「キリンの余白」1白目-episode1脚本練習(粗め)
2019年、ある高校2年4組から始まる話
Scene1:日曜ファミレス
「最近クラスやばいよね~」
↓中山若南Wakana Nakayama 出席番号12番
「ね。めっちゃ変わったよね。絶対この前の体育祭からだよね、みんなちょっとずつ勝てなくて、ほとんど全部負けちゃって、それからだよね」
↓宮元理七Rina Miyamoto 出席番号17番
「間違いないね、休み時間になったらほとんど教室にいないし、授業中のグループワークも全然進まないし。」
中山「やばいじゃん。まだ半年以上あるよ」
宮元「ね最悪、休み時間教室にいるのやめようかな。」
中山「でも逆に過ごしやすくない?廊下の方が騒がしいし、あんまり人がいない教室の方が静かでいいかなって思ってるんだけど~もうなんか最近、空気も悪い気がしてるんだよね」
宮元「どうするの?このまま高3まで我慢する?」
中山「それはさすがにしんどい、」
宮元「ね絶対無理、、、あー待って、秋に文化祭あるじゃん。私文化祭大好きなのに、、どうしよう。担任もめっちゃ真面目な感じでクラスの雰囲気とか作れるタイプじゃないし」
中山「ほんとだよね。はずれ引いたかも」
中山「誰かクラスに頼れそうな人いないかな~なんか正義感強い人とか」
宮元「うーん。あ、そういえばこの前あった生徒会決める選挙のときにうちのクラスから立候補してた人いたよね。誰だっけ?」
中山「あれ誰だっけ忘れちゃったな~たしか落選してたし、まだあんまりクラスメイトの名前覚えてなかったからな~。でも生徒会に立候補するくらいだから、正義感とかはありそう」
宮元「明日、担任に聞いてみる?それが確実じゃない?」
中山「そうだね、明日聞こう」
Scene2:翌日月曜クラス朝礼後の休み時間
中山「先生。あのこの前あった生徒会選挙のときにこのクラスから立候補してた人って誰でしたっけ?」
↓西田咲 先生Saki Nishida Teacher 2年4組担任 担当数学
「ええと、色橋さんですね、出席番号3番の」
中山「あーそうでしたね。ありがとうございます」
西田T「はい」
中山「色橋君だった」
宮元「あー、そういえばそうだったね」
中山「じゃあこれからどうする?色橋君は今のこの状況どう思ってるか聞いてみる?」
宮元「そうだね、じゃあどっちかひとりで行こう。教室で変に目立ちたくないし、」
中山「そうだね、わかった。じゃあ私行ってくる」
宮元「ごめん、ありがとう」
中山「ねえ、ちょっといい?」
↓色橋水樹Mizuki Irohashi 出席番号3番
「はい。」
中山「今さクラスの雰囲気よくないじゃん」
色橋「そうですね」
中山「色橋君はどう思ってる?」
色橋「まあ、教室が騒がしくなくて過ごしやすいと思います。」
中山「まあそうだけど、前みたいに戻りたいとか思わない?」
色橋「私にできることはないです。生徒会選挙にも当選できませんでしたから、」
中山「それで自信なくしてるのね、なんか選挙のときと比べて全然元気ないから」
色橋「私にその話はもうしないでください」
中山「、、、うん、わかった」
宮元「どうだった?」
中山「選挙で落選してから、元気なくしてるみたい」
宮元「そっか~、まああと数か月したら元気になるかもね」
中山「でもそんな時間たったらもっと修正効かなくなるよ」
宮元「じゃあどうする?」
中山「うーん、、もう生徒会に直接相談してみる?当選した人は今一番自信に満ちあふれてると思うし」
宮元「でも、学校全体の仕事をするわけだから、クラスだけの問題に聞いてくれるかな」
中山「たしかに、また考え直しか~」
Scene3:昼休み
↓原航来Kouki Hara 出席番号14番
「ねえ、あのさ」
中山「、、、何?」
原「今日となりの席の渡辺が休んでて、昼飯一緒に食べてもいい?ちょっと話したいこともあって」
中山「あ、そうなの?まあいいけど、(宮元を見ながら)いい?」
宮元「まあ、いいよ」
原「ありがとう、でさ最近クラスの雰囲気悪いの気づいてる?」
中山「まあ、それはね、、全然変わっちゃったし」
宮元「うん、」
原「やっぱ思うよね、それでさ、このクラスはまだ半年以上過ごすわけだし、なんとかよくしていきたいと思うんだけど、何かできそうなこと思いつくことある?」
中山「それ私たちも最近話してたんだけど、、、さっきね、生徒会に立候補してた色橋君に聞いてみたんだけど選挙に落ちて自信なくしてるみたいで、今は協力してくれなさそうだったんだよね」
原「なるほどね、じゃあ生徒会本部に相談してみるとか?」
中山「それも考えてみたんだけど、クラスだけの問題に耳を傾けてくれるかどうか怪しいよね、っていう話になって」
原「まあたしかにね、でも一回行ってみてもいいんじゃない?生徒会になれた人たちは自信もってそうだし、なんか前向きな意見くれるかもよ」
中山「そうなのかなー」
原「じゃあ、今日俺部活ないから放課後行ってくる?」
宮元「でも、生徒会って部活とかじゃないから、いつ活動してるかわからなくない?」
中山「たしかに、、、生徒会室前とかにポスターとか貼ってないかな」
原「じゃあ昼食べたら見に行く?」
中山「そうだね」
Scene4:生徒会室前
《生徒会:活動日 毎週月、木曜 放課後16:30-17:30定例会議中》
