「キリンの余白」1白目-episode4(脚本練習粗め)

Scene19:木曜学校朝廊下(中山、宮元、原、渡辺)
中山「てかすごいことしたね、今日までに企画つくるとか」
原「そう期末2週間前までの期間を考えたときに、生徒会は木曜日に会議して、月曜日にその企画を実施するのがルールみたいで、今日の会議までにつくらないと、再来週の月曜日になっちゃうから、それで期末2週間前になるから」
中山「なるほどね、わかった、とりあえずできることだけがんばろう、ありがとう」
原「おけ、じゃあとりあえず、質問の数をちょうど50個にしたいんだけど」
中山「それなんだけどさ、50個ちょうどには別にこだわらなくてもいいんじゃない?50っていう数字にかけた要素があるわけじゃないでしょ?」
原「まあ、そうか~」
渡辺「放課後までの時間だから休み時間ぐらいしか考えられないしね」
宮元「これってちゃんと資料として完成させないといけないんでしょ、だったらなおさらその方がいいよね」
原「うん、そうだね、わかった、じゃあとりあえず今の構成で書類として形になるようにしよう」
中山「うん」

(中休み時間)
原「じゃあまず、このアンケートのタイトルを決めたいんだけど、何かいれたい言葉とかある?」
宮元「はい、じゃあこれさ第1回とかじゃなくて2029とかにしてもいい?」
原「ああ、いいよ、なんで?」
宮元「まあ、なんかよく第何回ってタイトルついてることあるけど西暦のほうがあとから振り返るときにわかりやすいかなって思って」
渡辺「生徒会の方への気遣い?」
宮元「まあ、そんな感じ」
原「あとは、質問の分類ごとにいくつ質問があるかを書いておくとか」
中山「確かにね、急に50問答えてくださいっていわれてもめんどくさいと思われて適当に答えられるかもしれないよね」
原「そうそう、だから分類ごとに分けて書くことでそれをちょっとでも減らせるかなって思った」
中山「そうだね、そうしよう」
原「中山さんは何かある?」
中山「そうだね、こういうのって考える時間つくって考えるより、ふとしたときに思いつくことが多いタイプなんだよね」
原「なるほどね」
渡辺「あ、もう時間だ」

(昼の時間廊下)
渡辺「じゃあ続きやろうか、あと何かやることある?」
原「とりあえずこれで一回、生徒会の人に見てもらってみる?」
渡辺「たしかに、いま昼休みだから教室行ったら会えるかもね」
原「昨日、1組行ったの誰だっけ?」
渡辺「ええと、私と中山さん」
原「じゃあまたその2人で頼める?」
渡辺「いいよ、わかった、行こう」
中山「うん」

Scene20:2年1組教室
渡辺「えっと~、いるかな~?」
中山「あ私平沢さんと会ったことないから、」
渡辺「あーそうだっけ、でも私も1回しか会ったことないから」
中山「あと誰が会ったことあったっけ?」
渡辺「昨日、私が部活あったから代わりに原くん行ってもらったから原くんかな」
中山「じゃあ原くん呼んでくる?」
渡辺「そうだね、お願い」
中山「わかった」

Scene21:廊下に残った2人
(昼の時間の放送が聞こえる)
宮元「そういえば、この放送の人って誰がやってるんだろうね」
原「あーたしかに、いい声だな」
宮元「うん、落ち着く」

中山「あ、原くん、平沢さんと会ったことあるよね?私会ったことないからちょっとこれる?」
原「あーごめん、俺と渡辺くらいしか会ったことなかったね」

Scene22:2年1組教室
渡辺「いそう?平沢さん」

原「あ、多分あの人、かな」
渡辺「聞いてみる?」
原「そうだね」

原「すいません、平沢さんですか?」
平沢「はい、そうですが、、あー昨日の方ですね」
原「あ、よかった、あの一応企画この紙にまとめたんですけど、見てもらってもいいですか?」
平沢「あ、もうできました?では確認します」
(平沢が紙に目を通す)

