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観察エッセイ

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日々の暮らしで気になったことや人間観察にまつわる記事をまとめました。
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#とは

昭和の暖、「豆炭あんか」ってなあに。

子どもの冬休みの宿題に「昔のくらしを調べよう」というテーマがあった。 なにかないかなあ……と思いながら、年末年始に夫の実家に帰省した機会に、義父(=おじいちゃん)と義母(=おばあちゃん)に聞いてみることにした。 昔の道具をたずねる「おばあちゃん、むかしの道具でなにかない?」 「う〜ん、そやね」 しばらく考えこみながら出てきたのが、「豆炭あんか」だった。 「なにそれ?マメタン?アンカ?」 炭をケースにいれ、夜寝るときにおふとんの中にいれてあたためるもの、とおばあちゃ

じぶんの年齢を客観的にみること。

40代なかばのわたし。人間としての中身というのか、じぶん自身の「核」は、20代の頃からなんら変わっていないと思っている。 22歳で社会人としてスタートしたときのじぶんを思いだしてみる。そのころ、40代や50代だった社員をみてどう思っていたのか。 じぶんの両親と年齢が近く、「年配の人」というくくりで、若者のじぶんとは別世界だと思っていた。 ところが、年をかさねて40代になってみると、外見や体力の変化は感じているものの、じぶんの内面の「核」はなんら変わっていないのだ。ただ数

女性インナーについている小さなリボンのこと

長女が小学4年になったころだったか、インナーについている小さなリボンが気に入らないと言い出した。 「ついていないものにしてほしい。」 「そうか、そうだよね。」 「あなた女の子っぽいものが苦手よね。」 そして、小2の次女も最近同じことを話してきた。 「リボンがついているものはイヤだな。」 「お姉ちゃんとおんなじだねえ。」 「あのリボンが可愛いと思うけどなあ。」 と子どもに言いつつ、 ふと、自分のインナーをみつめると、 リボンがないもの選んでいるじゃないか。 大人インナー

オンラインとリアルのギャップとは

コロナ禍以降、リモートワークが主流になり、オンラインでしか会ったことがないヒト、が増えた。カメラを通したお顔だけ、顔出し無しの方は、声だけ聴いている、そんな状況だ。 そんな方々に、たまに出社してリアルな姿をお見かけすると、ギャップを感じるのだ。 あ、意外に華奢なんだ… わ、すごい背高っ… お、声と印象違うわ… オンラインで話している時に、何か具体的に全身を想像していたわけでもないのに、勝手に頭の中でイメージ化していたのだろうか。 とても不思議な感覚だ。 これって、マン