若い子には何でもさせろ
凡才が天才に勝るために課金をしてガチャを引けばいいというお話を以前させてもらいました。
やはり自分の成長のためには課金が必要なのです。
大学では経済学を学ぶ身として今回はお金と絡めて話をしようと思います。
機会費用
人は皆トレードオフ(相反する関係)に直面しており、限られた時間において幾多もの選択肢から一つを選択しながら生きている。
あるものを選ぶと他のものは選べなくなるのだ。
経済学では機会費用という考え方がある。
機会費用とは、ある行動をとったとき、その行動によって得た利益と違う行動をしていれば手に入れられていたであろう最大の利益との差額を指します。
「最大の利益」一「実際の利益」
これが機会費用の計算法です。
あなたが時給1000円のバイトに行く際、あなたのもう一つのバイトである時給1200円のバイトには行くことができない。
あなたが時給1000円のバイトに行くという選択をしたことによる機会費用は
1200−1000=200
で、200円となります。
200円経済的に損をしたということになるのです。
損
一時的な経済的損失だけを注視した選択は良くありません。
それは将来得られるかもしれない利益を考慮しないことになるからです。
東京大学に行ける学力を持つ高校生は高卒で働くのではなく東京大学に進む選択をとる人が多いでしょう。
その選択は将来得られるだろう、より多くの利益を見越した選択であると言えます。
それ以外にも人生を豊かにする感性を育む機会であったり、楽しい時間を過ごすために時間を使うべき時ももちろんあります。
それらは金銭的な尺度で測れるものではありません。
お金を使う時期
よく「稼げるようになってからお金を使え」という言葉を耳にします。
稼ぐ力もないのに浪費を繰り返すことに対する戒めの文句として語られるこの言葉ですがある意味間違えであると思うのです。
ブランドものの財布や時計を買うことは財力をつけてからすれば良いことですが、映画や読書、留学などは断然財力をつける前に行うべきことです!
映画を例にとって考えてみましょう。
登場人物は年収720万円のサラリーマン30歳のAさんと時給千円のバイトをする学生20歳のBさんです。
まずAさんが映画を観るという選択を機会費用の考え方を応用して検証します。
一ヶ月を30日とし、一日8時間働くとするとAさんは時給2500円であると言えます。
映画の長さを2時間とするとAさんはその2時間を仕事に当てていれば5000円
儲けることができたはずであるので
Aさんにおける機会費用は
5000−(−1900)=6900円になります。
対して、Bさんが2時間の映画を観る選択をすると、
機会費用は
2000−(−1500)=3500円になります。
注 映画代を大人1900円、大学生1500円とした。
ご覧の通りBさんは映画によってもたらされる恩恵が3500円以上であれば映画を観るという選択が良い選択となるのに対してAさんは6900円以上の価値が無ければ映画を観る選択が間違いであったことになるのだ。
この例は読書や留学などにも当てはまる。
年齢によって経験から得られるものに差異はあるものの若いうちに出し惜しみをせず、
自らに投資する勇気を持つことは経済的にもとても良い行いと言えるのです。
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