平沢「最低限ではありますが、会議には提案できると思います」
原「ありがとうございます」

原「あ、あとこの企画は自分達が考えたということは伏せて提案していただくことはできますか?こちらもちょっと色々事情がありまして」
平沢「わたしが考えたことにするということですか?」
原「そうなりますね、大丈夫ですか?」
平沢「そうですね~、」
原「あ、ええと目安箱に届いたということにすればいいですか?」
平沢「目安箱にここまで具体的なものを入れるのは不自然だと思いますが」
原「そうですよね」

渡辺「じゃあとりあえず、知り合いに活動に意欲的な人がいたということにできますか?」
平沢「、、、わかりました、いったんそれで行きましょう」
渡辺、原「ありがとうございます」

中山「いけた?」
渡辺「いけた」
中山「よかった~」

原「じゃあとりあえずはこれで落ち着くかな」
中山「そうだね」
(廊下に戻る)
渡辺「いけたよ~」
宮元「ほんとに?よかった~」

?「なあお前ら」
佐川康延Sagawa Yasunobu 出席番号6番
佐川「最近、お前らなんか一緒にいるけどどうした?」
?「あんまり余計なことしてクラスの雰囲気悪くしないでね」
川口萌河Kawaguchi Moeka 出席番号5番

渡辺「いや、別に最近暇だったから話してただけだよ」
川口「ならいいけど、なんか真剣な顔してしゃべってる気がしたから」
渡辺「謙虚なだけだよ」
佐川「あーそう、まあせっかくクラスの雰囲気いいんだから、あんまり変なことするなよ」
渡辺「別に、しないよ」

中山「意外と目立つのかな」
渡辺「そうっぽいね、場所変えるか」
宮元「それは逆に意識されそうじゃない?」
原「そうだね、あんまり固まらないようにするか」
渡辺「だね」

Scene23:放課後帰り道、部活ない組
中山「今日部活ある?」
渡辺「ないよ」
中山「じゃあ今日途中まで一緒に帰らない?」
渡辺「うん、いいよ」

渡辺「あんまり話したことなかったよね?」
中山「そうそう、これから色々協力することになりそうだから、ちょっと話してみようかなって思って」
渡辺「そうだね」

中山「部活何部だっけ?」
渡辺「陸上部」
中山「陸上部かー、結構ハードじゃない?」
渡辺「まあそうだね、でも運動するの好きだし、陸上は自分の得意な体の部位で種目が選べると思うから好き」
中山「あーそうなんだ、なるほどね、何の種やってるの?」
渡辺「長距離」
中山「えーすごいね、しんどくない?」
渡辺「まあ、しんどいこともあるけど、忍耐力勝負って感じだから、あんまりセンスとかに左右されない感じだから好き」
中山「そっかー、私だったら絶対そんな長時間耐えられないな~」
渡辺「そうだよね、でも集中力はすごいつくし、心肺強くなるから疲れにくくなるよ」
中山「まあそうだよね~」

渡辺「そういえばさ、話戻るけどあのアンケートの個人の結果って私たち見れるの?」
中山「あーたしかに、そっか、そういうのってプライバシーの保護とかで見れないかもしれないよね」
渡辺「内部機密とか言われそう」
中山「うわーどうしよう。だってうちらが詳細が見れないと、、、あークラスごとの結果も出してもらえば、いいかな?」
渡辺「それもありだね、でも個人の結果知りたいなー、その情報あったら今後だいぶ楽になるんだけどねー」
中山「とりあえず明日、もう一回生徒会の平沢さんに会って、細かいこと聞いてみて、それから考えてみる?」
渡辺「そうだね、あーでも冷静に考えたら個人情報になるからよくないかも」
中山「あーたしかに」

