「キリンの余白」2白目-episode1(脚本練習粗め)
Scene25:遠めのファミレス
渡辺「じゃあ、まずつねにクラスのアンケートの紙を見失わないことが一番大事だと思うんだけど、先生がまず教室からどこに持っていくかを考えたら職員室だと思うんだよね、だから、職員室のまわりで先生が来るのを見張っておく役割が必要だと思うんだけど、あんまりずっと同じ場所にいると他の先生とかに話しかけられることがあると思うから、そのときの言い訳を考えたいんだよね」
中山「なるほど」
渡辺「まあ、ありがちな理由だったら先生に質問があって待ってますとかだと思うんだけど、その先生を適当に決めちゃうと長時間になったときに、本当にその先生に声をかけられちゃうことがあると思うんだよね」
中山「なるほど」
渡辺「先生が協力してうまく粘ってくれるのが一番いいんだけど、そういううちらの勝手な事情を聴いてくれる先生がいるかなんだけど」
中山「どうだろう?」
渡辺「誰か心当たりある人思い浮かぶ?」
中山「、、前島先生とか?」
渡辺「そう、前に原くんが前島先生から聞いたらしいんだけど、西田先生はお酒が入ると誰よりも話してたらしくて、そういう話を生徒にしてくれるし、体育の先生だから他の先生よりそういう適当なところがあるからいけそうじゃないかなって思うんだけど」
中山「先生の中だったら一番可能性あるかもね」
渡辺「そう、でも相談してみないとわからないし、職員室って広いから他の場所でも見張っておくべきだと思うから、他の方法も考えたいんだよね」
中山「たしかに職員室って広いし、他の人に話しかけられてる間に見落としちゃうかもしれないしね」
渡辺「そう、で他の方向から見張りたいんだけど、職員室の正面入り口の反対側は事務の窓口みたいなのがあるんだよね、でそのすぐ近くに体育館があって更衣室がある」
中山「あーたしかに」
渡辺「だから、更衣室で着替えてる人を待ってるってことにするっていう設定もあるよね」
中山「なるほど」
渡辺「とりあえず、その2つがなんとなく思いついてるんだけど、どう?」
中山「うん、すごいね、でも、水曜6限はみんなホームルームだから、体育の授業はないんじゃない?」
渡辺「あ、そうじゃん」
中山「あと、この話何かにメモしておいた方がいいよね」
渡辺「あーそうだね、お願いできる?」
中山「うん、いいよ」
渡辺「じゃあ話戻るけど部活とかは?部活の知り合い待ってるとか」
中山「あーたしかにそれならまだいけるかもね」
渡辺「更衣室だったら遅れてくる人もいると思うからすぐには閉まらないし、入ってる人数もわかりづらいから時間も稼げそう」
中山「そうだね、めっちゃいいじゃん」
渡辺「あとは前島先生次第か」
中山「職員室の体育館側じゃないほうってなにがあったっけ?」
渡辺「なんか細く入り組んでたね、あんまり目立たない感じ」
中山「何か活かせないかなそっちも」
渡辺「あーそうだね、でもあんまり人多いと同時にまわりにいたら西田先生に同じ自分のクラスの生徒ってばれるかもしれないよね、その時間にうちらが職員室前にいるのは普通に考えたら変だと思うから」
中山「じゃあマスクとかする?」
渡辺「あーいいね、たしかにマスクしたら結構わかんないよね」
中山「うん、でも私は普段からマスクすることあるから、あんまりマスクしない人がいいかもね」
渡辺「たしかに、じゃあ私普段マスクしないから、私がいいかな」
中山「そうだね」
中山「あ、ちょっと思いついたんだけどいい?」
渡辺「あーいいよ」
中山「反対側の目立たない方なんだけど、告白待ちしてる人とかっていう設定はどう?」
渡辺「あー、なるほどね、面白いね、めっちゃぽいかも、たしかにそんな感じの雰囲気してる気がする」
中山「だよね」
渡辺「じゃあ、正面入り口体育館側は先生質問待ち、目立たない側は告白待ち、事務所側は部活前の知り合い着替え待ちの3つでいいかな」
中山「それだけやれば大丈夫そうだよね」
渡辺「そうだね、じゃあ次はそれぞれ誰がやるかを決めないとだね」
中山「そうだね、マスクはどうする?」
渡辺「そうだね、全員でもいいかな、西田先生と目が合ったらばれる危険性高いと思うから」
中山「そうだね」
渡辺「じゃあ一回リハする?実際にイメージして気づけることもあると思うから」
中山「そうだね」
渡辺「じゃあまず、教室でアンケートに答えます、時間が終わります、先生が職員室に紙をもっていく、あでも6限ホームルームだからそのまま帰りのホームルームをやるかもね」
中山「そうだね、6限ホームルームの日はうちのクラスが一番帰り早いもんね」
渡辺「うん、それでなんとか3人分の職員室に向かえる言い訳を考えないといけないんだけど、一番やりやすいのは、お腹が痛いからトイレに行くっていう方法だよね、あと何かある?」
中山「そうだねー、うーん」
渡辺「まあその辺はまた明日のときに話しながら考えればいいと思うから」
中山「そうだね」
渡辺「あー一個思いついたんだけど、あえて欠席するっていうのは?」
中山「それ本当にやるの?」
渡辺「まあ、他になければ?」
中山「まあ最終手段かな」
渡辺「まあそうか~」
渡辺「まあとりあえず、今日はこの辺にしとく?2人で考えてても、限界あるだろうし、また明日他の人の意見とかも取り入れて考えた方がいいと思うから」
中山「まあそうだね、ちょっといきづまってきたしね、また明日にしよう」
