500着から76着へ!厳選してわかった洋服の適正量とその理由
クローゼットオーガナイザーで元アパレル店長の柴田敦子です。
洋服、全部で何着持っていますか?
洋服の適正量は、住んでいる地域やライフスタイルにより、人それぞれ違いますが、元アパレル店員だった私は、いちばん多いときで500着!と、とても適正とは言えない数の洋服を持っていました。
現在はかなり減らして100着以下となり、今の自分にはちょうどよい量と感じています。
100着以下に減らしたクローゼットの中身の詳細と、なぜ100着以下が適正だと感じるのか?その理由をお伝えします。
■全部で76着!クローゼット、アイテム別の内訳
季節の変わり目、衣替えのたびに洋服の数を数えて、メモをしています。現在、クローゼットの中の洋服は、全部合わせて76着でした。内訳は次のとおりです。
・アウター 8
(コート 2・フリース3・ダウンベスト1・ブルゾン1・薄手コート1)
・ジャケット2
・ワンピース 3
・ボトムス 21(パンツ 18・スカート 3)
・ニット 12
・シャツ 6
・Tシャツ 14(半袖 7・長袖 7)
・ジャージ4
・ストール6
洋服の数を数えると、毎回新しい発見があります。実際に数えてみると、思っていたより数が多いことに驚きます!
「黒いパンツが3枚、白いTシャツが5枚もある!」
など、アイテムや色の偏りに気づくこともあります。
また、1点ずつ洋服を確認することで、傷み具合や、汚れなどもわかり、いざ着ようと思ったときに見つけられなかったり、シミがついていて着られなかったりなど、残念な思いをすることがなくなりました。
全部で何着持っていて、どれぐらい着回すことができているのか?を知ることが、自分の適正量がわかる第一歩です。次の買い物のプランを立てることもできます。
■私の適正量の目安①ストレスなくお手入れできる量か?
500着の洋服を持っていたときに困っていたことは、大量にある洋服の「クリーニング代」と、洗濯など「お手入れの手間」でした。とくに冬物は、毎年クリーニング代に1万円以上かかり、新しい洋服が買えるほどの出費でした。
上の写真は、販売員だったころ、2003年秋冬に新たに購入した洋服の写真です(シーズンごとに買った洋服を写真に撮り、アルバムにしていました。アルバムの写真を撮って保存し、アルバム自体は手放しました)。
ワンシーズンにコートとジャケットを2着、ボトムス8枚、シャツが5枚、ニットが4枚と小物を3点買っています!
毎シーズン、これだけの洋服が増え続ければ、洋服の量はもちろん、クリーニング代が馬鹿にならないことは明確ですよね…
コートは、クリーニングに出すと1着につき1500円ほどかかるため、「クリーニングに出したくないがために、たくさん持っているのにいつも同じコートを着ている」なんてことが。
さらに「持っている洋服を着ずに、家で洗濯できる安い洋服を買って着ている」など、何のために洋服を買って、持っているのかわからなくなることもありました。そのため、現在は「クリーニングに出すことが嫌にならないぐらいの枚数が適正量」と考えています。
夫の洋服もあるので、私の洋服でクリーニングに出すものは、コートなら2着ほど。たまにしか着ない、クリーニングが必須なデリケートな素材のブラウスやスカートは1〜2枚と自分の基準を決めています。
手洗いする洋服も同じく、家で洗濯をすることが面倒にならない数が適正量です。ニットなら10枚ほど。シーズン終わりに2回ほどの洗濯で終わり、お手入れが苦ではない数を目安にしています。
「クリーニングに出してまで着たい洋服か?」「手洗いをしてまで残したい洋服か?」、常に考えながら洋服を選んでいくと、自分の大切にしたい洋服がわかります。新しく洋服を買うときは、慎重になり、洗濯がしにくい素材は選ばなくなりました。
■私の適正量の目安②「今年は着なかった」がないか?
500着の洋服を持っていたときは、「着ている」洋服は20%で、残りの80%は「着ないけれど手放せない」、もしくは「なんとなく持っている洋服」でした。クローゼットの中に、洋服を持っているだけで、着ていない洋服があることに強くストレスを感じていました。
なぜ80%もの洋服が稼働していなかったのか? 理由は、出産を機に退職し、ライフスタイルが大きく変わったことでした。子育てをするようになり、500着ある洋服のなかでも、「着ている洋服」は限られるほど少なくなりました。
「今、着ているか?」「この先も着たいか?」、この質問を自分にしてみたら、子育てをしている私には、ウールのワイドパンツやシルクのスカートは手放し対象だということに気がつきました。それよりも気軽に着られるTシャツや、コットン素材のボトムスが必要になりました。ライフスタイルに合わせて見直すと、適正量がわかりやすくなりますね。
今の私にとっては、半袖のTシャツは10枚以下が適正量です。半袖を着られる時期は1年で100日ほど。その中で半袖Tシャツを着られる日は約50日。ワンシーズンで1枚あたり、5回ほど着用できるなら適正量と感じます。
「毎日違う洋服を楽しみたいのか?」「お気に入りをたくさん着たいのか?」、人それぞれの価値観によりますが、アイテムごとに必要な枚数を考えると、明らかに多く持ちすぎることがなくなると感じました。
また、以前は同じような色やデザインのパーカーを5枚持っていましたが、今はお気に入りが1枚のみ。チノパンやデニムなど、同じ色や同じようなデザインの洋服は厳選して、はき心地がよく、デザインが好きなものを着る機会を増やしています。
着る季節が限られている厚手のニットは数を減らし、インナーダウンやダウンベストなど重ね着ができる防寒着、薄手のアウターなど長いシーズン着られるものは多めが私の適正量です。
500着の洋服を、「お手入れがストレスにならない」「着ていない洋服がない」を基準に厳選していくと、「ストレスなく管理できる量」が私の適正量を決めるポイントだとわかりました。
適正量がわかると、余計な買い物をすることがなくなり、むやみに洋服が増えることがなくなります。
何より、厳しい審査に勝ち残った洋服のみがクローゼットに残るので、全部がスタメン!クローゼットが着たい洋服ばかりでワクワクする空間になりました。
洋服は大好きですが、たくさん買って、たくさん手放し、苦い経験をして、「たくさんあればいいってもんじゃない」と気がつきました。今後も自分にとっての適正量を考えつつ、ベストなクローゼットを見つけていきたいです。
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