「キリンの余白」2白目-episode2(脚本練習粗め)
原「じゃあ、先生質問まちは?このなかで学力が優秀な人いる?」
(首をふる)
原「いないか、で部活まちも全員部活はいってるからな~絞れねー」
中山「あ、水曜部活ない人誰だっけ?部活あったらあんまり時間とれないと思うから」
原「あー俺ない」
宮元「私も」
原「たしか渡辺はあった」
中山「じゃあ2人は結構自由きくってことだね」
原「そうだな」
中山「じゃあ、それを踏まえて考えると、少なくとも部活前まちは時間に余裕持たせた方がいいよね」
原「なんで?」
中山「更衣室は人が何人いるかわかりにくいでしょ?だから長時間場がもつと思うんだよね」
原「なるほどな」
中山「あ、待って、前島先生って体育の先生じゃん、あんまり質問とかなくない?」
宮元「そうじゃん、うわーじゃあそれ使えないじゃん」
原「なんで今まで気づかなかったんだー」
宮元「じゃあもう西田先生に質問があるってことにすればいいじゃない?そしたら質問受けている間に前島先生にアンケートを回収してもらえるかもしれないし」
中山「そうだね、とにかくこの辺の話は今度前島先生に会ってからしよう」
中山「じゃあ、話戻すけど、まず、男子が原くん1人だけだからそこから考えてみる?」
原「たしかにそうだな」
宮元「ドラマとか見てる感じだと告白を目立たないところで待ってるとか、体育館前で部活の先輩待ってるとかは、女子のイメージがあるんだよね」
中山「なるほどね、じゃあ原君は先生質問まちでいい?」
原「まあ、いいよ、なんかなかなか話が進んでない感じがするから、これくらいサクっと決める感じにした方がいいかもな」
宮元「そうだね、言っても当日まで、こうやって時間とれるのあと2日しかないしね」
原「そうなんだよな」
中山「うん」
原「じゃあ一回、深く考えずに直感で決めてみない?」
中山「そうだね」
原「じゃあとりあえず、先生質問まちは俺が担当するとして、他の役割を決めよう」
残りの2つを比べたときに、告白まちの方が静かなイメージ部活まちの方は騒がしいイメージがあるから静かめな中山さんが告白側をやって、部活側は宮元さんがやるのはどう?」
宮元「そうだね、それがしっくりくる気がする、ドラマっぽく考えると」
原「そうだよな、なんかドラマの配役を考えるみたいに考えるのが一番自然なんじゃないかな」
中山「そうだね、あ、渡辺さんは?」
原「あー、教室待機?」
宮元「なにそれ?」
原「この前にちょっと話しかけられたクラスメイトとかに感づかれてないか見張る役割的な」
宮元「なるほどね」
原「じゃあとりあえず今言った役割でやるってことでいい?」
宮元「えめっちゃ早く決まるじゃん」
原「じゃああと来週の月曜日にやることは前島先生に生徒会アンケートの提出方法を聞くことであってる?」
中山「うん、そうだね」
原「あ、あとさみんなの部活ある日整理しとかない?」
宮元「あーそうだね」
原「俺は月水」
宮元「私も月水」
中山「私は火木、でたしか渡辺さんも火木だったかな」
原「そうだな、うちの学校はみんな隔日だからな、ちなみにみんな何部だっけ?」
宮元「卓球」
中山「私は、バド部」
原「俺テニス部で、渡辺が陸上部」
中山「その情報も書いておくね、じゃあ来週の月曜に、放課後時間あるのは、私と渡辺さんってこと?」
原「そうだな、また2人で昨日みたいに進めていけばいいよ、たぶんその2人の方がはかどってそうだし」
中山「いや、渡辺さんがすごいだけだよ」
宮元「そんな感じするよね、渡辺さんがいるときにまた話そう、その方がいい気がする」
中山「職員室に向かう言い訳の3つめはどうする?」
原「もうしれっといなくなるとかで、ひとりぐらいわからんでしょ」
中山「うん、まあそうだね」
原「じゃあ、また来週、渡辺さんと話してみて」
中山「うんわかった、あと週末はどうする?」
原「考えたい人だけ考えといて、今週この話ばっかりで疲れたでしょ、週末ぐらい休もう」
中山「まあそうだね」
宮元「だらだらやるんじゃなくてメリハリもってやるのがいいのかもね」
原「そういうこと」
Scene28:週末、同じファミレス
渡辺「ごめん、急に呼び出して、私月曜部活だから次話合えるの前日になっちゃうから時間つくりたくて」
中山「大丈夫、今日部活あったから、前島先生にアンケートを提出する場所を聞いてみたんだけど、今日職員室に提出用の箱が届いたみたいで、そこに集めるらしい」
渡辺「その箱はどの辺にあるの?」
中山「事務受付側の壁沿いにあるらしい、個人情報だから生徒には見えにくい場所にあるんだと思う」
渡辺「なるほど」
中山「で水曜は前島先生が顧問してる部活はあるんだけど、期末試験の準備で試験範囲を考えるってことになってるから、部活の前半は自主練ってことにしてくれるからそれで時間をつくって早めに職員室に戻るらしい、西田先生が水曜に帰りのホームルーム早いっていうのも言ったから、それより早く誰よりも早く終わらせるって言ってた。それで、西田先生より早く戻って、西田先生が来たら、一緒に提出しておきますよっていう気遣いをして手に入れる予定で、もしクラスメイトに不審に思われたら、そういう計画的にやるみたいなことが得意じゃなくてまた時間追い込まてるからって説明することにするみたい」