渡辺「そうだね、あ、今日さ同じクラスの人に何か感づかれてたじゃん、だから、学校おわるまで、4人で廊下に集まるのはやめとく?それも逆に怪しまれるか」
中山「そうだね、でもいきなりじゃなくて徐々にの方がいいんじゃない?」
渡辺「たしかにね、じゃあとりあえずこの話はトークグループに載せて共有しておいて、明日はそれぞれとなりの席の人に共有すればいいわけだから、中休みと昼休みに分けて、それぞれ2人ずつ廊下で話すとか?」
中山「それだとあからさますぎるような気がする、3人ずつとかは?」
渡辺「あーなるほどね、それだったら違和感もたれなさそう」
中山「じゃあどの3人にするか、今決めた方がいいよね」
渡辺「廊下に行かない1人は自習とかしてればいいかな」
中山「そうだね、じゃあどの3人にする?」
渡辺「そうだね、冷静に考えたら女3男1だから、それも考慮するよね、女3だったらガールズトークにできる、それと男子1を入れると、私は席がとなりだから含めるとして、いまいない宮元さんをいれた3人にしてみる?」
中山「そうだね、それでいいと思う」
渡辺「じゃあそれで、あとはどっちを先にするかだね」
中山「昼休み長いから昼に今いない2人がはいってる2対1の方にするのが、こっちとしてもいいかな」
渡辺「あーそうだね、うまいこと分かれたね、じゃあそれでいこう、でそのときに話したことをまたここで共有するって感じで、いい?」
中山「うん、わかった、あ待って、明日小テストとか結構多かったよね」
渡辺「あーそうじゃん、時間あるかな」
中山「まあ、放課後も集まると思うし、そのときでも大丈夫だと思う」
渡辺「じゃあ今日話したことをトークグループにあげるのも、時間ないかな」
中山「そうだね、まあまた明日ここで話すよ、この紙もあるし、」
渡辺「うん、じゃあまた明日よろしく」
中山「わかった」
Scene27:金曜放課後、同じファミレス
中山「結局、学校で時間なかったからここで続きやるね、今日、また生徒会の人に会ってアンケートの企画が通ったみたいだからこのまま予定通り進められる」
宮元「おー、よかったね」
中山「うん、よかった。でこのまま進めていきたんだけど、まず昨日の話をまとめたのが、この紙なんだけど、とりあえずこれ読んで」
原「おーすごい、これ2人で考えたのか?」
中山「渡辺さんが今日来れないから、昨日だせるだけだしてくれたんだよね」
(軽く眺める)
原「へーなるほどね」
中山「それで、今日はこの続きを考えたいんだけど、いま見てみて何か思ったこととかある?」
原「そうだね、まあこれでいいと思うけど」
中山「りなちゃんも大丈夫?」
宮元「うん、大丈夫」
中山「じゃあ、この職員室に3人向かえる言い訳を考えたいんだけど、何かアイデアある?」
原「そうだな~、むずいな」
宮元「うちも、すぐには浮かばなそう」
中山「じゃあ、一旦あとにする?」
原「そうだな」
原「これさ、アンケートはどうやって手に入れるかってまだ考えてない?」
中山「そうだね、まだだね」
原「じゃあそれ考えるか」
中山「うん」
原「俺らは職員室に入れないから、先生に協力してもらうしかないんじゃない?」
中山「そうだね」
宮元「やっぱ前島先生頼り?」
中山「そうだね、昨日も前島先生の話になって、今日ちょっと話を聞いてみたんだけど、協力してくれるって」
宮元「おーないす」
原「だからちょっと集合時間遅かったのか」
中山「うん」
宮元「じゃあ、アンケートを手に入れるのも前島先生にお願いできるかな」
中山「それなんだけど、確実にやりたいなら、ある程度はその方法も私たちで考えてほしいって」
宮元「そっかー、そうだよね」
原「じゃあ一旦それ考えるか」
中山「そうだね」
原「なんだろう、西田先生が職員室に紙をもってきて座ったタイミングで声かけて、一緒に提出しておきますよ、って言って、出す前に、印刷しにいくとか?」
宮元「でも西田先生が直接、生徒会室に出しに行くこともあるかもしれないよね」
原「あーそうか」
中山「想定できることはひとつずつ潰していった方がいいかもね」
原「そうだよなー、じゃあ前島先生は廊下ですれ違ってもらって、そのときに、一緒に出しておきますよって言うとか?」
中山「あー、でもそうすると、体育館側で待機してる人の言い訳が使えなくなるよね」
原「あーそうだな、え、むず」
宮元「あでも、そもそもアンケートの回収方法がそんなそれぞれが直接もってくるっていうアナログな方法なのかな」
原「たしかに、そんなわけなさそうだな」
中山「それも前島先生に確認してみた方がいいかもね」
宮元「じゃあ、その話も一旦保留になるけど、意外とあんまり進まなそうかな」
中山「うーん、そうだね」
原「一旦、待機する役割をそれぞれ誰がやるのが最適か考える?」
中山「そうだね」
原「じゃあ、まず、、あ告白まちってやつあるじゃん、ちなみに今彼氏とかいる人いる?」
宮元「いない」
中山「私も」
原「じゃあそこでは絞れないか、てかもうちょっと頑張れよ」
宮元「そういうあなたはいるんですかー?」
原「まあ、いないけど、、まあ今はこれで忙しくしてるからいいじゃん」
宮元「まあね」
登場人物
渡辺未和Watanabe Miwa 出席番号19番
中山若南Nakayama Wakana 出席番号12番
原航来Hara Kouki 出席番号14番
宮元理七Miyamoto Rina 出席番号17番
本文字数4248字
作成者:Harumino.