原「あ、今日活動日じゃん、じゃあ放課後また行くか」
中山「あごめん私今日部活あるから私は行けない」
宮元「私も今日塾だから行けない」
原「じゃあ、俺行ってくるよ」
中山「助かる、ありがとう」
Scene5:放課後生徒会室前
(原:誰か来るのを待っている)
?「おお、原。ここで何してるの?」
和田晃Akira Wada 出席番号20番
原「おお、あー、、ちょっとね部活の友達待ってる、、、いま、そこの職員室いるみたいで」
和田「あーそうなんだ、じゃあね」
原「じゃあ」
(しばらくして16時過ぎ)
?「あれ?君は誰か待ってるの?」
前島柊一先生Shuichi Maejima Teacher 2年1組担任 担当 体育
原「あ、はい、、あのーそこの生徒会室って今日使うかわかりますか?」
前島「あー、ちょっとわかんないな。学年主任今いるから聞いてみるよ」
原「あ、はい、ありがとうございます」
(5分くらいして)
前島「鍵借りてなかったから、多分活動ないと思うよ」
原「あーそうなんですね、わかりました、ありがとうございます」
前島「あの、目安箱に要件書いていれたらいいんじゃない?」
原「あーそうなんですけど、ちょっと言葉にするのが難しいというか」
前島「そうなのか、それって本当に生徒会なのか?何か悩んでるんだったらカウンセラーとかでもいいんじゃないか?」
原「そういうことじゃないんですよね、個人じゃなくて集団というか」
前島「そうなのか、じゃあ顧問の教頭先生に聞いてみるか?」
原「、、、いや、そこまで事を大きくしたくなくて」
前島「そうなのか、、、そういえば君何年生?」
原「2年です」f
前島「あそうなの?何組?
原「4組です」
前島「あー西田先生のクラスだ、西田先生どう?」
原「いやー、正直微妙ですかね、あんまり指導とかしなくて、最低限のことしかやらない感じなんですよね。すごく真面目な感じで」
前島「やっぱそんな感じか~、教師って大変だからな、俺は体育だからそんなにだけど、でもなここだけの話、この前先生同士で飲みに行ったときに、一番しゃべってたからさ、引き出せば意外と面白いかもよ」
原「あーそうなんですか、西田先生みたいな人でも表と裏とかあるんですね」
前島「そういうことよ、だから誰でも第一印象だけで人を判断しないことだよ」
原「あー、はい、そうかもしれないですね」
Scene6:翌日火曜教室
原「おはよう、昨日行ったんだけど、昨日は活動してなかったみたい」
中山「そうなんだ、まあたしかに、1年中活動するほどじゃなさそうだもんね」
原「これは毎週月木で誰かが張り込みしてみるかな」
中山「そうだね、あと他にも方法が思いついたら色々試してみるしかないか」
原「そうだね」
(原:席に戻る)
?「何話してたの?」
渡辺未和Miwa Watanabe 出席番号19番
原「ちょっとね、昨日あの2人と色々話してたんだけど、、、あんまりクラスの人に聞かれたくないことだからあとで廊下で話すわ」
渡辺「あーそうなの?わかった」
Scene7:中休み廊下
原「・・・っていう話をしてたんだよね」
渡辺「なるほどね、やっぱり気にしてる人いるんだね」
原「それでさ、クラスでこの話しづらいからさ、トークアプリのグループつくって話したりする方がいいと思うんだよね」
渡辺「なるほどね、」
原「それで今からグループをつくろうとしてるんだけど、どうする?協力してくれる?」
渡辺「いいよ、クラス全体の問題だしね」
原「おっけー、じゃあ放課後につくるから」
渡辺「わかった」
渡辺「でさ、昨日前島先生に会ったって言ったじゃん、それでさ、前島先生のクラスに生徒会になってる人がいたら話聞けるんじゃないかって思ったんだけど」
原「あーたしかに、聞いてみるか」
渡辺「じゃあ昼休みに職員室いく?」
原「そうだね、行こう」
Scene8:火曜、昼休み職員室
渡辺「失礼します。すみません。前島先生いらっしゃいますか?」
前島「はい、今行きます」
原「お疲れ様です」
前島「ああ、昨日の、」
原「あの、前島先生のクラスに生徒会になってる人っていますか?」
前島「あー、いる」
原「もしできたら、時間つくってちょっとその人と話がしたいんですけど、いいですか?」
前島「うん、いいよ。じゃあ聞いておくから、放課後またここに来れる?」
原「はい、あー。自分は今日部活なので行けないですね」
渡辺「あ、私は今日部活ないので行けます。」
前島「わかった、じゃあ放課後また来て、君名前は?
渡辺「渡辺です」
前島「渡辺さんね、じゃあまた放課後よろしく」
渡辺「わかりました、ありがとうございます」
原「ありがとうございます」
渡辺「よし、これで少し進展するといいけど」
原「まあ、地道にやるしかないね」
渡辺「そうだね」
1白目 登場人物
中山若南Wakana Nakayama 出席番号12番
宮元理七Rina Miyamoto 出席番号17番
西田咲 先生Saki Nishida Teacher 2年4組担任 担当数学
色橋水樹Mizuki Irohashi 出席番号3番
原航来Kouki Hara 出席番号14番
和田晃Akira Wada 出席番号20番
前島柊一先生Shuichi Maejima Teacher 2年1組担任 担当体育
渡辺未和Miwa Watanabe 出席番号19番
本文字数3871字
作成:Harumino.