に完成したときに書いた記事です。 2021年1月現在とは状況が少し変わっていることにご留意ください。

構成

概要: Ryzen7 3700X + RTX2060Super + mem32GB + MVNe 1TB

--- Spec of Detail ---
CASE: Velka 3 rev 1.2 mini ITX ¥12570
GPU: MSI GeForce RTX 2060 SUPER AERO ITX ¥44800
MEM: Ballistix Sport LT Gaming DDR4-3000 16GB×2  ¥12876
CPU: AMD Ryzen 7 3700X ¥41480
MB: ASUS B450i ¥16266
SSD: Western Digital WD Blue SN550 MVNe 1TB ¥14480
PSU: Enhance 600w Flex ATX ¥14628
Riser: li heat riser cable 300mm type-D ¥4,885
CPUFAN: Noctua NH-L9i chromax.black ¥7,235
CASEFAN: 80 x 10m Fan x 2 ¥ 1432
OPT: Noctua NM-AM4-L9aL9i Mount Kit ¥1584

合計: ¥172,236

ミニゲーミングPCが盛り上がってるらしい

今、世界の自作PC界隈でSFF (Small Form Factor)が流行しているみたいです。SFFは簡単に言うと、なるべく小さいデスクトップPCを作る志向のことです。古くからミニPC作っていた事例はあったんですが、DanCaseというPCケースがクラウドファウンディングで注目を浴びてから、自作PC界隈の間で、ちっさくてかっこよくてハイスペックPCつくるのすげーイケてるくない? みたいな風潮が盛り上がってきたらしいです。

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SFFNetworkという掲示板がコミュニティの中心として機能していて、新しいミニPCについて日々いろいろ議論されていて、最新の情報がながれたり、未来のヒットPCケースがここから生まれていったりしているみたいです。

自作PCはパーツ選定が大事な趣味なんですが、小型PCとなると排熱やら電源容量、配線、スペースなどのハードルが大型のPCと比べて高くなり、下手なパーツ選定をすると、ケースに取り付けできずお金を無駄にしてしまいます。

しかし近年グラボ、電源、ストレージの小型化など各種パーツがどんどん小さくなっていって、CPU、GPUの発熱も抑えられていくにつれて、どんどんケースの小型化が進んでいくようになりました。

ケース

小型PCを探してるときに見つけたこのケース Velkase Velka3 が最高レベルでギッチギチの容量4L以下を実現していて、一目惚れ。持ち運ぶのも現実的なサイズで、RTX2070まで積めるとのことで、スペックも申し分ないです。

こういったニッチなPCケースは個人の職人や小さい会社がつくってるケースが多くて、このVelkaseもそのうちのひとつ。注文したら2ヶ月待たされたり、雑な梱包で届いた上に、ちょっと部品の取り付け方がおかしかったりと、その雑さに逆にテンション上がったりしました。

今回の自作PCはケースありきの企画のため、Velka3にハマるパーツ選定していくことになります。ケースが決まったらフォーラムを見て、どんなビルドをしてるかとか、この電源がいいとか、このグラボは合わないとかそういった話がされているのでこまめにチェックしていました。

CPU

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まずは、IntelとAMDのどちらを選ぶかが自作PC最初の分かれ道

使ったこと無いから興味あるのとコスパ重視でAMDに決定。Intel core i9-9900Kとほぼ同等のスペックを誇り、コスパが抜群で、Zen2がTDP低めになっててかなり魅力的なので、Ryzen7 3700Xで行くことに。

マザーボード

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CPUをAMDにした時点でほぼ迷うことは無いと思います。同価格帯ならカタログスペックで大きく違う製品はありません。USBポートの数とか見た目でメーカーを選ぶのがいいかと思います。

僕は、ASUSの評判がいいのと見た目がいいので、ROG StrixのB450iを選びました。

グラフィックボード

コメント 2020-03-04 132411

MSIのRTX2060 SUPERを選びました。 小型PCケースにも入るグラボとなると選択肢がかなり少ないです。

ちなみに、RadeonもいいGPUなのですが、Hackintoshをしたいという明確な目的がなければ、現状特にコスパもいいというわけではないのでRTXを選ぶのが無難なのかなと思います。

あとライザーケーブルという、PCIeの延長ケーブルが必要なので忘れないように買います。PCケースについてるパターンも多いですが、Velkaseは別売りでした。

CPUクーラー

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Velkaseに取り付けることのできるCPUクーラーはLowProfileのものかつ37mmのものを選ぶことが重要です。僕は、Noctua L9i chromax blackを選びました。ちょっと高いですが造形も性能もとてもいいです。

電源

今回のパーツ選定で一番ハードルが高かったのがこの電源。

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消費電力を計算したら、最大消費電力 GPU+CPU+MBで最大340Wくらいなので、450W位の電源であれば余裕はありそう。

そこで調べていると、Enhance ENP-7660B 600W という製品を発見。この製品の何がいいって、他の電源に比べて、ファンの音が抑えられているのが特徴で、静かな上に現状Flex-ATX最大出力の600Wを出せるという点も相まって、この製品以外の選択肢は無いかなーと判断。ちなみに、安い電源かうと、ファンが常に全開で回る上に、コイル鳴きという耳障りな音も発生して、発狂するらしいです。

ぼくは、どうしてもBlack PaintedのModがほしかったので、SFFTEC(Mod)から買ったんですが、コロナのあれこれで半年くらい届くのに時間がかかりました。

ストレージ

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新製品の Western Digital SN550 1TBを購入。購入した時点では一番コスパがいいMVNe M.2 SSDでした。

M.2 SSDはマザーボードに取り付けるだけで、配線もいらず使えるのでかなり取り回しが良いのでおすすめです。

完成品

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かかった期間は2020年1月から初めて、8月に完成しました。
毎月3万のガジェット手当をやりくりしてこまめにパーツを集めて完成させたので、感動もひとしお。

ちなみに作ったのはいいものの、サブPCとして作ったので、使いみちが見いだせず、とりあえずLinuxを入れて、サーバー用として放置してます。

3DCGレンダリング用PCとして近々復活予定。