渡辺「なるほどね、ありがとう助かる」
中山「あとはどうする?」
渡辺「私、今日職員室まわりをまわってまわりに何があるか確認してきたから、これを踏まえて一回今決まってることで流れをリハしてみてもいい?」
中山「うん、私話すのそんなに得意じゃないからお願いしてもいい?」
渡辺「いいよ、私も別に得意だとは思ってないけど」
中山「とにかく、お願いしてもいい?」
渡辺「うん、じゃあまず、ホームルームおわったら西田先生が職員室に戻ります。それより前に前島先生が最速で戻っているので、西田先生が戻り次第、前島先生が声をかけて一緒に提出しておきますよと気遣いをします。そのタイミングで先生質問担当の原くんが西田先生を呼び出して注意を引きます。その間に前島先生は提出するそぶりだけして、事務側にある印刷用紙を数十枚とって、アンケートの上に重ねて、職員室を出て左のコピー機に向かいます。西田先生と会わないように、原君には体育館側で質問を受けます。そして、告白まちの中山さんと合流して、一緒にコピーを開始します。これは、普通の印刷と違って、同じ内容を大量に印刷しないといけないから、1枚ずつ紙を入れ替えないといけないから、2人で流れ作業でやる方が早く済ませられると思うからそうします。でそのまわりに職員用のトイレがあって、あんまり時間かかるともしかしたら西田先生が来るかもしれないっていうリスクがあるんだよね、だから原君にはできるだけ粘ってもらいたいんだよね」
中山「さすがの想像力だね、」
渡辺「だからもし原君の足止めが十分じゃなかったときに、もう一段階足止めがあるといいよね」
中山「そうだね、りなちゃんが空いてそうだから様子を見ながら移動するとか?」
渡辺「そうだね、もともと告白まち担当の人が西田先生に恋愛相談をして足止めするっていう作戦も考えてたんだけど、中山さんには印刷に集中してほしいって今思ったから、ちょっと構造変えようかな」
中山「そうだね、印刷は2人いた方がよさそうだよね」
渡辺「そう、で私の役割がなんか教室待機っていう曖昧な感じになってたから私が告白まち担当にすればいいかなって」
中山「そうだね、別に教室待機とか別にどっちでもいいよね」
渡辺「一応西田先生がいなくなってから、5分くらいは様子をみて、それから向かえば自然かなって思うから、そうしようかな」
中山「そうだね、普通に過ごしてるかだけ確認すれば大丈夫かもね」
渡辺「で一応職員室の正面側の階段だと西田先生にはち合わせする可能性があるから、建物の端側の階段からまわっていくことにする、で教室の様子はロッカーで物を整理してるふりをしながら教室全体の様子を俯瞰で見れるようにする」
中山「なるほど、すごい」
渡辺「あ、私さ来週月曜が部活で来れないから、でその次の日がもう水曜日で当日だから、今思いつくことできるだけ全部話そう」
中山「そうだね」
渡辺「で、とりあえずあとは、教室から職員室に向かう方法を誰がどれでやるかを決めておきたいんだけど、とりあえず、今出てる手段で考えていこう」
中山「うん、ええと今出てるのが腹痛でトイレと欠席としれっといなくなるだね」
渡辺「どうやって考える?」
中山「うーん、あ、金曜日に話したときにドラマの配役を考えるみたいに考えると違和感なく演出できるって感じで考えてたんだけど、その方法でやってみる?」
渡辺「おーいいじゃん、それで決めよう」
中山「うん、で金曜のときは、うちらって男子が1人じゃん、だから原君の役割を先に決めるのがいいと思うんだけど」
渡辺「そうだね、じゃあどれが一番男子っぽいかとか、逆に、男子っぽくないよねってやつを考える消去法でやるかだね」
中山「なるほど、男子っぽいのは、、でもどれも男子っぽくない?」
渡辺「そうだね、、じゃあ逆に女子っぽくないで考える?」
中山「なるほど、じゃあ、あ、欠席とかはその人のキャラによって違和感あるかな」
渡辺「そうだね、私とかまだ今学期今のところ一回も休んでないから、私が欠席しちゃうとちょっと違和感あるかもね」
中山「たしかに、そうだね」
渡辺「極端な話、一番体調くずしそうな人がやるのがいいのかもね」
中山「うーん、、私かな」
渡辺「まあ、言ったら悪いけど、正直私は中山さんだと思った」
中山「うん、」
渡辺「まあ、この作戦を成功させるためには、しょうがないと思ったから正直に言ってる、ごめん」
中山「いやいや大丈夫だよ、気にしないで」
渡辺「うん、ありがとう、じゃあ中山さんが欠席担当で、他の役割なんだけど、正直私って声に特徴があると思ってて、そういう意味ではこの4人の中だったら一番クラスで目立ってたと思うから、教室待機の役割をそのままやるのがいいと思ったんだけど、どう?」
中山「そうだね、いいと思う」
登場人物
原航来Hara Kouki 出席番号14番
中山若南Nakayama Wakana 出席番号12番
宮元理七Miyamoto Rina 出席番号17番
渡辺未和Watanabe Miwa 出席番号19番
本文字数4060字
作成者:Harumino.