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アメリカ日記③ 生活のセットアップにかかったお金

随分と間があいてしまいました!
「柴田家アメリカ日記」
今回は、渡米したときにかかったお金の話です。
とはいえ、時は空前の円安時代!
今では考えられませんが、1ドル80円とかでした。(2011年)
今日現在(2024年9月13日)のレートを調べたら…1ドル140円。

当時でも、決して余裕のある暮らしではなかったけれど、
もし、今だったらわが家は確実に破産していたと思います。

この10年で、アメリカ国内の家賃や物価は驚くほど値上がりしているので、全然参考にならなくてすみません。


*2011年3月から、2015年7月まで、夫の仕事の都合でアメリカに住んでいました。

当時、長男3歳・次男1歳、夫と私の家族4人がトランク3つで渡米した時のお話をお伝えしています。

片づけやファッションの話には直接繋がらないかもしれませんが、渡米した経験が「シンプルに暮らそう」と思ったきっかけであることは間違いありません。

読んでいただけたら嬉しいです。


到着後、生活のセットアップをする


アメリカ到着後、しばらく時差ボケで、家族全員機嫌が悪い。
大学から紹介されたアパート候補の中から無事にアパートも決まり、到着の1週間後、4月8日から入居。

家賃の安い、学生用のアパートです。


最初は、マットも揃わず、絨毯の上に雑魚寝。段ボールを食卓にする。

アパート契約、電気の契約、夫のSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)の取得など、色々手こずりながらも、毎日確実に前に進んでいると実感する。
*SSN・・・アメリカの社会保障番号

【渡米にかかったお金】

・AIU海外旅行保険 154万円 
・飛行機代(大人2人・子供1人・乳児は席なし) 35万円 
・電化製品、家具、生活必需品など $5,000
・中古車 $18,000(JETTA)$8,000(VOLVO)

【その他、生活費】

・家賃 $898 
・電気代 $80 
・水道代 $60 
・ケーブルテレビ&インターネット $100 
・携帯電話 $80 
・ガソリン代 $150

大変だったけど、実はラクだったその理由


日本に住んでいた時、生活に必要な契約や手続きは、ほとんど私が済ませていました。
渡米する時にも、保険や住民票の事、母子手帳の事など、わからない事を毎日役所に問い合わせており、それはそれは大変でした。

しかしアメリカに来た今、英語も話せず、SSNもない私は何もできず、夫が全てを行う。

私は全く役に立てない!
けど、こんなにラクなことはない〜

その上、アメリカに来てナーバスになっている長男は、いつになくパパを求める。

ここでもまた、本能的に、この未開の地で頼れるのは少々英語のできるパパだと察しているのか?

ナーバスになっている長男とは反対に、心配していた1歳半になったばかりの次男は、飛行機の中でもよく寝て、終始ご機嫌。
タトゥー入りのごっついアメリカ人のオジサンにも手を振り、愛想をふりまく。
兄が寝たのを見ては、「ねんねした」と早くも二語を喋り出す。
日本では、乾燥肌でアレルギーっぽかった肌がツルツルに!

文字通り、アメリカが一番肌に合っていたのは次男でした。

息子たちが、テレビを観ていて、最初に覚えた英語は「アウチ!」と、痛い時に使う言葉。わざと転んで、「アウチ!」と叫んでは笑う。

とりあえず元気です…

ノースカロライナ州の4月はとても暖かい。
東京とほぼ同じ緯度で、気候もほとんど同じと聞いていたが、断然暖かく感じる。

天気が良ければ暑いぐらい。
そして、青空が美しい!

不安が多かった渡米直後は、この爽やかな天気のおかげで、気持ちが随分と救われました。
(当時の日記より)

広くて美しい青空は、ノースカロライナブルーと呼ばれている。

夫の給料は、日本の国から2年間出ることになっていましたが、渡米の際の引越し費用や、保険の補助は一切なし。
すべて自己責任の自腹です。

アメリカには日本の国民健康保険などの制度はありません。
そしてわが家の場合は、会社の駐在などではないため、健康保険も自腹でした。

単身でなく、家族の場合は海外旅行保険に入るしかなく、家族4人分、1年間で154万円でした。

それでも、無保険で病院に行こうものなら、想像以上の金額がかかります。ちなみに、知り合いの中国人は、家族がアメリカに無保険で旅行に来て、体調を崩し、一晩入院して請求金額は200万円以上だったそうです。
ホラーでしかない。

海外旅行は必ず保険をかけましょう・・・

さらに、一番安いアメリカの航空会社を使っての飛行機代。
JALやANAなんて、夢のまた夢です。
乗った事ありません・・・

トランク3つで身軽に行ったはいいものの、生活必需品は何ひとつ持っていないため、全て現地で調達。

何でも買えます。が、お金はかかります。
幸い、アパートに冷蔵庫とコンロが付いていたので、すぐに生活はできました。

そのほか、短期滞在者のために家具のレンタルもあります。
わが家は利用しませんでしたが、「1年しか滞在しない」など期間が決まっていれば、割高ではありますが、レンタルがオススメです。

そしてアメリカ生活の必需品は、なんといっても車です。
しばらくはレンタカーを借りて生活をしていました。

もちろん車はピンキリです。新車を買う余裕はありませんでしたが、安い車はすぐに壊れるのは目に見えています。

とはいえ、日本車は高すぎて買えず、まずまず状態のいいワーゲンのJETTAと、いつ停まってもおかしくない、ボロボロのVOLVOを買いました。

一見、綺麗に見えますが、窓を開けると閉まらなくなる可能性を秘めているため、
窓は開けられないという、スリリングな車・・・


住んでいたアパートも、一見綺麗に見えますが、、、
絨毯の隅から虫が出てきたり。
カウンターの裏は塗装が塗ってなかったり。
とにかくザツです。

家賃は、2011年当時で898ドルと、かなりお得です!
学術都市で、住民のほとんどは大学生や研究者のため、治安がいい上に家賃も安かったです。
学生さん用のアパートでしたが、狭い日本から来た私たちには家族で住んでも十分でした。

当時、3年後にフロリダ州に引っ越しますが、その時の家賃は1800ドルだったので、当時でもかなりお値打ち物件ですね。


セットアップのときに気をつけたこと


なにしろ、トランク3つで渡米しているので、ゼロからの生活。
家の中に大量の物が入ってきます。
限られた資金と、時間の中で買い物をする時に意識したことは2つです。

①必要なモノだけ、必要な数だけを買う

②迷ったら、少し高くても本当に欲しい方を買う

この2つを意識しただけで、自分が快適な生活を送るベースができたように思います。

モノは少なくても、自分が納得して選んだものなら、値段は関係なく大事に、気分よく使えます。

安いからで買わない。
妥協して買わない。
入口って大事です。








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