土曜ドラマ『三浦部長、本日付けで女性になります。』 | NHK 3月21日放送
どうも、櫻宮です
主婦ライターの櫻宮ヨウです
子どもの高校進学のドタバタと、うっかりひいてしまった風邪をこじらせ絶不調が1週間近く続き、グロッキー&グロッキーな日々を送っております
みなさま、お元気でしょうか?
毎日更新するつもりでしたが、そうもいかず久々のドラマ1人座談会です
今回は3月21にに放送されたNHK 土曜ドラマ『三浦部長、本日付けで女性になります。』でも語ってみようかと
ムロツヨシ氏演じる食品会社の総務部長・三浦安雄は、会社の送迎会で伊藤沙莉ちゃん演じる部下の土方はる子に女装をさせられ、そのことがきっかけにとんでもない開放感を得る
それはいつしか自分自身の性への疑問へと移り変わり……
トランスジェンダーの自分、妻と息子を愛する父としての自分
人生のなかで譲れないふたつの両立に思い悩む三浦部長の姿を描く
LGBTとかトランスジェンダーについては、NHKは度々ドラマ化してますよね
今回演出を担当したのは、志尊淳くんがトランスジェンダーの女性を演じた『女子的生活』の新田真三さん
ちなみにこの方、『トクサツガガガ』も演出されていたそうなので、そりゃ安定感あるはずだわという感じ
ムロムロは過去にもNHKプレミアムドラマ『真夜中のパン屋さん』でニューハーフのソフィアを演じているからか、女性を演じるのも板についているといった感じ
ソフィアのムロムロが一番好きだわあ……『空飛ぶ広報室』のムロムロも捨てがたいが
しかしそんなことはどうでもよくて、ムロムロがドラマが進んでいくうちに、女を演じる男から、トランスジェンダーの女性を演じる男性に劇的に変化していくところに注目したい
女装した姿を見た女装バーの店主・ミッツ・マングローブ(役名不明)が、女装した三浦部長を見て「金魚」と揶揄する一面がある
まだ女装をし始めたばかりの三浦部長は、そのシーンではたしかに男がイメージする「女」の姿で、メイクも服装もなんともいい難いものがある
女装以上でも以下でもなく、金魚
なんとうまい表現だ
その言葉や自分の中に秘めた思い、先輩ジェンダーであるつばきさん(中村中)とのかかわりのなかで、自分は女装をしたいのではなく女性になりたいんだ、心は女性なのだと気づく三浦部長
そこからがすごいんすよ
女装じゃなくて女性のメイクとか衣装になるんですよ
メイクさん&スタイリストさんの仕事すげえ! って唸らされましたね
どう変化するかと言うと、男性がイメージする女性から、女性が好きな女性に変化していくんですわ
わかりやすく説明するとこんな感じかな
この役のためにムロさん体絞ったのかな?
肌もきれいになってたし
メイクする上でもお肌のコンディションは大事よね
しっかしあのヒールの高さで、街を疾走するシーンには目を見開いた
あんな高いヒールで全力疾走できるのは、古田新太氏ぐらいしか思い浮かばん(笑)
「トランスジェンダーとは」とか、LGBTがどうのとか、多様性とか、なんかそんなことどうでもいいなーと思う、「みんな違ってみんないい」派の私
ドラマの内容そっちのけで、化粧がキレイだなとか衣装がいいなとか、あのヒールの高さで全速力で走れる体幹や筋力が羨ましいなとか、そんなことばっかり思って見てました
でもねキレイなのは三浦部長だけじゃないんだよね
なんとなーーくなんだけど伊藤沙莉ちゃんも、いつもよりキレイな雰囲気にしてもらってた気がする
キレイになりたいのはみんな同じってことなんかな
気のせいかも知らんけど
男とか女とか、トランスジェンダーとか、もうそんなんどうでもええやんって感じで
もし自分が……とか、もしわが子が……とか、考えだしたらきりがないけれど、茶化したり面白がったりしないドラマになってたし、受け入れられない世の中の悪い面もきっちり描かれていたんじゃないかと
胸くそ悪いなーと思うシーンもきっちりあったね
ちょっと予定調和な部分もあるし、駆け足過ぎたし、残された問題について微妙に放置感もある
満点ではないけれど、家族で気軽に見るにはちょうどよかったかも
連ドラにしてもっと深堀りしたら、しんどくなるのかな
見てみたい気もするんだけれど
NHKのドラマは、ときどきこういうのぶっこんでくるので油断ならない
これからもいろんな人が当たり前に生活する世の中を、ドラマを通じて魅せて欲しい
そんなこんなで今日はこのへんで
次回もご笑覧あれ