「キリンの余白」1白目-episode2(脚本練習粗め)
Scene9:火曜、放課後、職員室前
前島「おー、渡辺さん」
渡辺「はい、」
前島「うちのクラスの生徒会連れてきたよ」
平沢誠Makoto Hirasawa 2年1組 生徒会役員
平沢「平沢です、どうしましたか?」
渡辺「あのですね、、あ、すみません先生ここからは、2人で話してもいいですか?」
前島「ああ、そうだな、じゃあ平沢あとはよろしく」
平沢「わかりました」
平沢「では、本題に移りましょうか」
渡辺「はい、あの、今、私4組なんですけど、今、うちのクラスの環境がかなりよくなくて、それについて話を聞いてほしいんですけど」
平沢「クラスのトラブルってことですか?」
渡辺「はい、そうですね」
(渡辺が事情を説明する)
平沢「なるほど、なかなか厄介ですね、」
渡辺「そうなんですよね、なにかいい案あります?」
平沢「、、そうですね。すぐには思いつかないので一回この話持ち帰って後日でもいいですか?」
渡辺「はい、全然大丈夫です。わかりました。ありがとうございます。」
平沢「はい。、、あ、次会う時間を決めた方がいいですね」
渡辺「あーそうですね、どうしますか?」
平沢「そうですね、ちょっとじっくり考えてみるので、また前島先生経由で決めようと思うんですけど、それでもいいですか?」
渡辺「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
平沢「じゃあ、今日はこのあたりで失礼します。お疲れ様です。」
渡辺「はい。お疲れ様です。ありがとうございました。」
Scene10:平沢、図書室に入る
?「あ、平沢君」
今井柚加Yuzuka Imai 出席番号3番
(平沢と中学校からの同級生)
平沢「あ、久しぶりです」
今井「何してるの?」
平沢「生徒会の仕事です」
今井「あーそうじゃん、生徒会になったんだよね」
平沢「そうです、政治家に憧れてたので、とても光栄です」
今井「うん、すごく向いてると思う、性格的にも」
平沢「ありがとうございます」
今井「で今は何の仕事してるの?」
平沢「クラスの問題を解決してほしいという案件を頂いて、それについて考えようと思っていたのですが、、よければ一緒に考えます?」
今井「うん、いいよ、内容にもよるけど、どんな話?」
平沢「クラスの雰囲気が悪くなっているという案件なのですが、原因はわかっていまして、この前の体育祭のときがきっかけということなのですが」
今井「あーそういえば1クラス足引っ張ってたクラスあったね、そのクラス?」
平沢「そうです」
今井「なるほどね、平沢君は何か案あるの?」
平沢「そうですね、政治的な考え方をすると、まず支援者を集めることですね」
今井「なるほど、政治的な考え方ね、、私はちょっとあんまりわかんないかな」
平沢「そうですよね、では、自分の価値観で考えてみてもらえますか?今井さんの場合は読書が趣味だったと思うので、そういうところからとか」
今井「なるほど、、、体育祭のときとなるとまだクラスの雰囲気が確立される途中だったと思うから、まず、クラスのみんなのことを知ることじゃない?やっぱり人間関係の問題って考え方のすれ違いから起こるものだと思うから、、まあ、本の物語の中の話だけど、、」
平沢「なるほど、そういう視点もありますね」
今井「例えば、生徒会でクラスのみんなに簡単なプロフィールがわかるアンケートを配るのとかはできる?」
平沢「できると思います。でも基本的には学校全体を対象とする必要があるので、答えてもらうための口実を考える必要がありますね」
今井「なるほどね、、、じゃあそのアンケートでこの学校の生徒のトレンド調査みたいにすればみんな答えてくれるんじゃない?」
平沢「なるほど、ただ調査というより回答率が増やせそうですね。最近の政治家の方もSNSを活用したり若年層に関心をもってもうらうために工夫していますからね」
今井「そうだよね」
平沢「では、その方向で話を挙げてみますね、有益な意見ありがとうございます」
今井「うん。ありがとう、じゃあまたね」
Scene11:翌日水曜、休み時間
原「昨日の放課後どうだった?生徒会の人と会えた?」
渡辺「うん。1組の平沢君って人と話してきた」
原「どうだった?」
渡辺「えっとね、とりあえず考えてきてくれるみたいだから、案が出たらまた前島先生と会う時間を調整する感じになってる」
原「そっか、まあとりあえず協力してくれそうでよかった~」
「じゃああとの2人にも伝えとくよ」
渡辺「うん」
原「あ、中山さ~ん」
中山「あ、何?」
原「ちょっと来て」
原「あのさ、昨日、渡辺が、あこの人ね、渡辺が、生徒会の人と会ってきて、協力してくれそうだって」
中山「え~本当に?よかった~、えでもどうやって会ったの?たまたま?」
原「1組に生徒会の人がいたみたいで、担任の前島先生に頼んで呼んでもらった」
中山「そうなんだ、なるほど、その手があったか」
原「とりあえず、その人からまた呼ばれるまでは自分達でできることを考えるしかないと思うんだけど」
渡辺「でも再来週からもう期末2週間前だから、時間つくれるのはいまだけだよね」
中山「そっか~、夏休み入ったら、学校ないから止まっちゃうよね」
宮元「秋になったらすぐ文化祭だし、それまでに修復しないと、、」
原「本当にいましかないかもね」
中山「あ、思ったんだけどさうちらから前島先生のクラスに行った方がよくない?
