夏のせい
帰宅途中、忙しくて疲れたから、なんとなくくそったれなんて小さな声で叫びながらとぼとぼ歩く。
こないだ送ったLINEの返事来てるかな、そんなことを考えながらLINEを開く、2日前ぐらいに送ったのに既読は付かない。
多分、もうこのまま返事が帰ってくることはないんだろうな、薄々気付いていたけれど目を背けていた現実。
重さを変え自身にのし掛かる。そこで気が付く後悔。
またこの繰り返しか、なんて笑ってはいるものの、心は泣いている。
どうしていつも同じ結末を迎えてしまうのだろうか。
ほしのディスコさんの歌う栞が胸に沁みる。
もうじき夏も終わる。
「一夏の思い出」なのだろうか。
悲しい結末で終わる関係はもう懲り懲りだ。
あれもこれも夏のせいにして忘れてしまいたい。