渡辺「じゃあ、どうにかして資料を一時的に盗んで手に入れるとか?」
中山「え?それほんとに言ってるの?」
渡辺「うん、最終手段だけど」
中山「そこまでする?ばれたらやばくない?」
渡辺「それは考える」
中山「できそうじゃなかったら、やらないよ?」
渡辺「わかった、ちゃんと計画してリハすればできる可能性はあると思う」
中山「リハ?」
渡辺「陸上の大会前とかに、会場に一回行って、軽いジョギングとか本番を想定して、イメトレしてるんだけど。それやるようにしてから本番のパフォーマンス上がってるから生かせるかなって思って」
中山「へー、そうなんだ」
渡辺「おそらく予定通り案が通れば、、あれ?このアンケートっていつやることになるのかな」
中山「あ、それ考えてなかった、」
渡辺「確実に回答してもらうには、水曜の6限のホームルームの時間に学校全体でやってもらえるのが一番いいよね」
中山「そうだね、でもいつもホームルームってそんなにやることなさそうだしいけそうじゃない?」
渡辺「そうだね、生徒会の会議って何時からだっけ?」
中山「たしか16時半、今まだ16時だね、このこと伝えないと」
渡辺「うん、戻ろう」
中山「うん、あと個人データのこと聞くだけ聞いてみる?」
渡辺「いや、でもそれ聞いてだめだったときに向こうに警戒心持たれる可能性があるからさっき言った最終手段がやりづらくなると思う。」
中山「そっかー」
渡辺「水曜まではまだ時間あるから、一旦保留にしよう」
中山「わかった」

Scene24:生徒会室前
渡辺「すみません、平沢さんいますか?」
生徒会役員「まだ来てないですが、どうしましたか?」
渡辺「いまどこにいるかわかる人いますか?」
生徒会役員「たしか今日あげる企画があるので、その資料を印刷しに行っていると思います」
渡辺「そうですか、ありがとうございます」
生徒会役員「何かあったんですか?」
中山「いや、、、たいしたことじゃないので、、」
生徒会役員「そうですか、」
中山「では失礼します。お疲れ様です」

(プリンター前)
渡辺「平沢さん、」
平沢「はい、あ、どうしましたか?」
渡辺「そのアンケートのことなんですけど、実施してほしい時間があって」
平沢「はい」
渡辺「できれば、水曜の6限のホームルームで実施してほしいんですけど、学校全体での回答率をあげるためにも」
平沢「なるほど、たしかにそれがいいかもしれないですね」
渡辺「できそうですか?」
平沢「そうですね、生徒会役員であれば、水曜のホームルームで実施することも会議しているので、可能だと思いますよ」
渡辺「本当ですか?ありがとうございます」

平沢「あとは大丈夫ですか?」
渡辺「おそらく大丈夫です」
平沢「では、その方向で進めさせていただきます。」
渡辺、中山「ありがとうございます」

中山「とりあえず間に合ってよかったね」
渡辺「そうだね、でも問題は個人の情報を手に入れることだね」
中山「個人の情報ってほぼ個人情報って言ってるじゃん笑」
渡辺「たしかに」

中山「じゃあ、さっきの話は明日話す?明日は部活みんな自主練の日だから時間とれるんじゃない?」
渡辺「あーでも私、明日の自主練結構強制で行かないといけないから」
中山「あーそうなんだ。じゃあ、明日後でグループで共有する?」
渡辺「いやー、今日ちょっとだけ話さない?この話言い出したの私だし、ある程度まとめてから明日につなげた方がいいかなって思って、」
中山「、、わかった」
渡辺「じゃあ、ファミレスでいい?」
中山「うん」
渡辺「もしかしたら、クラスメイトがいるかもしれないから、ちょっと遠めの店にしよう」
中山「うん」

・登場人物
中山若南Nakayama Wakana 出席番号12番
原航来Hara Kouki 出席番号14番
渡辺未和Watanabe Miwa 出席番号19番
宮元理七Miyamoto Rina 出席番号17番
平沢誠Hirasawa Makoto 2年1組 生徒会役員
川口萌河Kawaguchi Moeka 出席番号5番
佐川康延Sagawa Yasunobu 出席番号6番

本文字数4355字
作成者:Harumino.

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