前島先生がこっちに来ちゃうと、この話がばれるリスクがあると思ったから」
原「たしかに」
(チャイムが鳴る)
中山「あ、やば、戻んないと、またあとで話そう」
渡辺「次なんだっけ?」
宮元「数学」
渡辺「おけありがと」
Scene12: 中休み、廊下
中山「いくよ、前島先生のクラス、何組だっけ?」
原「1組、あ、一応渡辺連れて行こう、話した本人だし」
中山「そうだね、一応2人くらいでいこう、なるべく目立ちたくないから」
原「わかった、じゃあ渡辺と中山さんで」
中山「おけ」
中山「1組、いないね、そっかこの時間だったら教室より職員室行ったほうがいいかな」
渡辺「そうだね、次の授業の準備してるかもしれないし」
Scene13:中休み、職員室
中山「とりあえず、呼んでみる?」
渡辺「そうだね」
中山「失礼します。すみません。2年1組の前島先生はいらっしゃいますか?」
前島先生「あ、ちょっとまって、いまいく」
中山「はい」
前島先生「おーどうした?」
渡辺「あ、あの昨日の生徒会の人から何か聞いてますか?」
前島先生「あー平沢か、まだ聞いてないな」
渡辺「そうですか」
前島先生「帰りのときに聞いてみるよ、そんなに焦らなくて大丈夫よ」
渡辺「、、そうですね」
中山「なるべく、はやめに対処したくて、2週間後から期末の勉強しないといけないので」
前島先生「真面目だなー、じゃあ平沢に話聞いとくから放課後また職員室きて」
中山「わかりました。ありがとうございます」
(職員室にいた2年4組担任西田先生、最近何度も前島先生を呼びに来る自分のクラスの生徒を不審に思い始める)
中山「ちょっと焦りすぎなのかな」
渡辺「かもね」
中山「だからこそ、生徒会の人を頼るのは、冷静な意見聞けると思うよね」
渡辺「うん」
Scene14:放課後、職員室前
(原、前島先生待ち
平沢らしき人が来る)
原「、、、あのすみません、生徒会の方ですか?」
平沢「はい、そうですが、」
原「あの、昨日、渡辺さんと話されました?」
平沢「あー、はい、話ました」
原「今日は来れないみたいで代わりに自分が来たんですけど、ええとクラスの人間関係の問題についての解決策を考えてもらってると思うんですけど」
平沢「あーはい、そうです、ええとお名前を教えてもらってもいいですか?」
原「あーすいません、原です。」
平沢「原さんですね。では、私が考えたアイデアを書類にまとめたので、こちらをどうぞ」
原「あ、ご丁寧にありがとうございます」
平沢「はい、では本題に入ります。まず、現状2つの案がありまして、ひとつが学校全体で○○生トレンド調査という名目でアンケートを行います。これによって、クラスメイトの趣味趣向や個性を知ることができると考えています。そして、2つめは、有志で団体をつくることです。これは、ひとつ組織を立ち上げることで、目的意識が高まると考えています。」
原「すごいですね。ありがとうございます。1つめはすぐにできそうですね」
平沢「そうですね。ですが、こちらも団体で活動しているので、まず会議で提案してから、進めることになるので、少しお時間を頂くことになりますが、よろしいですか?」
原「そうですよね。それはある程度は仕方ないと思うんですが、なるべく早くしたくて、大体どれくらいかかりますか?」
平沢「いまは会議を毎週木曜日にやっているので、そのときに提案はできます。企画を発表するのは、月曜日と決まっているので、1週間くらいかかると考えると、再来週の月曜日になりますね。」
原「なるほど、、、いや、でも再来週になると期末2週間前に、なっちゃうから、、、時間が、、」
平沢「まあそうですね」
原「じゃあ、できることなんでも協力するので、なんとか来週の月曜に発表できるか準備できないですか?」
平沢「いや、相当大変だと思いますよ。明日が会議ですし、、」
原「それでも、やらせてくれませんか?時間がないんです」
平沢「そうなると、明日には会議にあげられる形にする必要があるので、すぐにはじめないと間に合いませんよ」
原「それでも、、、やりたいです」
原「やらせてください、それだけ大事なことなんです」
平沢「、、、わかりました、では明日の放課後までに企画が形になっていれば、考えましょう」
原「わかりました。ありがとうございます」
原「じゃあ、すぐにでもはじめたいので、、、失礼します。明日の昼休みにまたここで会えますか?」
平沢「わかりました。お待ちしています」
原「はい、では失礼します」
原「勢いで言っちゃったけど、、やばいな」
「とりあえず、誰か暇そうな人に声かけないと」
Scene15:class
(部活ない人たちが集団でたまっている)
原「頼れそうな人はいないなー」
原「あ」
2白目登場人物
前島柊一先生Shuichi Maejima Teacher 2年1組担任 担当体育
渡辺未和Miwa Watanabe 出席番号19番
平沢誠Makoto Hirasawa 2年1組 生徒会役員
今井柚加Yuzuka Imai 出席番号3番
原航来Kouki Hara 出席番号14番
中山若南Wakana Nakayama 出席番号12番
宮元理七Rina Miyamoto 出席番号17番
3987文字
作成者:Harumino.